2006年12月31日(日)
虫倉山 標高 : 1378m (長野県の山)

【山頂にて】

【途中での景色】

【山道にて】
・昨夜は一年間の疲れと久しぶりの雪道歩きが効いたのか程良いお酒の力を借りてグッスリと寝てしまったようだ。
 それでも朝6時に自然に目が覚めるのは日常の生活習慣なのか?単に年を取ったのか?(情けない)
 カーテンを開けて窓から外を見ると白々と明け始めた空に山々の姿が見えない!!(愕然)
 今年のように雪が少なく穏やかな日には何時の日か八方池から厳冬の不帰峰を見たくて楽しみにしていたのにこれは無理と判断!(本当は疲れているのを言い訳にして)
 今日はユックリすることにして周辺を歩こうと言うことになった。
 その後徐々に空が明るくなってきたので、ここの地での高尾山のような虫倉山へ行ってみることにして準備に取り掛かる。
 朝食後車に入ってエンジンを掛けると車内温度計が−10℃を示している。
 都会では考えられない温度なのだが、それでも暖かく感じるのは雪が少ないせいなのかも知れない。
 青木湖の横を通って佐野坂からオリンピック道路を走る頃になると雲の切れ間から白馬の山並みが少しづつ顔を覗かせ始めている。(ヤッター!)
 美麻を抜け小川村から国道を離れ私の好きな”日本昔話”の風景のような村落に入って行くと雲が取れた北アルプスの山並みが白い衝立のように連なる絶景ポイントを
 ドライブすることになる。
 白く雪化粧したその山並みは余りにも美しく神々しくさえ思え、所々で車を止めてカメラを構えてしまう。(もう何度も写真には収めているのに・・・・)
 虫倉の里に入り登山口までの林道を行くと少しづつ雪が増えてきたので4WDのスイッチを直決に変え慎重に不動滝登山口の駐車場まで登って行く。
 流石にこの時季は登山をする人も居ないのか?駐車場には誰もいないようだ。
 この不動滝コースは南斜面なのでそれ程雪も多くは無さそうなのでカンジキは置いて、念の為アイゼンだけをザックに入れて歩き出すことにした。
 登山口には秋にあった”熊注意”の看板がそのまま設置されたままになっている。(まさか、もう冬眠して出てこないだろう!と出発することにした。)
 上り始めの谷沿いの道には新雪が20cm程積もっていて誰も歩いていない道に足跡を付けて進んで行くのは気持が良い物だ。
 やがて小さな沢を横切ると南斜面の明るい道をジクザグに上る道になる。ここまで来ると雪の量も更に減って歩き易くなってきた。
 尾根筋近くまで来ると広福寺方面から一人先行した人の足跡が先に続いていた。(私達以外にも物好きな人がいるようだ・・・笑い)
 日本紀への分岐から尾根筋を更に進むと落葉松林に囲まれた東屋のある休息ポイントに着くのでここで一休みすることにした。
 既に葉を落とした木々の間から北アルプスの連なりが見渡せるようになってきたので景色を楽しみながらの休息を取る。
 ここからはアップダウンを繰り返しながらの稜線歩きになるので、マアッ後は気楽なものなのだ。
 バナナとお菓子を摂った後山頂への道を歩き始めると、この先行した足跡の主が降りて来るのと出くわした。
 それは黒のゴム長に不ぞろいのスキーストック、首にはタオルを巻いて白い作業用の軍手をした陽気な地元のおじさんだった。
 明日は正月なのでこの山にも人が来るので今日は人が居ないと思って来たとの事だが、流石にゴム長では足が冷たいと笑っている。
 それにストックも長さが違うので地形に合わせて右と左を使い分けなければならない!と屈託無く話す姿にこちらまで笑いが出て来てしまう。
 『今年は熊が多かったのでは?』と私が話しかけると『中条村ではまだ出ているヨ。』と言うので『こんな雪が降っても?』と聞き返すと『今年は山に餌が無かったから
 お腹が空いて冬眠出来ないんだヨ。』と真顔で答えてきた。・・・・・・?『それでは良いお年を!』と挨拶して別れたが、家内が『ここも中条村よネ!』と
 念を押すように私に聞いてきた。『ウ〜ム確かに・・・・・』。つまりまだ熊が出ると言う事らしい。(困ったものだ。)
 雑木に囲まれた雪道を進んで行くと頭上には何時の間にか黒い雲が広がり始め陽射しを遮り始めている。
 これでは展望も無くなってしまうのでは・・・と気が焦って歩を急ぐことにした。
 最後の上りを終えると展望の開けた山頂に着いたのだが、雲の広がるスピードも速く頭上の青空はくもが殆ど覆い隠してしまっていた。(残念)
 それでも戸隠連山には陽が当たりその険しい山肌を白く輝かせていた。
 雲が巻き始めた北アルプスの峰々も時折顔を出したり隠したりを繰り返している。そのな光景を今日も二人だけの山頂を楽しむことが出来た。
 家内は楽しみにしていた山頂に設置されている望遠鏡が曇って見えない!と少々ご機嫌斜めなのはお愛嬌だろう。
 昨日に続いて天空の一座に二人だけの至福の時を過ごして今年最後の『忘年登山』を終えることにして下山することにした。
 途中まで下ってくると又雲が切れ陽射しが戻ってきたようだ(これまた昨日に引き続き皮肉なものだ!!)
 駐車場まで戻り装備を解いて帰小屋の途につくと上空は晴れ上がり先程までかくれんぼをしていた北アルプスの雲も消えて又あの素晴らしい展望が戻って来た様だ。(悔しい!!)
 帰り道の恩賜公園から、その光景を楽しみこんな日もあるものサ!とお互い納得しあう。(素晴らしい景色を見れたのだから何が不満か分からないが・・・・(笑い)
 その後、白馬へ寄ってお気に入りのワインに合う自家製パンを仕入れ山小屋に帰ってきた。
 麓から見る白馬三山もスッカリ雪化粧して午後の陽射しを受けてその山襞がクッキリと浮かび上がらせ雪山の丹精な姿を楽しませてくれた。

 小屋に戻ってから私がベランダの雪掻きや最後の雪対策をしている間に家内が年越しの鍋の準備をしてくれていた。
 今夜は久しぶりに二人だけの大晦日になる。(子供達もそれぞれ予定があるのだろう・・・スノーボードより楽しい事があるのか?単に仕事疲れで休んでいるのか?)
 やがて、冬の早い日没を迎えるころ南の空に綺麗な彩雲が出て静かに夜のとばりが下りて来た。

 暖かい鍋とお酒に少し酔いが廻り始める頃にはTVで”紅白歌合戦”が始まったようだ・・・・私には若い人の歌が全く分からない!!演歌が出てくると画面を見るものの
 後はソファーに横になりながら、ただダラダラと時間の過ぎるのを待っていたようだ。(苦笑)
 そんな歌番組も終わり、”行く年来る年”に画面が切り替わると静けさの中かに何処からとも無く除夜の鐘の音が遠くから聞こえてくる。
 TVの中でも雪の少ないお正月が伝えられ、今私達の居る窓の外にも雪は少ない(当然か??)
 そんな静かな新年を二人だけでこの山小屋で迎えられるのは後どの位だろう??
 そんな事が頭によぎりながらもこの一年間の山歩きを思い出しながら、又新しい年に素晴らしい山々と出逢える事を祈っていた。

                        
素敵な山々との出会いに乾杯!!。
                  2006年版 山日記 ”完”

2006年12月30日(土)
西岳 標高 : 2398m (長野県の山)

【山頂にて】

【雪道を行く】

【権現岳をバックに】
・新しい職場に移ってのこの一年間をどうにか無事過ごせて、御用収めも終わり年末・年始のお休みに入った。
 お天気も落ち着いて穏やかな年末になると天気予報も告げている。
 家内も山小屋が気になるのか?付いてきてくれると言うので30日の早朝、早速家を出て中央高速に向かって車を走らせることにした。
 夜が明けてくる頃、空は晴れてはいるものの霞んだようなお天気で大月付近から見える富士山も今日はその姿を見せてくれない。
 流石に年末の休みに入ったからか車の流れも幾分多いようではあるが渋滞するほどでも無くスムーズに流れている。
 笹子トンネルに近づくと”車炎上”の警告表示が出て来て、その始めて見る標識にチョッとビックリ!!、何が起きたのだろう?と不安に思いながらトンネルに入ると先行車の
 ハザードランプの点滅で減速・・・・一瞬、昔あった”日本坂トンネルの惨事!”を思い出し肝を冷やすが・・・・どうにか出口の明かりが見えてきて無事トンネルを抜けることが出来た。
 (ホッ)
 サイレンが鳴ってパトカーや道路公団の車が警告灯を点滅させて集まってくる先に炎を上げた一台の車が止まっている!!それも凄まじい炎と煙を上げていて手の施しようが
 無いのか?
 警察官が遠巻きに見ている、その横で奥さんだろうか?目頭を押さえながらボーゼンとその車を見つめている姿が印象的だった。
 このままでは何時燃料タンクが爆発するか?と思うと私は怖くなるのだが、見物渋滞が続いているので先に急げない。(私は臆病者なので・・・)
 これは、例のメーカーの車かと通過ぎがてらにその車種を見ると違ったようだ(失礼!)それにしても車って良く燃えるものだ、既にエンジンルームの形状は無くエンジンむき出しで
 炎を上げている。
 事故でもなさそうなので・・・整備不良によるものなのだろうか?私達も何時この様な事態に遭遇するかもしれないので改めて気をつけなければ(定期整備)・・・・。
 それにしても、トンネル内で無かったことが不幸中の幸いだったと思う。勿論、当事者は大変な事だったろうと想像するものの大惨事に成らなくて何よりだった。

 その後は車も順調に流れ、霞んだ空も徐々に明るくなり南アルプスや八ヶ岳もその姿を現してきたので、事前に準備して来た西岳に登ってから山小屋へ向かうことにした。
 双葉SAで昼食を仕入れようとしたら休憩する車が入りきれず路肩まで数珠繋ぎに並んでいるのでパス、小淵沢ICで高速を降り、直ぐのコンビにで調達することにした。
 そこから富士見高原までの道は凍結路あり、積雪路ありでノーマルタイヤの車が時々スリップして立ち往生しているので慎重に運転して富士見高原ゴルフ場の先から
 林道に入って行く。
 企業や大学の保養所の中を抜け造林小屋のゲート前広場の駐車場に車を止める。一台神戸ナンバーの車が止まっていて後は閑散としてしていた。
 (今日も静かな山歩きが楽しめそうだ。)
 前日降った雪のこともあるのでザックにアイゼンとカンジキを付けて早速歩き出すことにした。
 しばらくは傾斜の無い林道を歩くことになり朝の光が葉を落とした木々の間から斜めに射していて、程良く積もった新雪の道を久しぶりに感触を楽しみながら歩いていると、突然
 目の前を鹿の一団が横切り肝を冷やす。(今年は動物恐怖症になっているようだ(笑い)。
 30分程の林道歩きでウォーミングアップも出来た頃、不動清水の休憩所に着き、そこから山道に取り付いて行く。
 ここからは、山容的に覚悟はしていたものの単調な樹林帯の中の上り坂を登って行くことになる。
 家内が『林道を3本横切れば少しは展望が望めるそうヨ。』と私に話しかけながら自分を励ますように歩いて行く。
 確かに、その林道を過ぎれば後ろに木々越しとは言え南アルプスの頂が少しづつ顔出し始め、歩みに変化が出てきて楽しくなってきた。
 雪も少しづつ深くなってきたので2000m地点の平坦地でアイゼンを着け、朝食の残りのサンドウィチを口に入れ先をいそぐ事にした。
 所が、この休息が私には良く無かったのか・・・急に足が重くなり家内との距離が徐々に開いて行く。(おかしいナッと思いつつ・・・。)
 それに、彼女には得意な2000mを越えた証拠かもしれないが・・・そのペースは快調そのもののようでドンドン先に行きやがて視界から消えてしまった。(苦笑)
 廻りの樹林帯の植生も変わってきて栂類になり、そこに新雪が積もってクリスマスツリーのようで綺麗なものだ。
 などと私は一人負け惜しみを言いながら歩いていると時々木の枝から雪が落ちて来て首筋に入りヒャとして気が引き締まる。(ク〜ッ)
 少々苦しみながら木々の間を登って行くと突然雪の真っ白な斜面に出て、先行した家内が『絶景!絶景!』と私に早く来い!と手招きをして待っていた。
 ここが、展望の良いというガレ場なのだろうか?一面の雪の斜面には岩の痕跡も無く編笠山から富士山、南アルプス、中央アルプスの山並みが一望できる絶景ポイントになっていた。
 私は足が重いことも忘れてシャッターを押し続けていると何時の間にか、家内は先に行ってしまった様だ。(トホホ・・・・)。
 この雪原を過ぎると又樹林帯の中に入って行くのだが、段々木々の背が低くなりその枝が行く手を阻み足取りの重い私の進路を妨げ更にペースが落ちてきた。
 (私は時々この2000m〜2500m付近でこのような症状が出る?仕事疲れなのだろうか?)
 それでも、一歩一歩左右の足を上げては家内の足跡を追って山頂へと進んで行くと、又もや突然視界が開け頂の上にある大きな岩の上で万歳!ポーズを執る家内が『早〜くッ』と
 写真を撮れと私に催促しながら待っていた。(苦笑)。
 その背後には、私が想像だにしなかった権現岳のギボシの岩稜が北アルプスの峰を思わせるような雪のひだを付けて聳え立っていた。(感動!!)
 しばし、この絶景を二人だけで楽しむことになる。家内は『ネェ途中の雪が付いた綺麗な木は写真に撮った?あの山も写真に撮った?』と私に確認しながらザックを置いて
 山頂のあちこちに飛び回り、雪原にダイブして又してもポーズを執り写真をせがんでくる。(笑い)
 少し残念なのは北側と西側の木々が背が高く赤岳や北アルプスの展望を邪魔していることかナッそれでも今日はそちら方面には雲もあり諦めもついたのだが・・・・。
 この景色を見てしまうと八ヶ岳も悪くない!と思え近々又来る事を話し合って山頂を後にすることにした。

 下りは思いの他体調も戻り順調に歩けたようだ。
 元気な家内はあの景色で更に勢いづいたのか?下調べしてあった登山口近くにあるレストランでのステーキ・ランチを楽しみに既に気持を切り替えスタスタと先を歩いて行く。
 お昼頃一旦頭上に広がった雲も消え陽射しの差し込む林道を歩いて駐車場まで戻り装備を解いてそのレストランに向かうことにした。

 忘年ランチを楽しみ隣接するケーキ屋さんでパンとケーキを買い込み八ヶ岳山麓を後に諏訪南ICから再び高速に乗り豊科ICまで車を走らせる。
 車窓から徐々に雲の切れはじめた北アルプスの峰々が顔を覗かせ餓鬼岳までが快晴の西日の中にそのスカイラインを浮かび上がらせている。
 高速を降りて大町に近づいてくると先程まで雲の中にあった爺ヶ岳や鹿島槍のその山容を店始めて現私の顔がほころんで来る。(ヤッパリこの山に会いたかった。)
 スパーで3日分の食料を買い込み一路山小屋をめざす。
 昨年とは異なり市内にも雪は無く木崎湖を越すと少しづつ雪景色に変わっては来るものの量はそれ程多くないようだ。
 『車はどこまで入れるかしら?』と家内が急に不安そうに私の顔を覗き込む。
 国道を逸れ山道に入るとラッセル車が雪掻きをしてくれていてどうにか山小屋の前まで辿り着くことが出来た。
 ただ、その先は小さな雪の壁になっていて迷い込んだ車がUターンするので路上に車を置いて置けない為に私は小屋からスコップを持ち出し入り口リ雪の壁をくづしに取り掛かった。
 その後は30cm程の積雪だったので車の4WDを直結に切り替え数往復して道を作って敷地に車を入れることが出来た。(ラッキー!)
 私がそんな事をしている間に先に小屋に入った家内が各部屋のストーブを付け前回バルサンを炊いた後の虫の後始末をしてくれていたので荷物を一通り運び込んでから恒例の
 ワインで乾杯してこの休暇の幕開けを祝った。

 明日もお天気は良いようだ。夕暮れの薄明かりの中に北アルプスの稜線がスカイラインとなり浮かび上がり一番星が輝きだして初日の夜は静かに暮れていった。

2006年12月24日(日)
大蔵高丸 標高 : 1781m (山梨県の山)

【山頂にて】

【富士山と】

【南アルプスを背景に】
・年の瀬もだいぶ押し迫ってきた。
 先週は世の中も忘年会、クリスマス、天皇誕生日と何かに付けイベントがあり、それを理由に飲むことが多くなる。
 日本人のこの楽しみ方は八百万の神の昔からのDNAなのだろう・・・庶民の楽しみ方の一つとして培われてきた一つの文化なのかもしれない。
 今も地球上の各地で起きている紛争の原点は宗教にあると言うが、その意味では日本には宗教戦争などと言うものは起きないのだろう。(笑い)
 <ここで、こんな事を書くと一向一揆や島原の乱、キリシタン弾圧etcがあったとお叱りを受けてしまうかもしれないのだが・・・・。>
 いよいよ忘年登山をと考えていたのだが、私は大阪出張や金曜日の忘年会で土曜日は休息日とせざるえなく、又家内は同様に土曜日(23日)は高校の同窓会とのことで
 山歩きは断念してユックリ起きると皮肉なことにこの週末はお天気が良い。(トホホ・・・・)
 夕方から出かけると言う家内が『久しぶりに城山湖に行って見ない・・・・。』と声を掛けてきたので散歩がてら行って見る事にした。
 今年はまだ強い寒波が来ていないからか駐車場の楓の木に紅葉がまだ残っていた。青空をバックにその赤い葉が一際鮮やかに際立っている。
 良く見れば葉先は既に傷つき茶色になっているものの初冬の枯れ山にワンポイントの賑わいを残しているようだ。
 一周約5kmの湖畔の散策路を歩けば額に汗が浮かんでくる。
 それでも体内から二日酔いと仕事疲れで澱んだ血液から悪い成分が流れ出し新鮮な空気で洗浄されて行くような気分になってくる。
 相模原周辺はまだまだ開発が進んでいて最近は高層マンションも増えてきている。
 一方、中高年の人達が歩く楽しみを覚え(中高年登山者予備軍か?)ここを歩く人が年々増えているようだ。
 マンションの快適性はそれなりに生活には便利でも、たまにはこのように自然の中を自分の足で歩く感覚を欲する本能的なものなのかもしれない。
 家に戻りシャワーを浴びてから家内は表参道で開かれる同窓会に出掛けて行った。
 私は窓から差し込む日射しでポカポカとした室内にいると眠気が襲ってきて又ベットの中へ・・・・・。(疲れているのだろうナッ・・・言い訳!)
 
 結局、土曜日はその後、家内は終電に乗り遅れ途中の駅まで私が迎えに行く位遅い帰宅になってしまった。
 何でも30年ぶりに恩師が九州から態々来られたとのことで席を立つ頃合が見つけられなかったとか・・・それにしてもこの時期に同窓会を企画する幹事の度胸もすごいが
 参加する人達にも感服してしまう。(男の人はお酒のシーズンで少しでも肝臓を休ませたいだろうし・・・休みの日に都会へ出たくないだろうに!)。
 とは言え専業主婦の家内は表参道のイルミネーションがとても綺麗だったと興奮気味に私に話し掛けてくる。

 こんな状態では日曜日の忘年登山は無理だろうと思っていると『結局明日は何処にするの???』と家内が言うので『大丈夫なのか?』と心配になっ聞き返すと
 『2時間位ののぼりなら・・・・』。と答えが返ってきた。
 元々は雲取山を候補の一番にしていたけどチョッと無理と判断。(私も自信が無いし・・・・。)
 そうなると、先週の静岡側からの富士山を思い出し今まで私達が歩いて来た中で一番美しい富士山と感じた雁ヶ原摺山を選ぶことにしてみた。
 日曜日も昨日に引き続きお天気が良いようだ。
 中央高速も流石にクリスマスイブだからだろうか?何時もの日曜日より車が少ないようだ。
 この時期は都会に買い物や遊びに出かけるのだろう、山を歩くなどと言う輩はいないのだろうし、最も雪があればスキーやスノボーでホワイト・クリスマスを楽しむ若者もいるのだろうが
 この雪不足でルーフ・キャリアーに道具を積んだ車も見当たらない。
 大月ICで高速を降りて国道20号線を笹子方面に車を走らせ”真木下”から大峠への林道に入って行く。
 朝の光に包まれた集落にはもう布団や洗濯物が干され一日の活動が始まっているようだ。(気温は1℃を示しているのに・・・・)。
 やがて人里を離れ快調に林道を進んで行くと突然ゲートが現れ、冬季通行止めの看板が・・・・・・。(絶句)以前来た時には無かったのに・・・と言っても遅いか!!
 地図を調べて見ると、ここから大峠まで2時間程林道を歩くことになるようだ。
 今回は雁ヶ腹摺山だけでは物足りないので対面の黒岳も回ろうと思っていたのに目論見が見事に外れてしまった。(ウ〜ムッ)。
 それなら、行き先をこれも以前登ったことのある大蔵高丸に変更して湯の沢峠経由にすることにした。
 地図上では直ぐそこなのだが道が無いのでグル〜ッと大回りしなければならない。(トホホッ)
 車をUターンさせ、来た道を引き返す。真木温泉付近まで来ると今日も富士山がその美しい姿を見せてくれている。
 国道20号線まで出て、笹子トンネルを抜け、甲斐大和から景徳院の前を通り湯の沢峠への林道へ入って行く。
 この道は以前お正月に初日の出を見に行ったので間違い無いと思っていたのだが・・・・・又してもゲートが現れ冬季通行止めの看板が現れてしまった。(ガックリ)。
 今日はこんな日なのかも知れたい。

 諦めて再度地図を見るとここからも2時間程の林道歩きのようなので結局車を止めて歩く準備を始めた。
 既に葉をスッカリ落としてしまった木々に囲まれた林道に冬の陽射しが溢れ舗装路とは言え木漏れ日ハイクのようにユックリと歩を進めて行く。
 やがて湯ノ沢峠入り口から舗装路の林道と別れ工事車両の通る道を進むと防災工事現場を経て登山道に取り付く。
 こり辺が以前車を止めた所だったはずなのだが・・・・その先の道は結構荒れていて余り人が歩いていないような気がする。
 家内が『ここは余り人気の山では無いのかしら?山梨百名山なのに・・・。』といぶかしかる。
 沢沿いの登山道の木橋も崩れかかり所々崩れて土砂が流れているところも散見していて確かに手入れは余りされていない。
 その沢の水しぶき凍り、綺麗なツララ状の造形を作り出している。(それでもこの標高を考えると暖かいのだろう。)
 段々谷筋も浅くなり空が幾分広くなってくると水場が現れ、湯ノ沢峠非難小屋の下に出た。
 小屋の中は綺麗に整頓されて布団類が積み重ねられている。(ここに泊まるのも悪くないかナッ!とチョッと思う。)
 そんな事を思っていた私に『アレッ!』と家内が驚いたように声を上げた。 その先を見ると立派なトイレの建物と広い駐車場が非難小屋の少し上に広がっていた。
 ヌヌヌッこんなことになっていたのか!!これなら私達が今歩いて来た登山道が荒れていた訳も理解出来た。(そうだったのか!!)
 お互いに苦笑いしながら先に進むと湯ノ沢峠は直ぐそこだった。
 視界が開け白谷丸の山容を背にして進んで行くと広い草原状の道になって行く(以前はこんな所は無かったと思う・・・)更に視界は開け雪を被った南アルプスの山並みが連なり同じく
 八ヶ岳との間には乗鞍岳や北アルプスの一部まで見えていた。これは中々の景色である。
 この小高い丘の頂には”湯ノ沢峠お花畑”の標識があった。家内が『何のお花が咲くのかしら?と興味をそそられたのか、盛んに枯れ草になった穂先を調べている。』
 結局、分からなかったらしく、今度お花の時期にもう一度来よう!と私の顔を覗き込む。<確かに綺麗かも知れないが・・・混みそうだナッと思うのだが・・・。>
 一旦この丘を下ると登山道が右に(西側)巻いている?これも以前とは違うようだ。(初日の出を見ながら歩いたので東側に道があったと記憶しているのだが・・・。)
 新しく整備された登山道は大きく迂回してやがて大蔵高丸のなだらかな山頂に入って行く。
 そしてそこには、今日の目的だった優雅な富士山の姿が眼前に広がっていた。(ヤッパリ感動ものだ。)
 山頂標識の近くにはご夫婦一組が既に休んでいたものの今日始めて人に会った。軽く挨拶をしてザックを下ろそうとすると家内が『確か前回は大きな石の間で休んだわよネ!』と
 言って辺りをキョロキョロと探してもその石が無い!!ただ前面に富士山があったと記憶していたので・・・と少し下って行くとその石群が現れてきた。
 チョッと安心したのか?その石を椅子とテーブル代わりにして休息することにした。
 今日はこの絶景をそれこそ二人占めにしての昼食タイムである。(満足!満足!)
 いくら今年の暖かい年末の山とは言え標高がある分、徐々に体も冷えてきたのでこの景色は名残おしいのだが、山頂を後にすることにした。
 陽も高くなり気温も上がって来たのだろう、上って来る時には凍りつき硬かった足元の土が溶け出してヌルヌルと靴に絡みつき滑る様になってきた。
 この広い草原の新しい道もやがて丹沢のように泥道になり荒れて広がって行かなければ良いのだが・・・・峠まで戻ってくると後は又沢沿いの暗い道になり来た道を淡々と下って来た。
 林道へ出て陽射しを浴びながらノンビリ歩いていると道路脇の谷筋に多くのゴミが棄てられているのが目に止まる。
 草が枯れ、木々が葉を落としたので余計に目立つのだろうが痛々しい光景だ。
 日本の山々に縦横無尽に張り巡らされたこれらの林道は人の目が届かないので何処も同じ状態なのだろうか?
 水源地にもなる沢筋がこのようになるのであれば、冬季だけではなくこのようにゲートを作って通行止めにしておくのも良いかも知れない。
 考えてみれば車では行ける所まで行ってしまうので、通行止めだとなんだか損をしたような気になるものだが行けないなら行けないでそれなりに楽しめる。
 舗装路は足に優しくはないものの車が通らないならそれなりにユックリ歩いて行けるものだ。
 逆に、冬季通行止めの道は狙い目なのかもしれないと思えてきた今回の山歩きだった。
 今朝諦めた雁ヶ腹摺山もこうなるとまた行って見たくなってきた。
 【今回の教訓】
 ・ 一度行った山でも事前調査は必要!!(通行止めになっていたり、ルートが変わっている可能性がある。)
 ・ 冬季通行止め!は決して悪い知らせではない。(訪れる人も少なくユックリ山歩きが楽しめる。)
 帰り道、最近家内のお気に入りになった笹子の酒蔵”笹一”に寄ってワインと梅酒を買って帰途についた。
 中央道の相模湖ICで高速を降りる頃には上空を厚い雲が覆い今日の快晴の山歩きが嘘のようなお天気になっていた。(こちらはこんな空模様だったのだろうか?)

 来週はいよいよ今年最後のお勤め!!その後年末・年始のお休みになる。
 お天気はどうなのだろう・・・・週明けに低気圧が太平洋岸を通過した後本格的な寒波が来ると週間天気予報では言っているのだが・・・・。
 雪不足のスキー場には朗報だろう。私たちも雪山を見るのが楽しみなのだから・・・ただズーッと降っていたのでは山は見えないかッ(笑い)
 家内は寒いのは嫌そうだし、普段余りあえない息子が家に帰ってくるので家に居たいらしいし、どれだけ山小屋に滞在出来るのだろうか??
 お天気次第と言うことで・・・それを見ての相談かナッ。(苦笑い)
2006年12月16日(土)
貫ヶ岳 標高 : 897m (山梨県の山)

【山頂にて】
* 周りに散乱する荷物は私達の物ではありません。

【山頂からの富士山】

【途中、富士宮付近にて】
・今年も押し迫り12月も残すところ2週間あまりになってしまった。
 大陸からの寒気は入るものの長居せずここのところお天気がくるくる変わって関東地方の冬晴れが続かない。
 この週末も太平洋岸と日本海に低気圧があって土曜日の午前中は晴れるものの午後から曇り雨、日曜日も雨の予報になっている。
 紅葉シーズンも終わってしまい、そろそろ枯葉の小路を木漏れ日ハイクを楽しむ季節になっているいるのに気分が今一つ乗ってこない。
 そんな折、何となく海が見たくなりついでに美味しい”お魚料理”を食べたくなった。(さて、何処へ行こう・・・・・。)
 東名高速を静岡方面へ走れば・・・と考えたが伊豆半島方面には傘マークがついていたのでその先の身延山方面かナッ?と思っていると家内が富士市に赴任している長男の
 街を見てみないか?と誘ってきた。
 そう言えは引越しの時家内は手伝いに行っているが私はまだ行ったことがなかった。(男親は薄情・・・だと言われていたのを思い出した・・・苦笑!)
 その廻りの山は??と探してみると山梨百名山が近くに結構あるようだ。
 私は余りこの百名山と言うのは好きではないのだが・・・・家内は密かに楽しみにしているので今回は息子の住む街見物+山梨百名山と言うことでこの山を選んで見た。(笑い)。
 
 金曜日の夜、前座の忘年会があり少し二日酔い気味で土曜日の朝、目覚めると思っていたよりお天気は良さそうだ。予報通り南岸には雲があるものの頭上は晴れていて
 丹沢山塊に朝の光が当たり山を赤く染めている。
 今年はまだ丹沢にも雪は来ていないのだろうここ関東地方は比較的暖かい日が続いているように思える。
 厚木を過ぎ東名高速で平塚付近まで来ると正面に雪化粧した富士山も顔を出し余り期待していなかった分、もうけものと嬉しくなってきた。
 足柄PAで休息してその姿をカメラに収め、この辺はまだ紅葉も残っていたのでついでに一枚写真に撮っておいた。
 昨年、丁度同じ時期にここを通過し伊勢志摩へ行ったことを思い出し一年が早かったと家内に話しかけると『貴方が転職と言い出して、私は母を迎えに九州へ飛び、あれから
 一年が経ったのネ』としみじみとあのドタバタを思い出したように一つ一つの出来事を口にする。
 その後の平穏な日々を過ごせたことに感謝しながら富士ICで高速を降り、ナビに導かれて富士宮市街に入って行く。
 初めての訪れる土地を走る時はナビがあると本当に助かる(以前は家内が横でロードマップを必死で見ていたのに・・・今では助手席でノンビリ憩っているのだから
 一番恩恵にあずかっているのは家内本人かも知れない。(笑い)
 古い町並みに入って行くと大きな鳥居が見えてきてナビの地図上に浅間神社の広い敷地が映し出されて来る。こんな神社があったのだと少し驚く(不勉強)と同時に
 たまには知らない土地に来るのも楽しいナッと思えてくる。
 やがて車は参道に差し掛かると”焼そば、焼きそば”の幟があちこちに立っているのが目に入ってきた。
 そう言えば何かの本で富士宮の名物は焼そばだと読んだことを思い出した。
 まだ朝早いのでお店はどこも開いてはいないが私は好物なのでお腹がグ〜ッと鳴り出した。
 家を出る時に軽くパンを食べただけなのでそろそろお腹も空いて来たようだ(笑い)街を抜けた所にコンビニがあったので車を止めて軽食を買って口にすると今通ってきた
 富士宮の街並の向こうに富士山が聳えている絶景を楽しむことが出来た。
 富士山は何処から見ても富士山なのだが良く見るとそれぞれで少しずつ違うようだ。
 ここから見る山の形は少し山頂がとんがり大沢崩れの谷筋が痛々しいようにも思える。もっとも南面なので雪の量も少なく余計に目立つのかも知れない。
 小さな丘を越えて富士川沿いに進んで行くと川岸にはまだ紅葉が残っている。(やはりこの辺は暖かいのだろう。)
 やがて本流から離れ境川沿いの山道に入り林道を走って行くと視界が開け集落の中に入って来た。隠れ里のような所の公民館前に貫ヶ岳登山口の標識があった。
 その前の駐車スペースに車を止めて案内板を見て歩く準備に取り掛かる。
 こんな山奥なのに綺麗なトイレと登山ノートが置かれていて村人の暖かい気持が伝わって来る様でありがたく感じる。
 目の前にはこれから歩く貫ヶ岳の山容が一望出来て長閑な景色の中に僅かに雪を被った南アルプスも顔を覗かせていた。
 標識に沿って林道を進むと廻りを竹林に囲まれた道になり、今年の春に出たのであろうまだ根元に竹の子の皮をつけたままの立派な竹をみながら進んで行く。
 やがて茶畑を過ぎ登山道の取り付きに来て林道から離れて人工樹林帯の暗い道を上って行くことになる。
 良く手入れされた檜の林は下草も無く歩き易いのだが単調で景色は全く期待できない。どこまでも続くこのような状態を1時間も歩き続けると段々斜度が増して植生も変わって来た。
 結構キツイ急坂を直登気味に30分程歩いたら突然平な所に出てここが稜線になっているようだ。
 山頂まで15分の標識に導かれてもう一頑張りと思うのだが結構アップダウンが続き周辺の展望も無いまま山頂に着いてしまった。
 今日はここまで誰も会わなかったので静かな山頂を期待していたのだが残念ながら先客の3人連れがいて狭い広場をバラバラに荷物を広げて占領している。
 歩き始めた頃は青空が広がり富士山も良く見えていたのだが山頂から眺める富士山には雲が纏わりつき裾野を既に隠してしまっていた。
 しかもその勢いは早く全てを隠してしまうのも時間の問題のようだ。
 それ程広くない山頂も木立に囲まれた東側だけ木々が伐採されて富士山が望めるようになっているようだ。
 このまま雲に覆われてしまってはと思いバナナで軽くお腹を見たしてから来た道を引き返して晴海展望台から十国峠への周回コースに先を急ぐことにした。
 先程稜線に出た中川への分岐を過ぎる頃には頭上の青空も消え完全な曇り空に変わってきてしまった。
 もう富士山もその姿を隠し、これでは駿河湾の展望も望めそうにない。
 段々歩くペースも落ちて来て先に進む楽しみも無くなって来たと思ったら、家内も同じ事を考えていたのだろう『ここから先に行っても楽しみは無いので引き返さないか?後の楽しみは
 美味しいお魚ネ。』と言い出した。
 やがてこれから目指す山稜にガスがかかりはじめ視界さえ閉ざされてきた。(まさか雨???)と思えるくらいのお天気に変わってしまった。
 もう進むのを止めようか?と思う頃、晴海展望台の標識とベンチがある所に辿り着いたのでお弁当に買ってきたマス寿司を半分ずつ食べてここから引き返す事にした。
 折角の展望台なのだが雲の中に入ってしまったので回りは白い壁で何にも見えない所での休息は心もとないものだ。
 陽射しも途絶えた樹林帯の中は更に暗さを増し森閑とした登山道をただただ歩き続け一気に下山して来てしまった。
 林道まで戻り竹林の道に差し掛かると少し先を竹かごを背負ったおばあさんがユックリと歩いている。
 家内が早速、何を採ってきたのかしら?と興味を示し、挨拶しながら話しかけるとお墓掃除の帰りだったそうだ。
 それでも女同士は何かと話題がつづくのか?二人でユックリ歩いているので私は一足先に駐車場まで戻ってきた。
 やがて遅れて戻ってきた家内の手にビニール袋がぶら下がっている。先程のおばあさんに野菜を貰ってきたとニコニコとして私に話しかける。
 こんな地元の方とのふれ合いは人の心を優しく豊かな気持にさせてくれるようだ。(都会のギスギスした世界からの脱却だろう。)

 駐車場を後に山道を下り、富士川沿いに富士市に戻ってきた。
 息子の話ではもっと小さな街だと思っていたのだが、それなりに開けた街のような印象を受けた。ただ新幹線で通過する時にも気づいていたが製紙工場が多く、その高い煙突から
 白い煙が絶えず吐き出されて高曇りに変わった白い空と一体になり雲を上空を覆っているように思えるのは鬱陶しいことかもしれない。
 家内が息子に『何処か美味しいお魚屋さんを知らないか?』とMailしたようだが・・・返事は『知らない!』との答えだったようで、結局引越しの手伝いの時家内が行ったという
 お店に行く事にした。
 大衆食堂だがヤハリ海が近いので都会の店とは違い量も多く値段も安い。特にキンメの煮付けは美味しくここまで来たかいがあったと思えてきた
 それに私は天丼、家内は特選さしみ定食と山を歩いて来たのでお腹も空いていたのだろうペロリと平らげ満足のうちにこの街を後に帰路に付いた。
 帰りは東名を使わず御殿場から山中湖に抜け富士山の裾野を回りながら道志道を使って夕方近くに帰宅することが出来た。
 12月も半ばを過ぎ北アルプスの山々は冬の深い眠りについた。今では山麓まで雪が降りてきている。
 これからは関東近郊の紅葉の終わった山々が絶好の木漏れ日ハイクのコースになる。
 この次はどの辺の山を歩こうか??お正月休みまで雪を感じることは無い日々が続くのだろうか。

2006年12月10日(日)
景信山 標高 : 727m (東京都の山) 

【山頂にて】

【名物のなめこうどん・・・】

【小屋の紅葉と】
・先週は一日休暇があったので本来なら楽な一週間になるはずだったのだが・・・・健康診断でバリュームを飲まされて体調を崩し(私はどうもバリュームが体に合わないのだろう・・・
 前の会社で一度飲まされて七転八倒の苦しみを味わい、それ以来パスして来たのだが今回は必須とのことで逃げられなかった。)
 その後友人に降って湧いたような不幸が訪れ一緒に悩み・・・(:結局は力にはなれないのだが・・・・・)深酒・・・次の日は職場の飲み会・・・と金曜日の夜、ヨレヨレで深夜帰宅した。
 おかげで土曜日はお昼頃までベッドから起き上がれず時を過ごしてしまった。(情けない!!)
 ありがたい事に外は小雨模様で静かな休日となり午後から年賀状の印刷をする事にした。
 今年一年間で最も印象に残り且つお正月らしい山の写真を一枚選ぶことは楽しみな反面結構悩ましい作業なのだが・・・年の瀬を感じる私の恒例行事にもなっている。
 受け取った人がどう思うかはわからない物の、それでも何人かの人に毎年楽しみにしていて今までの年賀状を取って置いてくれているとの返事をいただくと嬉しくて今年も半日
 掛けて刷り上げた。
 今年から年賀状も写真用の用紙が出来たので(通常より10円高い60円)見栄えは上等である(自己満足)かナッ???

 この週末はこんなお天気だと思っていたら日曜日のお昼頃から回復すると予報が変わったので家内に『今年最後になるだろう紅葉を見に高尾山へ行かないか?』と声を掛けると
 『景信山のけんちんうどんを食べに行こう!』と言うので行ってみることにした。
 日曜日の朝ユックリ目覚めて窓の外を見てもまだ小雨が降り続いていた。 一応、予報を信じて10時前に家を出る。
 町田街道から高尾に抜ける道筋の木々も紅葉してもう里にまで降りてきているようだ。(と言うことは山頂は終わっているのか??)
 国道20号線の高尾山口手前から旧甲州街道に入り(春に梅郷を楽しんだ道)終点の駐車場に車を入れ歩く準備をはじめた。
 この道は流石に先週の信州の里山と違いバス停から歩く人が多く大都会のハイキング・コースだと改めて認識した。
 舗装路を少し戻り尾根筋の登山口から取り付くことにしたが直ぐ横を走る中央高速の車の騒音が結構煩いものだ。人工樹林帯の道を上って行くと雲の切れ間から差し込む
 陽の光が薄靄を通して光の線となって先を歩く家内の姿を包み込む。
 やがて雑木の道に入り所々視界が開けると城山から高尾山に連なるなだらかな稜線が見えてくる。振り返れば八王子城跡の山並みの向こうに大都会の広がりと高層ビル群も
 見えてきた。
 木立の中の最後の急坂?を上れば視界が開け景信山山頂の綺麗なトイレの建物のの横に出るてその先に山小屋の店先の広場が広がっている。
 小一時間位の歩きなのでまだそれ程お腹も空いていないと言いつつも、早速家内は小屋のメニューを覗きに小屋の方へ近づいて行く、その先に餅つきが行われていて
 年末を感じさせる。
 つきたてのお餅を売っているのかと思いきや、どうも団体客専用の貸し出しのようだ(笑い)家内はけんちんうどんのメニューが無いといいつつ少し下のもう一つの店先に向かうが
 そこにも無いと知ると『今日はいいワ!』と言ってベンチの先に腰を下ろした。
 頭上には青空が広がってきたものの丹沢や周辺の山々にはまだ雨雲の残りが居座っていて頂を覆い隠している。本来ならその先に見えるはずの富士山も当然厚い雲に阻まれて
 今日は姿を見せてくれない。
 そう言えばそろそろ高尾山からの日の入りがダイアモンド富士になる時期だろう。夕方になるとそれを求めてカメラの砲列が出来るのだろうか??
 そんな事を話しているとベンチの横に"ここはお客様優先席"との立て看板が目に入った。『ここはお店で何か買った人専用ヨ!』と言って家内が席を立とうとしたので、
 折角だからなめこうどんを半分づつ食べようと私が言い家内に買いに行かせた。
 確かにこれだけの施設を維持するのに素通り客に使われたのでは小屋の人もかなわないだろうナッと思いはするものの・・・・横でガスコンロを使い始めた家族連れが
 "無断使用禁止"と強い口調で注意されている姿は余り気分の良いものではない。
 最近は何処でもガスコンロを使う人が多くなったようで休息所のテーブルやベンチを長い時間占領するので私も余り歓迎してはいないのだが、その辺はもう少しお互いに考える
 時期がきているような気もしている。
 特に鍋物(ラーメンを含む)をして残り汁を周辺に棄てて行くグループも増えているので気にはなりつつあったことだ。
 なめこうどんは具も沢山で美味しかったとだけは付け加えておく。

 山頂広場にまだ一本だけ紅葉の葉を残したもみじがあり風が吹くたびに枯葉をハラハラと散らせている。今年もこれが最後だナッと改めて感じながら山頂を後にした。
 小仏峠まで下り左折して沢沿いに歩けは程無く駐車場に戻ってこれた。
 帰りの旧甲州街道沿いの道にも日が射して紅葉した木々の残り葉が晩秋を告げるように風にゆれている。
 古くからあるのだろうお豆腐屋さんによって帰宅後のつまみに豆腐を家内が買っている間、私は周辺を少し歩いてみた。
 歴史のある街道の匂いと高尾山薬王院の奥座敷の面影を残しながらその横にはJR中央線が走り少し斜面の上を中央高速が並列し車が引っ切りなしに走る音が響いている。
 更にその上空には建設中の圏央道ジャンクションの半円を描く構造物が覆うように作られていて何ともいいがたい景色が目に入ってくる。
 ここに長く住む人達には何の恩恵があるのだろう。現代社会の便利さの為に必要不可欠なものではあるがキット迷惑だと思っているに違いない??
 ここで難しい社会問題を議論する積りはもうとうないのだが・・・・・たまにはそんな事を考えてみるのも良い機会かもしれない。

 甲州街道の戻ると銀杏並木ももう半分は葉を落とし箒になりかけた木の枝が見えている。
 今年も残り少なくなってきた。年齢のせいか?子供たちが巣立ったからか?余り年末を意識する風情もなくなってきた。
 忘年の山歩きを何処にしよう!!そろそろそんな事を考える日々になってきたようだ。
2006年12月3日(日)
山小屋での日々 標高 : 約850m (長野県の山) 

【山小屋前庭にて】

【池田町美術館前で】

【白鳥湖にて】
・日曜日の朝目覚めてカーテンを開けると案の定、外は一面の雪景色に変わっていた。
 この雪は湿った雪だったのだろう木々の枝についた重たい雪が多くの木々の幹をしならせ既に数本の木は倒れてしまっている。
 天気予報は今日も一日雪の予報で外はまだ雪が降り続いている寒い一日のようた゜。
 朝食後、古いスキーウェアーを三階から引っ張り出してきて外仕事の準備に取り掛かると『私も手伝って上げる。』と言って家内も外に出てきた。
 木が可哀想だと言って熊手で木の枝に着いた雪を落としながら時々頭から落ちてきた雪を被りキャアキャアとはしゃいでいる。まるで子供に戻ったみたいだ。
 私は雪に埋もれた植木鉢を掘り起こし土を花壇に返して鉢をベランダの下に入れたり倒れた木を起こしてロープで固定したりと作業を続けていると時間はどんどんと過ぎてゆく。
 昼食後も残った木の雪対策などで外で作業を続けていると家内は窓のガラス拭きなどこの一年の大掃除を始めたようだ。
 雪が降る中の作業は手がかじかみ、かと言って手袋をしたままでは結び目が上手く作れないので辛く効率も悪い。やはり雪が来る前に終えてしまいたい作業だった。
 一通りの仕事が終わってもまだ雪が降り続いている。家内と裏山途中まで散歩に出かけたが鉛色の青木湖の湖面の先には何も見えなかった。
 夕方早めにお風呂に入り身体を十分暖めて今日も雪見酒を楽しみながら静か夜は更けていった。
 月曜日も朝からまだ雪が降っている。
 朝食後早めに室内を片つけて虫退治のバルサンを炊く準備に取り掛かる。点火してしまうと4時間は室内に入れないので雪が降っていない所までとドライブに行くことにした。
 何時もの事で大町まで来ると雪は止み池田町に入ると頭上に青空が見え始めたので"池田町美術館"へ寄り道をすることにして車を駐車場に入れた。
 良く手入れされた前庭を散策、お天気が良ければ正面に有明山から北アルプスの眺望が楽しめるのだが今日は当然雲の中で何も見えない。
 美術館の裏手まで歩いて行くと東山尾根歩きコースとの案内板があったので少し歩いてみる事にした。
 普段何気なく見ていた丘のような山だったが結構険しい所もあって面白いコースだ。関東近郊にあれば賑わうそうなコースだが今日のような日に歩いている人は誰も居なかった。
 二時間程葉を落とした雑木林の中のハイキング・コースを楽しみ一汗掻いて気分もリフレッシュしたので車に戻り、折角此処まで来たのだからと白鳥湖まで更に足を延ばしてみた。
 今年も既に250羽ほど飛来しているとの事、鴨や他の水鳥達と翼を休めている姿を見て大町まで戻り昼食に好物の餃子を食べて小屋まで帰ってきた。
 各部屋の窓を全開にして空気を入れ替え、死んだ虫達を掃きだして帰宅の準備に取り掛かる。
 まだ室内に殺虫剤の匂いも残っているので長居は無用と水道管の水を抜き凍結防止の一連の作業を終えてから今回は早めに山小屋を後にした。
 雪は小降りになっているもののまだ依然と降り続いている。
 松本まで来ると頭上の雲は無くなり小渕沢を過ぎれば残照の中富士山も見えている。
 今回は折角の三連休を楽しみにしていたのにとうとう雪の北アルプスを一目も見ることは出来なかった。(こんな事もあるサ!と自分を慰めながらの運転となる。)
 次回はお正月になってしまうのかナッ?・・・・近年腰を悪くした家内が何かと雪を嫌がり冬は話に乗ってこない。
 私はまだもう少し雪遊びをしたいのだが・・・・そんな人達とでも一緒に今シーズンは少し遊んで見たいとも思う今日この頃だ。
 来週末はお天気が良ければこの秋最後の紅葉が楽しめれば高尾山辺りを歩いてみよう。そんな事を考えながら家路についた。

2006年12月2日(土)
入笠山 標高 : 1955m (長野県の山) 

【山頂にて】

【向かいの八ヶ岳も雲の中】

【登山口では晴れていたのに・・・】
・見事に”雪だるま”が三つ並んでしまった。
 比較的暖かかった11月が終わりカレンダーが変わって12月の声を聞く待っていたかのように、大陸から寒気を伴った高気圧がやってきて気圧配置が冬型になり日本海側は
 雪の予報になってしまったようだ。
 楽しみにしていた新雪の北アルプス展望の山歩きは諦めざる得ないのだろう。
 当初、金曜日を代休にしていたのに、いろいろあって結局月曜日になってしまったのも裏目に出て丁度この三日間とぶつかってしまったようだ。(トホホッ)
 雪は雪でそれも仕方が無いのだが・・・まだ冬支度の外回りの仕事が残っているし折角の休みなので少し雪山を見ながら歩いて見たかったのだが・・・・・。
 こうなると、冬型と言うことで関東と山梨・長野県中部にはお日様マークが並んでいるのに太陽が拝めない日々も勿体無いので行きに何処か晴れた山を歩いてから山小屋へ
 向かうことにした。
 土曜日の朝、夜明け前の空に星が煌き東の空が段々明るくなってくると今日一日が良いお天気だということを告げているようだ。
 これなら展望を楽しみながら木漏れ日ハイクが楽しめそうなので家内達が初夏に歩いた入笠山を候補に上げて家を出発した。
 相模湖から中央高速道沿いの山々はまだ紅葉の中にありもう少し楽しめそうなので来週あたり高尾山へ行こうと話しながら車を進める。
 大月に近づくと今日も又真っ白に雪化粧した富士山を拝めた。(先週より少し雪が裾まで降りて来ているのかナッ??)
 笹子トンネルを抜けると甲府盆地にも朝の光が入り南アルプスから秩父の山並みも青空の下ハッキリと見えている。
 ただ八ヶ岳だけが帽子のような白い雲を被り頂を隠しているのは、あれは雪雲かも知れない・・・と言うことはあそこから先は雪なのだろうか?。
 諏訪南ICで高速から下りて富士見パノラマスキー場の横から入笠山の標識に従い林道に入って行く。
 徐々に高度を上げて行くと昨夜少し雪が降ったのかまだ朝の光が届かない日陰には薄っすらと雪が付いている箇所が出て来た。
 やがてその量が増えてゆくと一台の車がスリップして立ち往生していた。(私はスタッドレスタイヤに変えていたので・・・)
 その横を抜けて二カーブ程行くと入笠山登山口の駐車場に着いた。(あの車は後少しだったのに・・・・・。)
 先客が一台止まっていた駐車場は良く整備されていてトイレも完備されていたが冬季閉鎖になっていた。(行かれる方はご注意を・・・・)
 青空が広がる駐車場で準備を整え展望を期待して登山道に足を踏み入れて行く。ここからは樹林帯の中で周りの景色は見えないものの久しぶりに雪道を歩いて行くと
 冬の到来を肌に感じて来る。
 途中から落葉松林の中に入り針のような落ち葉が絨毯のように敷き詰められた道を歩くようになる。(紅葉の時期は綺麗だろうナッ!!何時か来て見たい。)
 しばらくすると木漏れ日も力が弱くなってきて雲が広がって来てしまったようだ。やがて斜度が緩くなってくると急に樹林帯を抜けて広々した入笠湿原に入って行く。
 もう何時の間にか上空には雲が覆いつくし先程まであった青空のかけらも残っていない。(残念だ!)
 誰も居ない湿原は寒々としていて葉を落とした白樺林が白骨のように立ち並ぶ歩道を歩いて行くと山彦荘から立ち上る薪ストーブの煙だけがそこに人が居ることを教えているようだ。
 その小屋の前から林道沿いの歩道をマナスル山荘まで歩き山頂への標識に導かれて山道に入って行くとやがて視界も開けてきて本来なら見えるはずの八ヶ岳の裾野が見えてくる。
 分岐から急坂の方を選び少し歩けば遮るものの無い広々とした山頂に着く。
 西からの冷たい風が吹き抜け立っているのも辛いくらいでアッと言う間に汗も引き耳が痛くなってきたので写真だけ撮って早々に山頂を後に周回路を選び下山することにした。
 高速道路から見えていた甲斐駒も灰色の空に溶け込み僅かにその存在を見せている位で折角の360°の展望を楽しめなかったのは心残りなのだが・・・又この次の楽しみと言うことで
 取っておこう。
 下山は何の楽しみも無く淡々と歩き駐車場に戻ってくると徐々に雲が切れてきて又青空が少し顔を出していた。(皮肉なものだ)
 山頂も途中の道でも寒くて休む気になれなかったので車の中で昼食を摂り車を再び高速道路に向け走らせる。
 諏訪を抜け塩尻から松本盆地に入ると上空は青空になり美ヶ原方面はお天気が良いようだが反対側の北アルプス方面は厚い雪雲に覆われ暗い壁のように見える。
 更に私達の向かう安曇野の先は雲に隠され視界から消えているようだ。
 豊科ICで高速から降りて松川沿いの道を進んで行くと陽射しが途切れて重たい雲の下を走り冬枯れの淋しい世界になって行く。
 大町に入り友人宅の前を通り抜けようとすると庭仕事をする姿が見えたのでチョッと寄り道、『この分だと北は雪かもネ。』の言葉に送られて木崎湖の辺まで来るとフロントガラスに
 雨粒が当たりだし白いものも混ざり出してきた。
 青木湖畔に入り何時もお世話になっている地元の方のお宅に年末の挨拶に寄ると『今朝まで良い天気が続いていたのに東京から雪を持ってきたネ。』とみぞれに変わった空を
 見上げながら笑われてしまった。
 若い頃からのお付き合いでスキーが楽しみだった頃は何時もまだ雪が来ないかと待っていた私に対しての思い込みなのだろう。最近は『雪はヤダね!』の挨拶の方が似合って
 きたようだ。(笑い)
 蜜が一杯入ったりんごをお土産にいただいて山小屋へ入る。
 まだ小屋の中にはカメムシやてんとう虫がべったりいたので部屋中の掃除を手分けして終える頃には短い陽が落ちて夕暮れ時になってしまいテラスには薄っすらと
 雪が積もり始めていた。
 お風呂で体を温めてからスッカリ暗くなった窓の外の降りしきる雪を見ながら夕食を摂り今年初めての庭に積もる雪景色を楽しみながら夜は更けて行った。
  
2006年11月25日(土)
箱根・駒ヶ岳 標高 : 1357m (神奈川県の山)

【山頂にて】

【山頂にて富士山と】

【湖畔のコテージにて】
・11月も下旬に近づき関東の朝・夕も気温が下がってきて温風ヒーターのスイッチを入れる日も出て来た。
 勤労感謝の日の休日はドンヨリとした一日で午後から一時的に雨との予報も出ていたので午前中に車のタイヤをスタッドレスに履き変えることにした。
 勤め始めた息子から『まだ親父は自分でタイヤ交換をやるの?』と言われているようだが・・・年二回こうして車をジャッキ・アップして下回りを確認するのも気休めになるからだろうか?
 止められない。
 昔に比べ車の性能も向上し自分でメンテナンスできる所は殆ど無くしかも故障知らずで走ってくれるので今の人は車の原始的構造を理解しなくても利用できる便利な時代になっている。
 この週末はお天気も余り良くなさそうなので日曜日の出勤も気を入れて仕事をしようと思っていたら大陸から高気圧が張り出し日本海側のお天気が良さそうだ。
 土曜日はその高気圧の中心が日本列島を通過するので関東・甲信越にお日様マークが並んでいる。(かなりショック!!ア〜ァッ雪山を見たかったナッ!)

 こうなれば関東の紅葉山歩きを続行・・・紅葉の見頃は?と調べてみることにした。
 結果は"箱根"と出て来たので家内にその主旨を告げると『大涌谷の温泉たまご付きで・・・。』と乗ってきたので、早速行って見ることにした。
 朝目覚めると夜明け前の薄明かりの空が既に晴れ渡り今日一日の好天を告げていた。
 急いで朝食のパンをかじりコーヒーを飲んで車に乗り込み国道129号線で厚木方面へ向かう。
 最近こちら方面はご無沙汰だったので交通量を読み違えしまい、もう朝のラッシュが始まっているのか車の通行が多かった。
 丹沢の山々に朝日が当たり赤く浮かび上がる頃、どうにか大きな渋滞に巻き込まれることも無く厚木を抜け厚木・小田原道路に入れた。
 ここからは快調に走れるかと思いきや・・・・大磯付近で事故渋滞に巻き込まれてしまった。(ヤハリこちら方面へ来る時にはもう少し早く出なければ・・・・と反省!)
 小田原を過ぎ箱根新道に入り高度を上げて行くと周辺の山々の木々が紅葉しているように思えてくる。(この辺はヤハリ暖かいのだろう。)
 更に高度を上げて行くと山の頂は既に落葉しているようなので中腹が見頃なのかも知れないが・・・・今まで見てきた各地の紅葉とは少し異なり寝ぼけた色に見えるのは偏見だろうか?
 芦ノ湖大観ICで下りて最初の目的地”恩賜箱根公園”を目指す。
 ここは流石にまだ観光客も少なく有料駐車場には2〜3台しか車は止まっていなかった。
 展望台まで登って晴れ渡った空に一際目立つ真っ白に雪化粧した富士山と芦ノ湖を眺め湖畔に下りて一周すると結構な距離になる。(一汗掻いてしまった。)
 駐車場まで戻ってくるとここが昔の箱根の関所跡だと思い出した。・・・(箱根は小学校の遠足で来て以来になるのでスッカリ忘れていたようだ、失笑)
 車に戻り更に湖畔から箱根神社の鳥居と富士山の写真を撮りたくて元箱根の船付き場に下りてみた。
 まだ朝の静けさを留めたままの湖畔から”絵葉書”のような写真をカメラに収め近くのセブンイレブンに立ち寄り、昼食を入手(ご当地弁当の鯵の塩焼きを買う・・・珍しいので!)

 今回は当初大涌谷から神山経由で駒ヶ岳まで歩く予定をしていたが火山ガスの影響で通行止めとなっているようなので湯の花温泉から歩こうと車を進めたがこちらも
 通行止めになっていた。(トホホ・・・・・)
 今日はお天気も良く富士山も良く見えているので雲が湧く前に山頂に立ちたくて結局歩いて登るのを諦め”箱根・駒ヶ岳ロープウェーを利用する事にして箱根園まで戻ることにした。
 この時期、ザックを背負ってロープウェーに乗る人は誰もおらずしかも片道切符を買う時に窓口の女性から念をおされ・・・小さなルート図をもらうことになった。
 ここは観光地で箱根・駒ヶ岳を歩こうなんて人は居ないようだ。(笑い)
 団体客や観光客に紛れてロープウェーに乗車、一気に山頂へ・・・・そこは想像通り広く展望も良い絶景が待っていたのだが歩いて登った訳ではないので何故か感動も少ない。
 一通り山頂を散策し坊の沢を目指し下山を開始すると山頂の喧騒から離れ、静寂の世界に二人だけとなった。
 この景色をもう少し楽しみたいと思い、途中の岩場で先程手に入れた”鯵弁当”を広げ富士山を眺めながらの少し早い昼食タイムを楽しむことにした。
 今日は何処の山に登った人もこのお天気なので満足していることだろう。(ヤッパリ雪化粧した北アルプスが見たかったナ〜ッ)
 足元には長く延びた霜柱が地面に広がり一面の笹原の葉先にはまだ霜が降りていて朝の光の中でキラキラと輝いている。
 今日は風も無く陽だまりの中でこうした絶景を眺めながらの一時は都会生活に疲れた体と精神を癒す何物にも変えがたい貴重なものだと思う。
 頭上を飛行機雲を引きながら富士山の方へ通過して行く旅客機を見ながら『あの狭い機内に閉じ込められての旅はもういいわネ。』と家内がつぶやく。
 『若い時は何の苦も感じずに、むしろ世界が見たくて飛行機に乗るのが憧れだったのに・・・・・・。』と私が答えると『お互い年をとったということかしら・・・・・』。と納得してしまう(笑い)
 誰も歩かないと思っていた登山道を下からご夫婦が上って来るのが見えてきたので私達もこの指定席のような場所を後にして下山することにした。

 この山は火山で展望を楽しみながら・・・と思っていたが程無く道は潅木の中に入ってしまい視界が遮られた霜柱の道を下って行くことになる。
 神山への道から坊沢への分岐を経て更に高度を下げ周りの木々の植生も変わってくると気温も上がってきたのか額に汗が滲んでくると車の往来の音も大きくなってきて国道に出た。
 ここからは道沿いに箱根園に戻る事になるのだが・・・・歩道は狭く草が覆い茂っているので歩きにくい(所々では車道に下りないと進めない)。
 その横を車が絶え間なく通過し、大型観光バスが追い越して行く時などバックミラーが顔の直ぐ横を通るので肝を冷やす。(怖い!!)
 これが観光会社が手渡すハイキング・コースなのか????
 このような状態の道を20分も歩くと行きに乗ったロープウェーが目の前に見えてきてピクニックランド前を過ぎ箱根園コテージの入り口になる。
 地図ではこの中を抜けられるように書いてあるが案内板等は一切無い。(チョッと不安????)
 それでもこの案内地図を貰ったのだからと・・・もし文句を言われたらそう答えようと中に入っていった。
 この施設は広く良く手入れが行き届いている。コテージも小さいながらログハウスで木立の中に配置され中々感じが良い。
 人工的にだろう植え込まれた木々が丁度、紅葉の盛りを向かえヤット綺麗な紅葉見物が出来た。(皮肉なものだ・・・笑い)
 何枚か写真を撮りながら出発点の駐車場まで戻ってくると既に満車状態で観光客も増えて賑やかになっていた。
 家内は”北海道物産展”を見てくると言って露店の中へ入っていったので私は湖畔まで行き富士山が見えるかと期待したのだが・・・周辺を柵で仕切られていてロケーションを
 見つけることが出来なかったので諦め車に戻る事にした。
 家内も”品物が無かった”と言って手ぶらで帰って来たので箱根園を後に次の目的地、大涌谷を目指すことにして車を出した。
 先程歩いた道を車で通過して(確かに狭くて歩行者が居たら運転者は迷惑だろうナ〜ッと思う。)湖尻まで走り大涌谷方面へ右折すると間もなく渋滞になりニッチもサッチも
 行かなくなってたしまった。(行楽の最盛期だものと改めて感じる。)
 家内が『今回は温泉卵は諦めるワ。』とのお許しが出たので抜け道に入り仙石原を通過して、もう一つ私の行って見たかった乙女峠へ向かった。
 この道は東名御殿場ICから箱根へ入るルートなのでまだまだこれから来る人達の車の渋滞が続いていた。(他人事ながら同情してしまう。)
 私達はその横を逆に走りトンネルを抜けて富士見茶屋の駐車場に車を入れて展望台まで上がってみることにした。
 今日は午後になっても未だ富士山に雲が湧かずその優美な姿を見せていてくれている。
 チョッと歩いただけで喧騒から離れたベンチに家内と腰を下ろし御殿場越しの富士山を眺めながら今日一日の”富士山三昧”を振り返りながら締めくくりとした。
 帰りは東名経由は混雑が予想されるので山中湖経由道志道を選択して帰途についた。

 こうして突然訪れた快晴の一日を思う存分楽しみ今日一日は過ぎていった。・・・・しかし観光地巡りはそれなりに疲れるものだ。(笑い)
 箱根は地元とは言え(私は神奈川県生まれ)実は余り近寄ったことが無い。
 大学の寮や前に勤めていた会社の保養所もあったのに一度も利用したことがなかた。(今から考えれば勿体無いようにも思えてくる。)
 余りにも有名すぎて近づきにくかったのか?余り興味がなかったのか・・・今になってみのと定かではない。

 それにしてもこの一大観光地にも施設の荒廃と廃墟が結構目立っている。車社会の発達が日帰り客を増加させ、エセ高級化の波に飲まれ一羽一絡げの
 行楽形態も変化しているのだろう。
 又、これだけの自然環境を持ちながら私有地(大資本)がガンジガラメに柵を作っていては自ずから限界も見えてきたのかもしれない。(私感)
 それにしても私達のような散策型の人間は近づきがたく楽しめる所も少ないようだ。
 要はお金を落としてくれる人だけが歓迎される場所と言うことなのだろうか?。(少しイジケ気味)

 そんな事を考えさせられてしまった山歩きだった。 日曜日は早朝より出勤し曇り空の元で仕事をして帰宅した。
 来週の天気予報は徐々に冬型になり日本海側は雨や雪の予報になっている。
 折角の代休も今日のような快晴のもとでの北アルプス展望は望めないのか・・・・・・やきもきして過ごす一週間になりそうだ。

2006年11月18日(土)
菰釣山 標高 : 1379m (山梨県の山)

【山頂にて】

【朝の内見えていた富士山】

【登山口にあった紅葉】
・ここの所、長野県北部では雪が降り山が真っ白に雪化粧した写真がWebに公開されている。
 気の早いスキーヤーがゴンドラで上がりオープン前のゲレンデでシュプールを描いているそうだ。(私も若い頃そんな事をした思い出があるのだが・・・・。)
 週末、お天気が良ければそんな山々を眺めに山小屋まで行ってみようか?とも考えたのだが・・・意に反して予報は下り坂だと告げている。
<それにまだタイヤをスタットレスに替えていないので・・・・諦めよう!>。
 一応、土曜日はお昼頃までお天気はもちそうだと言うが余り快晴は期待できないので遠出はせず久しぶりに近場の道志の山を歩いてみることにした。
 朝起きてみると想像したよりお天気は良さそうでもしかしたら・・・・と喜んで家を出発した。
 津久井を抜け道志道に入ると朝日を受けた山々の山腹が色付いているのが鮮やかに目に入ってくる。
 いよいよ紅葉前線もこの辺までやってきたようだ。
 青根を過ぎ月夜野付近まで来ると正面に堂々とした大室山が見えてきて流石に上部は紅葉は終わっているものの裾野は綺麗に色づいているようだ。
 道志道の駅で一休みして車外に出ると”寒い”温度計は1℃を示し周辺の田畑は霜が下りて白くなっている。
 もうこんな季節になったのかと改めて感じる。(もう直ぐ通勤にもコートが必要になるのだろう。)
 ここから更に少し車を走らせて白井平から側道に逸れて登山口を目指す。ところが道が良く分からない??キャンプ場はシーズンオフなのだろうロープが張られ
 林道も通行止めになっている。
 仕方が無いので一旦戻り通行の邪魔にならない所に車を止めて歩く準備に取り掛かることにした。
 以前は道志の森キャンプ場から城ヶ尾峠経由で歩いたのだが、今回のコースの方が直接登れて・・・と思ったのは軽率だったかもしれない。
 案内板も無く地図を頼りに見当を付けて歩いて行くがどうも心もとない気がして・・・・キャンプ場を抜け山道に入って行き30分位してやっと尾根筋に出ると標識が出て来た。(ホッ!)
 ここからはそれなりの道になったものの普段余り人が歩いていないのだろう結構荒れた状態が続く。
 急に家内が『そう言えば丹沢でも”熊”が出たと最近ニュースで言っていた気がする!。』と言い出しザックから鈴を取り出し身につけて歩き始めた。
 人工林の暗い道が一段落し雑木林になると行く手に雪を纏った富士山が見えてくる
 振り返れば御正体山もその堂々とした姿を見せ菜畑山、赤鞍ヶ岳へとの連なりも朝の光の中でハッキリとその姿を見せてくれていた。
 ただ残念ながら私達の頭上には黒い雲が居座り綺麗だと言う落葉松林?は陽の光が当たらないので黄金色に輝いては見えない。
 そうこうする内に道は笹藪になりもう一度人工林の暗い道を抜けると既に落葉した木々の間に前の岳との小さな標識がある広場についた。
 頭上の雲は居座り続け更に広がっているようで陽射しの無い道を歩き続けると稜線の東海自然歩道へ合流、ここがブナの丸だそうだ。(余りブナがあるとは思えないが・・・偏見か?)
 ここからは一旦下り少し登り返せば菰釣山山頂に着く。案の定雲は更に広がり富士山はその姿を隠してしまい全く存在さえ分からなくなってしまった。
 歩き始めの頃には青空をバックに紅葉の裾を纏った御正体山も日が翳り鉛色の山肌にその姿を変えている。
 新しくなったベンチで休んで軽くパンを口にしては見たもの風は冷たく展望も無いので早々に下山することにした。
 来た道を淡々と歩いては見ても余り楽しい道のりではない。もくもく歩き続け登山道を抜けてキャンプ場に入ると木漏れ日の中にヤット紅葉を楽しめる場所があったくらいか・・・・・。
 それにしても人の居ないキャンプ場というのも淋しいものだ。(とても手入れの行き届いた良い場所だとは思う。)
 車まで戻り装備を解いて帰宅の途に付く。帰りの道志道は丁度紅葉の見頃なのだろう時折射す陽射しの中でそれなりに美しいものだ。
 私達とは逆方向にこれから遊びに行くのだろうか?車の列が続きバイクのツーリングも多い。『貴方はその場その場で楽しめば良いのに・・・ここはここで十分綺麗でしょ!!』と
 家内が私に話しかけてきた。『エッ別に比較している訳ではないのに・・・・。』どうも写真を撮ることも少なく余り喜んでいないように見えたらしい。
 実は週末から体調が悪く風邪っぽかっただけなのだが・・・・・どうも不機嫌に見えたらしい(笑い)

 家に帰ると風呂に入りそのままバタンキューで寝てしまった。
 日曜日は朝までユックリ寝込んでしまった。ヤハリ微熱があるようで堰も少し出る、PCに向かっても頭が痛いような気がして作業にならない。(言い訳)。
 タイヤ交換をしようかとも思ったのだが生憎雨も降り出したので今日は完全休息日としてノンビリ過ごすことにした。
 来週は日曜日に仕事があるので山小屋には行けない・・・・その次の週あたりお天気が良ければ雪山を見に行きたいものだ・・・・・と思いつつ。

2006年11月12日(日)
太刀岡山 標高 : 1295m (山梨県の山)

【山頂にて】

【富士山にも雪が来ました。】

【麓の集落の庭から】
・穏やかな秋の日々が続いていたと思っていたら先週の火曜日(11/7)に寒気が入り山に雪をもたらした低気圧は北海道で突風と竜巻を発生させて大きな被害を出したようだ。
 白馬でも竜巻が起きて農家の作業小屋等が壊れたとニュースが入ってきた。
 小屋の周りの木々の枝に残っていた紅葉の葉も散らされてしまったことだろう。その分ボヤッとした大気も一気に凛とした空気に変わり新雪に輝く北アルプスの峰々を際立たせた
 写真がWeb上に公開されている。
 たった数日であの周辺の風景も一変してしまったようだ。
 この週末も土曜日は雨で日曜日は前線を伴った低気圧が日本列島を通過後、太平洋上で発達し北上すると告げている。
 その低気圧に向かって寒気が入り日本海側及び山は大荒れで雪になるようだ。(いよいよ冬将軍が顔を出す季節になってきた。)
 最近少し"お疲れ気味"の私には土曜日は丁度良い休息日になり、朝ユックリ起き、午後から家内の買い物に付き合ったりで一日が過ぎていった。
 夕方、家内が『明日はお天気が回復すると言っているので、太刀岡山まで紅葉を見に行かないか?』と誘ってきた。
 二年前に曲岳・黒富士へ登った時、帰り道に見た光景を思い出し紅葉の時期に一度は行ってみたいと話していたことを思い出したようだ。
 『今日のご褒美に帰りに美味しい"うな重"を奢ってあげるから・・・・。』の一言が付けば私に全く異存はない。(うなぎは私の大好物なので・・・・笑い。)

 朝起きると、天気予報は午後から回復と告げていたが既に上空には青空(まだ暗いものの・・・)が広がり黒い雲の塊が東の空に遠ざかって行きその境目がハッキリと
 目にすることが出来た。
 期待に胸を躍らせ自宅を出発すると今日も行楽地に向かう車が多い・・・・先週は連休だったのに今週も遊ぶのかナッ?・・・(他人の事は言えないが・・・笑い。)
 先週のツテを踏まないように裏道を使って相模湖ICへ向かう。途中カーラジオの交通情報が中央道下り線は笹子トンネル手前で事故の為渋滞中と伝えてきた。(ムムムッ)
 『事故か・・・・・。』仕方が無い!諦めて相模湖ICから下りてくる車も多いようだが・・・。 それでも下(国道20号)を行くよりは・・・と思いICから高速に乗ることにした。
 どうにか車も流れていて談合坂を過ぎる頃には事故処理も終わったとの情報が流れてきた。(良かった!)
 大月ICを過ぎ初狩PAに近づくと手前の山越しに雪化粧した富士山が朝の光を受けて真っ白に輝いている姿が目に入ってくる。
 笹子トンネルを抜けるともしかしたら・・・・・と期待したのだが残念ながら南アルプスは頂を雲に隠したままだった。
 それでも甲府の町は上空に広がった青空の下、朝の陽射しを受けて明るく活気付いているように思える。
 韮崎ICで高速を下りて大菩薩ライン沿いに北上して行くと茅ヶ岳へ行くのだろう数台の車と連なって山道を上っていった。
 案の定、それらの車は茅ヶ岳登山口の駐車場に入っていったので、その後は私達だけがホッチ峠越え太刀岡山駐車場へ更に車を進めて行った。(峠で一枚写真を撮って・・・。)
 道路脇の”太刀岡山登山口駐車場”(10台程度か?)に車を入れで歩く準備に取り掛かる。
 『この山はつつじの頃と紅葉がお勧め!とガイドブックに書いてあったのに誰もいないわネ。』と家内が私に話しかけながらの出発となり、対岸へ橋を渡り集落の中の一軒の軒先を
 かすめるように登山道に入って行く。
 この山は山麓から見ると岩稜が聳えたち、それだけ姿は良い分地図で見ると等高線も詰まっているので急坂を覚悟はしていたもののいきなりだと結構きついものがある。
 それでも一応”山梨百名山”とうたっている分、細かくジクザクに道をとっているので信州の里山より歩き易いか・・・・・(笑い)。
 薄暗い人工林の樹林帯を上って行くとイキナリ一枚岩の岸壁が目の前姿を現す。その下に小さな祠が祭られていたので今日の安全登山を祈って一礼して先を急ぐことにする。
 やがて人工林から斜面は雑煮林に変わると空が幾分明るくなり稜線が見えてくるとハサミ岩に着く。
 私達夫婦はこの手の岩場は苦手なのだが・・・・怖いもの見たさで恐る恐る岩の間をよじ登ってみた。
 足元がスースーするようでお互い譲り合いながら先に進むと北側に茅ヶ岳から曲岳、黒富士までの展望が開け朝の光の中に紅葉の山裾を従えた姿を見せてくれた。
 又南側は少し木があるものの(本当は怖くて先まで行けない!)雪化粧した南アルプスが雲を被っているものの僅かに顔を出している。
 今日は展望も期待出来そうなので先を急ぐ事にして登山道に戻り山頂を目指すことにした。
 ここからも相変わらず急坂を登り続けることになるが周囲の木々にまだ紅葉の名残があり気分的には楽な気がする。
 途中に少し南面が開けた所がありそこから中腹まで雪が来た富士山も見ることが出来た。(今年はズーッと黒い夏富士のままだったのでヤット富士山らしくなってきた。笑い)
 高度を上げるにつれ、段々風の音も強くなりその内北側から雲が流れてきて先程まで青空をバックに美しい姿を見せていた茅ヶ岳も雲に覆われはじめている。
 程無く小さな祠のある狭い山頂に着いたのだが北側からの雲は更に広がり私達の頭上にまで伸びてきて冷たい北風が強く吹き付けるようになってしまった。
 ただその雲もそれより南へは延びることなく眼下に広がる甲府盆地上空は相変わらず青空のようだ。
 それでも富士山を取り囲むようにそこでも雲が湧き始めやがてその姿を隠すように広がって行く。
 軽くパンを口に運びながらお天気の回復を待ってみたがその内強い風に流されて白い物が私達の周りに吹き付けられ始めた。
 『ワ〜ッ雪よ、雪!今年初めて見る雪だワッ!』と家内がはしゃぎながら手を広げ掌に落ちる雪を捕まえては喜んでいる。
 それでも段々体も冷えてきたので誰も居ない山頂を後に下山することにした。
 八ヶ岳も白い雪雲に覆われ北側(信州側)に広がる雲は典型的な冬型で私達の山小屋も今頃は雪が降っていることだろう。
 『長い冬が始まったのネ!。』と家内がポツリとつぶやくように私に話しかける。『ウン、チョッと早いとは思ったがヤハリ前回最低限のことだけはしてきたので一安心だ!』と私。
 高度を下げてくれば風も遮られて又穏やかな陽射しの中に戻って来て先程の光景が嘘のようだ。
 今朝方通過した岸壁の前に来るとロッククライミングを楽しむ人達の一団が荷物を広げ登攀の準備をはじめて賑やかになっていた。
 小さな祠の周りにも荷物が氾濫している・・・・ここは地元の方の信仰の場だろうに・・・・私達には理解出来ない感覚だ。(余計なことかナッ)
 樹林帯を抜け集落まで戻って来ると明るい陽射しを一杯に受けた長閑な風景の中に立っていた。
 駐車場にまで帰ってくると道路には車が溢れ駐車待ちをしているようだ。(今朝は私達の車一台だけだったのに・・・・。)
 私が登山靴を脱いでいると早速『そこ出ますか?』と聞きに来て車の前にへばり付く。まだユックリ写真も撮りたかったのに・・・小心者の私は早々と車のキーを掛けその場は後にした。
 少し下った道沿いの農家の庭先から今日登った太刀岡山の写真を数枚撮ってからその後家内の推薦する石和の”うなぎ屋さん”を目指したのは言うまでもない。
 「正徳寺温泉・初花」で美味しいうな重を食べ中央道を込む前にと帰宅の途に着いた。
 北風が強く途中の道では落ち葉が駆けっこをするように車を追い抜いて行ったり高速道路では横風注意の標識が出ていたが車の中は陽射しを受けて暖かく眠気を誘う。
 どうにか自宅までもどってシャワーで汗を流せば瞼がもう殆ど閉じた状態になりそのままベットの中の人となってしまった。(笑い)

 これから先、長野県北部の天気予報には”雪だるま”のマークが並ぶようになってきた。
 今日は白馬の里でも降雪があり道路情報のライブを見ても青木湖周辺で10センチの積雪だとか・・・・。
 頼んでおいたトイレの汲み取りやプロパンの入れ替えは間に合っただろうか?。山小屋の前の道は冬季通行止めになり雪が来れば車は入れない。
 この雪は晴れれば消えるだろうが、これからこんな日が繰り返されてやがて根雪となって私達の山小屋も雪に閉ざされ来年の春まで深い眠りにつくことになる。
 今年は”熊騒動”が絶えなかったがあの熊達も山に帰って冬眠にはいったかナッ??小屋に集まっていたテントウ虫やカメ虫も襲来のピークは過ぎたのだろうか??
 近々行って雪に対する最後のチェックやバルサンを炊きたいのだが・・・・・・その前に車のタイヤをスタッドレスに替えないと・・・・・。
 関東周辺の山はこれから秋本番、紅葉の季節を迎えると言うのに信州の山里はもう冬本番を迎えようとしている今日この頃だ。

2006年11月5日(日)
高浪の池 標高 : 540m (新潟県の山) 

【高浪の池と明星山】

【紅葉と雨飾山】

【白馬三山と熱気球】
・山小屋に来ると夜が長くて都会生活と違って良く眠れる。
 今朝も自然に5時過ぎに目が覚めてカーテンを開けると星空が綺麗だ。階下に下りてストーブに火を入れコーヒーをドロップしながらTVを点けて天気予報を確認すると周辺地域を
 含め全て晴れマークになっている。(嬉しい・・・・。)
 部屋の中に入れたてのコーヒーの香りがしてくる頃、家内も上から下りてきて『貴方は山小屋へ来ると朝が早いのだから・・・・・』と文句を言う。
 確かに普段は目覚ましが鳴っても中々ベットから出られずグダグダして朝食をかけこみ会社へ出て行く自分とは別人になってしまうのだろう。(笑い)
 やがて、空も徐々に明るくなり北アルプスの稜線がクッキリとその姿を現して来る。

 『サ〜ッ行こうか?』と家内に声を掛け簡単な山歩きの準備をして小屋を出た。
 この時期にしては気温が高いのだろう車は夜露でビッショリと濡れているものの霜は降りていないようだ。(車の外気温計では2度になっている。)
 青木湖畔に下り国道を白馬方面に走らせると湖面が鏡のように静かで明け方の白馬三山をぼんやりと湖面に映しこんでいる静かな朝だ。
 トンネルを抜け神城に入ると白馬方面は朝霧に閉ざされ前が全く見えなくなったのでライトを点けて慎重に車を走らせて行く。
 この霧は晴れの前兆なので白馬大橋経由で岩岳山へ行こうと家内に話し八方尾根口へ向かうと霧が晴れてきて白馬三山が眼前聳え立つ姿が見えてきた。
 大橋には既に数人の人達が居て山をバックに記念写真を撮っていた。
 私達も車を止め写真を撮ったが今年はまだ余り雪もついていないので何処か物足りない。
 橋の対岸に目を向けると熱気球が一機?フンワリと空に浮かんでいる。そのカラフルな模様が朝の光を受けて際立っているたので、その場まで足を運びシャッターを押すと
 これが今日最後の浮上で撤収するとの声が聞こえてきた。(偶然写真が取れたようで良かった・・・・・。)
 車に戻りどんぐり村を抜け何時も使う登山口まで行き、歩く準備を整え林道に入ると直ぐに立派な立ち入り禁止の看板が立てられロープが張られていた???。
 しかも、白馬村役場と書かれているので、理由は分からないが先へ進むのを止めることにした。(私達はルールは守るのダ!ハハハッ)
 それでは・・と次の候補地"塩の道"の地蔵峠越えを目指して姫川沿いに国道を糸魚川方面に走らせる。
 北小谷から国道を離れ深原集落を抜けて林道を行こうとすると直ぐに、これ又通行止めの看板が・・・・・仕方が無いので反対側ならと一旦国道まで戻り平岩から大網集落を抜け
 湯峠へ通じる(平岩、妙高線)道を行こうとしたらここも通行止めになっていた。(????)
 この辺は標高1,000m付近が紅葉が盛りなので楽しみにしていたのに・・・・・残念だ。
 折角だから大網峠へ行こうと準備をして歩きだしたが・・・早速"熊注意"の看板が目に入る。『貴方は山小屋の裏山でさえ危ないから行くナッと言うのにこんなに熊が出そうな所へ
 行く積り?』と言う家内の冷たい視線を感じたので『ウ〜ムッ』と考えてしまった。『それでは渓流の所位までチョッと歩いてみないか?』と誘って行って見ることにした。
 大網峠は地蔵峠越えコースよりやや標高も低いので紅葉にはまだチョッと早いようだったが・・・さすがに歩いている人の痕跡も少ないので引き返すことにして車まで戻ってきた。
 さて、これからどうしよう・・・・折角お天気にも恵まれ山も見えているのに・・・・こうなれば逆に私が以前、熊と遭遇した唯一の場所!高浪の池まで行ってみよう!と言うことになった。
 (逆療法か?)
 一旦、姫川温泉(ここの白馬館の温泉は私達のお気に入りなのだが今日はパス!残念)の前を通り国道へ出て対岸の山之坊集落を抜ける林道に入って行く。
 徐々に高度を上げて行くと木々の色づきも変わり畑の手入れをする人々の上空も開け長閑な山里の田園風景になっていく。
 彼方に時折雪をべったりと付けた朝日岳、雪倉岳の頂も目に入る。(ここから見る山は北斜面になるからだろう・・・思ったより雪の量が多い)
 大峰峠まで来るとここが将に紅葉の盛りなので広い駐車スペースに車を止め何処か展望の良い所は無いかと探すと工事用の道があり(一般車進入禁止のゲート有り)
 赤禿山方面に延びているのでカメラを持って少し歩いて見ることにした。
 ここまで来ると空は広く澄み渡り青空をバックに明星山の岩稜が際立って目に入ってくる。もう少しもう少しと欲が出て更に歩いて行くと雨飾山と頚城山塊が見渡せる場所まで来た。
 こうなればどうしても先程車窓から見た雪を抱いた北アルプスを見てみたくなり歩き続けてみたが結局道は北側を巻くように続きどうしても南側の展望が望めない・・・・。
 そうこうしている内に工事現場(崩壊地の地滑防止工事だそうだ)にまで来てしまったので仕事の邪魔をしないようにここで引き返すことにした。(残念)
 しかし、ここは景色も良く気持の良い所なのでノンビリと家内と紅葉を楽しみながら来た道を下り歩いていると後ろから初老の男性(おそらく地元の方)が一人山を下ってきた。
 『山に行かれたのですか?』と私が聞くと、『そうだ』と答える。『登山道はあるのですか?』、『道は特に無い・・・・。』短いやりとりではあるが素朴な感じの方で、この辺がお好きなようで
 良くこの辺を歩かれている方のようだ。いろいろお話を伺いながら『この冬は大雪で大変だったのでは?』と最後に私が話しかけると、『あんなのはたいした事じゃない、
 昔は何時もそうだったのに、ここ数年が少なすぎたのだ・・・。』と笑いながら答えてそのままスタスタと歩き去っていった。
 その後姿を見送りながら『来年は私達もチャンと地図を持って行ってみよう。ここでお弁当を食べたら最高ネ。』と家内が言う。(私も同感だ。)

 峠に戻ってから改めてお地蔵様が祭られているお堂まで行き、又来れますようにと祈ってお賽銭を入れた。すると家内がお堂の奥に奉納された写真を見つけ裏に「辰尾山からの展望」と
 書かれていることを発見、それは私が見たかった北アルプス方面が写されているものだった。
 車に戻り地図を広げて確認すると私達が歩いた赤禿山とは反対側にある小さな山のようだ。これはますます次回が楽しみになってきた。(早速ご利益があったのかナッ笑い)
 偶然、良い所が見つかったと家内と話しながら車のエンジンを掛け、私達は高浪の池方面に向け峠を下った行く。
 山間のクネクネした道を少し走れば直ぐに池の傍にある駐車場に着いた。今日はお天気も良いので流石に人出もあり湖畔の芝の広場のアチコチで家族連れなどがユックリお弁当を
 広げて憩っているので熊もいないだろう!(笑い)
 私達もお弁当を持って対岸の展望台まで歩いて行った。ここは箱庭のような景色が私は気に入っているのだが、「日本のスイス」、「熊出没注意!」、「スズメバチ注意!」、
 「なめこ取るな!」の看板が続けざまに出て来て何となくその生活観に笑ってしまう。
 高浪の池越しに明星山を眺めながら二人だけでユックリお弁当を食べその後池を一周して車まで戻ってきた。
 この辺は紅葉にはまだ少し早いようだがお天気に恵まれたのでそれなりに満足の行く一時を過ごせたと思う。
 時計の針も12時を回ったのでそろそろ山小屋へ戻ることにしようと私が言うと『折角ここまで来たのだから糸魚川の、あのお米屋さんに寄って・・・・。』と家内が言うので、
 小滝の集落を抜け国道に出てから少し糸魚川方面に走り例のお米屋さんで新米を購入して帰途に着いた。
 白馬まで戻ってくると午後の陽射しの中で山々はもう霞んでいた。
 この三日間は晴れたとはいうものの気温も高く少し霞んで空だったように思う。しかしもう11月に入ったのでもう間もなくこの山々も真っ白に雪化粧して長い冬の眠りに入るのだろう。

 山小屋に戻り、ビールとワインでこの三連休の秋を楽しめた事に感謝して乾杯!!仮眠を取ってから夜渋滞を避けて帰京することにした。
 次回、又この山小屋を訪れる時はもうスタッドレス・タイヤに履き替えての事になるだろうと思いながら深夜の高速道路をひた走って無事帰宅した。

2006年11月4日(土)
鷹狩山 標高 : 1164m (長野県の山) 

【山頂】

【大峰高原の大楓】

【霊松寺の紅葉】
・昨夜は虫騒動の後お土産で持ち帰ったマツタケ鍋にうどん(これもいただいてきた物)を入れて夕食にしながら酒宴となっていった。(二度美味しい)
 天気予報だと土曜日は午前中晴れで午後から曇り、宵のうちに弱い前線が通過して所々で雷雨になると告げている。その分日曜日は又快晴になるというので今日は午前中少し
 遊んでから午後、小屋の冬支度をすることにした。

 とは言え今年は周辺地域で相変わらず"熊騒動"が続いているので行く場所の候補が中々見つからない。
 久しぶりに大峰高原"大楓"を見に行こうと言うことになり少し早め小屋をでた。(ここ数年は名所になってしまい凄い混雑らしい・・・・。)
 この時期、日の出が6時過ぎなので6時半頃着けばまだ人は居ないだろうと私が言うと『貴方は考えが甘い!』と助手席で家内が笑う。
 木崎湖には朝靄が立ちこめ幻想的な景色を見せている横を走り大峰高原に入って行くと紅葉が今が盛りとばかり木々が色とりどりに装い朝の光の中で輝いている。
 大楓の駐車場に近づくと『何と・・・・・・。』既に20台ばかりの車が止まっていてカメラを構えた人達が周囲を取り囲むように草原の中に立っているでわないか!!。
 『だから言ったでしょ!!』と家内が笑いながら私の顔を見る。『ヘェ〜ッ』こんなに有名地になったのか?と思いながらも私もカメラを持って大楓のそばまで歩いていった。
 数人の人達と朝日の光が大楓に射すのを待っていると反対側の土手の上に三脚を立てた一団から写真を撮るのに邪魔だからそこを退け!との罵声が聞こえたきた。
 何と言う横暴なのだろう・・・・・こっちから見ればそっちが邪魔なのに・・・・なんて言わないが、そこに人が居ることも事実なのに・・・なんの為の写真なんだろう。
 そう言えば八方池でも対岸から三脚を立てたおばさんにそこに居ると邪魔だ!と怒鳴られたことがある。(変な世の中になってきた)
 周りの人達がすごすごと移動して行ったので小心者の私も後に続いたけど何だかシックリこない気分だ。とうもこの人達は持っているカメラの値段で上下関係を見抜く
 習慣があるのだろう。
 余り気分も良くないので早々に立ち去り、途中の誰も居ない大峰高原で紅葉を楽しみ、続いて鷹狩山まで足を伸ばして見た。
 ここも大町を眼下にして北アルプスの展望を味わえるビュースポットなのだが・・・さすがにこの時間、誰もいなかった。
 展望台の双眼鏡(無料)を独占して家内が目の前の山々を覗いて楽しんでいる。ただ少し残念なのは空が霞んでいるようでハッキリとその姿が見えないことだろう。
 しかも、五竜から先の白馬方面には雲が掛かってその山容を見せてくれなかった。
 このまま帰るには少々時間も早いのでついでに霊松寺によって見ることにした。(ここも昨年綺麗な紅葉を楽しませてくれた所だ。)
 ここにもまだ殆ど人が居ない。家内は早速"お葉付き銀杏"の下に行ってあの珍しい銀杏を探し始めた。私は建物の裏に回ってまだ少し早い紅葉の写真を撮ってから
 戻ってくると家内が地元の人(この時は私達以外にその人だけ)と話し込んでいるようなので私はそっと裏山の方へ歩いて行ってみた。
 しばらくすると家内がニコニコしながら私の側までやってきて手に"お葉付き銀杏"を持って自慢気に私に見せびらかす。
 『あの人が私にプレゼントしてくれたの・・・・昨年、二つ見つけたから今年は良いわ!って言ったのに・・・・・。』と言うが昨年『見つけるまで帰らない!』と言って私が必死に探したのを
 忘れたのだろうか?しかも、一つ見つけると友人にも探せ!とせがまれ結局二つ見つける羽目になったのに・・・・。(笑い)
 その人が、折角関東から来たなら"大楓"を見に行ったら良い!と言ってくれたけど、今行って来て『そこは写真の邪魔だから退け!』と言われたのでこっちに回って来たと答えたら、
 最近は有名になってあそこは怖くなって来た、と笑っていたそうだ。
 もっともここも、この"お葉付き銀杏"がTVで流れてからオバサン達が必死に探すようになって結構人が来るようになったとも話していたそうだ。
 こんな静かな山寺で地元の人とノンビリと紅葉を楽しめる時間は又楽しいものだ。
 一通り大町周辺の紅葉も楽しめたので小屋に戻ることにして山を下りた。
 市街はまだ紅葉には少し早いようで小屋あたりのまで帰ってくると山肌が紅葉の盛りを迎えていることがわかる。
 この二週間で確かに紅葉はダイブ高度を下げて来ているようだが、キット穏やかな日々が続いたのだろう例年より鮮やかな色合いは少なく、木の枝にも葉がまだダイブ
 残っているようだ。
 小屋に戻り、昼食を摂ってから作業着に着替えて冬支度の準備を始めた。
 まだ、気温も高く庭の花も咲いているので何となくシックリ来ないが今月末の勤労感謝の日が仕事なので(例年はこの日と決めていたのだが・・・)来ることが出来ないので今の内に
 出来る最低限のことだけはしておきたかったのだが・・・・・・。
 『お茶にしない?』との家内の声で一息入れるとまだ明るい陽射しが勿体無い。予報は外れたのか?雲も湧いてきていないようなので青木湖まで散歩に出かけ
 又夕方まで作業を続けた。
 日が傾き北アルプスの稜線に隠れると急に辺りが暗くなったので小屋に入りお風呂で汗を流してから今夜も又酒宴になってしまった。
 明日は何処へ行こう???と楽しみにしながらも中々候補が決まらず差し当たり白馬方面から小谷へと行くことだけ決めて夜は更けていった。

2006年11月3日(金)
独鈷山 標高 : 1266m (長野県の山) 

【山頂】

【別所温泉で松茸鍋】

【山頂からの景色】
・一旦木曜日に崩れた天気が金曜日に徐々に回復して、その後は日本列島が高気圧の通り道になるのでこの連休は行楽日和になると予報は告げいる。
 今週TVの旅番組で信州の紅葉を特集していて、その中の食事場面にマツタケが出て来たので急に食べてみたくなつた。(笑い)
 金曜日、長野県北部のお天気の回復が遅れるのならば深夜車を走らせても楽しみが無いので3日朝自宅を出て別所温泉で食事を摂りたいと考え・・・周辺の山はと言うと以前から
 気になっていたこの山"独鈷山"に行ってみることにした。
 朝、何時も通り目覚め6時過ぎに自宅を出発、津久井街道に入ると既に車の量がかなり多い!(シマッタ、油断してしまった・・・・今日は連休初日だった。)
 道は津久井湖畔でもう渋滞していてカーラジオの交通情報では中央道元八王子バス亭では既に25`の渋滞だと言っている。
 このままノロノロ走っていたのでは高速も渋滞が延びてきそうなので山道に入り抜け道から相模湖ICへ入っていった。
 出掛けに濡れていた路面も乾きはじめ雲間から差し込む朝の光がバックミラー越しに眩しい位になってきた。(何となくウキウキとした気分になってくる。)
 高速は交通量は多いものの渋滞にまではいたらずどうにか流れていて晴れ間が広がっててきた甲府盆地を通過、須玉ICで高速を下りて国道141号線を北上する。
 最近この道を覚え景色が良いのと、この時間帯だと高速料金が半額になるのが魅力で結構お気に入りのルートになってきている。
 清里付近の八ヶ岳山麓は紅葉が綺麗で野辺山まで上がると落葉・・・・又高度を下げて海ノ口まで来ると今が盛りと車窓からの眺めを楽しみながら車を走らせる。
 ところが、佐久の地名が出始めると空の雲行きが怪しくなってきて佐久市内に入る頃にはスッカリ曇り空になってしまった。(気分が萎えてくる。)
 しかたがないので途中の農産物直売所で買い物をしたりお寺参りをしながら別所温泉への道を進む。
 前回訪れて雰囲気が気に入った前山寺を見学していると段々空が明るくなってきた。もしかすると晴れてくれるのか???。
 時間は12時近くになってしまっているので一応家内に確認すると登ってみても良い!との許可が出たので独鈷山登山口まで車を入れることにした。
 登山口には数台分の駐車スペースがあるとガイドにあったもののそこはさすがに信州の里山・・・・途中から乗用車ではチョッと無理?な道になり私達の4WD車で何とか辿りつく事が
 出来た。(笑い)
 準備をして木立の中の薄暗い道を進んで行く。(今日は当然ザックに熊避けのベルを付けて・・・一応、熊注意の看板は無い事を確認。)
 10分も歩くと不動滝(小さな滝で見落としそう)に着き更に樹林帯を進んで行く。このルートは10分毎に山頂まであと何分と言う標識が立ててあり、手は込んでいるものの
 チョッとお節介過ぎないか?(笑い)。
 これも小さな水源地の広場で対岸に渡り人工林からミズナラの急坂の尾根に取り付く。人工林の林より明るく黄葉した道は気持が良いのだが、何しろ信州の里山は関東の
 ハイキング・コースと違いキツイ!!(信州人は足が強いのだろう。)
 アキレス腱伸ばしの急坂を登りきれば稜線に出て幾分木々越しだが視界が開けて来る。
 その後は痩せた尾根を巻きながら歩いて行くとダルマ岩に出る。(この岩から塩田平の展望は圧巻)チョッと寄り道をしてみたものの足がすくんで・・・・・(笑い)
 しかし何でこの狭い頂に色あせボロボロになった吹流しがあるのだろう?支柱と近くの木に絡み付いて景観を損なっているようだが・・・・(何か用途があるのなら別だが・・・)
 その後も痩せた尾根の自然林の道を歩いて行けば三又路分岐の広場に出て山頂まで3分の標識に従い急坂を上れば山頂に立つことになる。
 山頂には小さな祠があり先客が一グループと夫婦が一組食事をしながら休んで居た。
 特に標識らしき物はないので祠の前に置いてあった"独鈷山山頂"と書かれた木片を家内が持って写真を撮った。(笑い)信州には山があり過ぎていちいち設置など出来ないのだろう。
 お天気は急速に回復しているものの北アルプス方面や浅間山方面の山にはまだ雲が掛かっていて展望までは望めなかったが明るい陽射しを受けて黄葉の山肌と眼下に広がる
 田園風景を堪能して下山の途についた。
 上りは殆どガイド通りの時間が掛かったものの下りは早く落ち葉の道で足を取られながらも約半分の時間で登山口まで戻って来てしまった。(笑い)
 車に戻ってからナビに観光協会をインプット、念願のマツタケ料理を食べさせてくれるお店を聞くため別所温泉に車を走らせた。
 駅前の観光協会で話を聞くと案の定"城山園"を推薦してきた。今回はもう少し軽く味わいたい主旨を聞いたのだが・・・・中々適したお店は無いようだ。
 それでも幾つか教えてもらった中から適当選んで行ってみたものの・・・・やはり同じような形式のお店で(山の中の掘っ立て小屋風)結局セットメニューしかなかった。
 山頂でお弁当を食べているのでまだ余りお腹も空いていないのだが・・・折角来た事だし、一番安いセットにしたものの・・・・それでもお腹が一杯になり炊き込みご飯はお弁当に、
 マツタケ鍋は家内の機転で持参していたタッパーに入れて、お吸い物はお断りした。(ハハハッ後になれば勿体無いことをしたものだ。)
 お店の人が気の毒がってくれ(時間帯も良くなかったので他にお客様は居なかった。)それではと朝鮮人参の詰め合わせと家に帰って使え!と鍋のつゆをペットボトルに別に入れて
 手渡してくれた。
 確かに、山持ちの城山園に比べマツタケの量は若干少なめな感じがするが、その分サービスと味付けは良かったような気がする。(お土産を貰ったからかナッ笑い)
 一応、目的も果たせ秋の味覚の王様"マツタケ"を存分に味わったのでここから一路、山小屋を目指し車を走らせることにした。
 秋の陽は"つるべ落とし"と言う位で夕方になると暗くなるのが早い、麻績を抜けチョッピリ楽しみにしていた差切峡を通過する頃には陽が沈んでしまい紅葉の見頃を迎えた渓谷美を
 楽しむことは出来なかった。
 旧八坂村を通って峠を越えれば大町の光の海が眼下に見えてきて山小屋はもう直ぐだ。
 市街地を走り木崎湖畔を抜けて青木湖にたどり着く頃にはとっぷりと日が暮れて周辺の紅葉の状態がもう分からなくなっていた。(明日、日が昇るのを楽しみにしよう。)

 山小屋の前まで車を入れて家内が先に小屋の玄関の鍵を空けると『キャ〜ッ』と言う悲鳴が聞こえてきた。
 あわてて荷物を持って追いかけて行くと『虫が・・・・虫が・・・』と顔を顰めながら私の顔を見る。
 玄関から室内を覗くと床一面にてんとう虫とカメムシがあづき豆をばら撒いたようにうごめいていた。(ア〜アッ)
 毎年この時期になると室内に越冬の為入り込んで来るのだが今年はチョッと早く又特に多いようだ。(年によって違いがあるが厄介なものだ。)
 二人で各部屋の虫掃除で一汗掻いてヤット落ち着いた頃には夜空に十三夜の明るい月が輝いていた。

 例年だと11月23日の勤労感謝の日に冬支度と虫退治の為にバルサンを炊くのだが・・・・家内もある程度、虫には慣れているものの今年は特に多く気味悪がっているようだ。
 何方かこのとんとう虫とカメムシ対策で良い方法をご存知でしたらご伝授下さい。
 
2006年10月28日(土)
西沢渓谷 標高 : 1200m前後 (山梨県の山)


【清流の淵と黄葉】

【七ツ釜五段の滝】
・関東周辺も紅葉がダイブ進んできているし土曜日は快晴の予報になっているので山梨方面の山を歩くことを楽しみに朝起きた。
 ところが窓を開けると空は暗く道は雨で濡れている????。
 予報はどうなってしまったのダ!! ガッカリもしながらそれでも日曜日は雨とのことなのでともかく自宅を出て甲府方面まで行って見ることにした。
 中央道で笹子トンネルを抜けても雲は多く周りの山々は頂きを隠したままだ。
 これでは山に入る気にならないので本当に久しぶりに西沢渓谷まで行ってみることにした。

 西沢渓谷は山歩きを再開した当時何度も訪れ、家内も安全(変な人が居ない・・・人が多いという意味)なので友人同士でも来ている所だ。
 塩山から恵林寺の前を走り広瀬ダムが近づいてくると周辺の山肌が紅葉で装い始めているのが目に入ってくる。お天気も幾分回復気味で青空も顔を出してきた。
 西沢渓谷入り口周辺も以前比べ随分と整備され無料の駐車場が広々造られていた。(以前は入り口下の県営駐車場が直ぐ満車になって出入りが大変だったのに・・・・。)
 その一角に車を止めて歩く準備を始めていると続々と車が入ってくる。(今日も混みそうだ。)
 道を横断し昔、草団子を買ったお店の前を抜けて林道に入って行く。
 しばらくはこの平坦な道を歩いて行くと対岸へのつり橋(周回路で帰り道)とトイレのある広場に着く。ここには観光協会のテントが張られパンフレットを配っていた。
 ここから道が徐々に狭くなり西沢山荘(休業?)の前を通過するといよいよ渓谷沿いの道に入って行く。
 陽の光が余り入らない谷の木々の紅葉はもう盛りが過ぎたのか?既に葉を落としてしまった枝が多く秋の終わりを告げているようだ。
 滝壺の水は濃い藍色に染まり白い水の流れとのコントラストが美しい。いろいろ名前の付いた滝や淵、洞を見ながら(最初に来た頃はいちいち確認していたのだが・・・。)
 ノンビリと歩を進めて行く。それなりに人出はあるようだがまだ時間が早いのか煩い団体やおばチャマ軍団がいないのでスムーズに歩いて行けるのがありがたい。
 七ツ釜五段の滝を過ぎると急坂になり上りきれば休息広場になる。(以前は結構息が切れたものだが・・・・今はたいした事は無い!脚が強くなったものだ。)
 先行していた家内が『あなた!そこの紅葉が綺麗ヨ!』と指差しながら笑っている。変だなッと思いながらその方向をみると、何とご近所のご夫婦が笑いながら立ったいた。
 お互いに奇遇ですネと挨拶を交わし既に休息を終えたご夫婦は先に出発、私達は軽食を摂って一休み(もっとも場所は無い程人が一杯・・・。)
 その後は森林軌道(トロッコのレールが残っている)を辿り中腹の道を歩いて行く。このコースはまだ紅葉が残っていて時折雲間から射す陽射しを受けて美しい。
 元々トロッコが走っていた道なので傾斜は殆ど無く快調に歩いて行ける。
 確かここ数年このルートは閉鎖になっていたと聞いていたが崩壊箇所には立派な橋が何本も掛かってより歩き易くなっていたのには驚いた。
 そうこうしているともうあのツリ橋が眼下に見えてきて近道で急坂を下れば橋のたもとに着き渓流を眼下に橋を渡れば周回路も終わり後は来た道を引き返して入り口まで帰ってきた。
 この時間でもまだまだ来る人達とすれ違うので今頃はより多くの人達が奥に入っているのだろう。
 振り返れば鶏冠山が日の光を受けて紅葉の山肌が輝いて見えている。
 家内が『あの山には私達は登れないわよネッ』とポツリとつぶやいた。
 車に戻り装備を解いて道の駅を見物・・・・特に欲しい物は無いのだが・・・・その後、広瀬ダムの広場で紅葉見物。
 ダム管理事務所が流木を"お好きな方はどうぞ!!"と積んであったので少しいただいて帰途についた。

 来週は今年最後の3;連休になる。どうにか良い天気に恵まれる事を祈りたいものだ。
 そう言えば前回、山小屋から裏山まで青木湖をみに行った場所で作業の為山に入っていた人が熊に襲われ大怪我をしたと言うニュースが入ってきた。
 本当に小屋のすぐ近くなのでチョッと驚いている。昔から土地の人が熊は居ないと言っていた所なので余計に気になるのだが・・・・・・・。
 今年は長野県と福島県が特に熊の被害が多いそうだ。その辺も考えながら遊ぶ所を選ばないと・・・・・・。

 【追記】
 日曜日、雨の予報が反してお天気が持ち直しているようだ。
 外を気にしながらHPの整理をしていたらファイルを壊してしまったようで表示出来ないページが沢山出てしまった。
 慌てて復旧しているのだが・・・・・そこは素人の悲しさ!!これからどうなることやら・・・・(悲しい)。
2006年10月22日(日)
飯綱山 標高 : 1917m (長野県の山) 

【山頂にて】

【戸隠と北アルプス方面の眺め】

【紅葉と鏡池】
・西穂山荘からの紅葉と新雪の眺めの素晴らしさは誰かに話さずにはいられない程、感動的な物だった。
 家内も私もそれぞれ山の話が通じる友人に折角話してあげたのに『そんな絶好の機会に何故西穂まで行かなかったの?勿体無い!!』との返事しか返ってこない。
 羨ましさ半分なのだろうが、あの日の足元の状況や家内の腰の関係でそれぞれの判断で楽しんだのに・・・・・。
 もっとも、それも言い訳で私達夫婦は高い所が苦手なのだ。(良く言えば”慎重”本音は”臆病”実態は”高所恐怖症”)
 余計なお世話だ、ほっといてくれ!!(笑い)

 山歩きの好きな私達は一年中それぞれの季節に合った楽しみ方をしているので特にヒイキの月と言うものは無いのだが、10月だけは特別で毎年
 紅葉に彩られる山々と新雪が来る北アルプスの眺めを楽しみにしている。
 父が生前から山小屋周辺の紅葉が最も美しいのは10月20前後と言っていたのを思い出しここ10年は必ず訪れ、目の保養をさせて貰っているがヤハリここでも温暖化の影響が
 出始めているのか?・・・私の経験では数日から一週間位遅くなっているようにも感じている。(確かなデータがある訳では無い。)
 この週末もそういった意味で天気予報を見ながら楽しみに1週間を過ごしてきた。
 金曜日の夜にかけて前線が日本列島を西から東に抜け弱い西高東低の気圧配置になるようだ。
 甲信地方は概ね晴れの予報だが新潟から北陸にかけては雨や曇りの予報になっているのはそのせいだろう。
 その後は移動性の高気圧がやって来るので晴れることには違いないと判断して山小屋へ行って見ることにした。

 金曜日帰宅後、夕食を摂り10時半頃出発、中央道経由で一路山小屋へ向かい1時40分小屋到着。(大町を過ぎると小雨が降っていた。)
 明日の天気の回復を祈りワインを飲んでからベッドに潜り込む。
 6時40分起床、窓の外は厚い雲に覆われ雨こそ降ってはいないものの山は全く見えない。
 直ちにテレビのスイッチを入れ天気予報を見ると雨雲レーダーの青い線が日本海沿岸に連なっていて降水を観測しているようだ。(ガッカリ)
 この雲が取れるのは午後になってからで明日にならないとお天気は回復しないと言っている。
 ただ長野県中部は”晴れマーク”になっいるので内陸部はもしかしたらお天気が良いのかもしれない。
 頭の中で”冬季休業中”の南岳の坂本さんが掲載された乗鞍の紅葉の休日が頭をよぎり、私も行ってみたくなったのだが・・・・・。
 二階の窓から眺めた大天井、常念(晴れていれば一部が見える)方面も雲に閉ざされているようだ。
 コーヒーを飲みながらどうしようか悩んでいると家内も起きて来て『お天気が悪そうネ!!今日はユックリしましょう。最近、貴方は仕事が忙しいし、そろそろ冬支度もしなければ
 いけない事だし・・・・・。』と言って又二階へ上がっていってしまった。(ウ〜ムッ)
 結局、パートナーがツレナイ返事だったので(言い訳)私も又ベットに戻り二度寝になってしまった。
 9時過ぎに目が覚めてみると空がだいぶ明るくなり頭上には青空が広がり始めていた。
 遅い朝食を摂り、庭の枯れ草(前々回草刈をしたもの)を熊手で集める作業をしていると裏山からガサゴソと人の気配がする。
 小屋の前の道路の先にはキノコ取りの人達の車が数台止まっているのでその人達だろう。
 家内にその話をすると慌てて籠を下げて小屋から出て来た。
 『熊はもう大丈夫かしら・・・・』(今年はこの辺でも結構目撃情報があった。)と言いながらどんどん裏山への小径を歩いて行く、私はカメラを持って後に続くことにした。
 雑木の斜面は紅葉を始めた木々や落ち葉も増えて明るく木漏れ日の中を私は散策気分で付いて行くと『真面目に探せ!』と怒られる。(苦笑)
 何時もなら私でも見つけられる所に一つもキノコが生えていない。だいたい地面も乾き気味で雑キノコさえ見あたらないようだ。
 おまけに多くの人達が入ったのだろう薄っすらと道が出来ているようにも思える。『目と鼻の先で他人にキノコを取られるのは悔しい!』と言っていた家内も諦めたのだろう、
 2〜3個取ったキノコも地面に返し『来年は沢山出て来て頂戴ネ。』と言って手放した。
 そのまま、折角外に出たのだから私達の大好きな青木湖の展望台(勝手にそう言っているだけ)まで上がって景色を楽しもうと言うことになった。
 北アルプスの山々には白い雲が掛かりその姿を見せてはくれなかったが紅葉を始めた周辺の山々と青い湖面が綺麗でしばらく二人だけで独占して眺めていた。
 『ここは何時来ても素晴らしい景色を見せてくれる・・・私達がもう山を歩けなくなってもここには来れるわよネ。』と家内がつぶやく。
 湖面を渡ってくる風はもう冬を告げる冷たいもので体も冷えてきたようだし小屋に戻ることにした。
 その後は、大町まで冬自宅の買出しに行く事にして新行で新そばを味わい帰りに大谷原(鹿島槍の赤岩尾根登山口)まで足を伸ばして見た。
 午後の光の中で僅かな雲の切れ間から鹿島槍の鋭峰を見て紅葉の黒沢高原経由で小屋まで帰ってきた。
 その後は、干した枯れ草を燃やし花壇の一部のお手入れをしていると秋の陽がアルプスにかかる雲の中に隠れ急に気温も低くなったので小屋に入り夕暮れの景色を眺めながら
 お酒タイムになって行く。(翌日の予報は完全に”晴れマーク”になったので期待を込めながら・・・)

 昨夜は早く床に入り5時の目覚ましで起きて窓のカーテンを開けると空の様子が期待していたのと違う!!
 この雲は朝靄の雲では無い様だ・・・・(ガッカリ)
 折角楽しみに早く起きたのに・・・と私がブツブツ言いながらコーヒーを入れていると『何時も何時も貴方の思い通りにならないのヨ。』と家内が笑う。 
 『これなら、山は諦めて戸隠の鏡池へ紅葉をみに行こう!!』と私が言うと『嬉しい!久しぶりに”いろは堂”のおやきが食べたかったのヨ。』と家内が答える。
 簡単な山歩きの装備に変えて小屋を出発、曇天下の道を鬼無里を目指して車を走らせて行った。
 しばらくするとだんだん東の空が明るくなってきて雲も切れて来ているようだ(気分が高揚してくる自分に気がつく)
 やがて視界に入ってきた戸隠の岩肌に朝日が当たり赤く染まり始めた。(イイゾ〜ッ!)途中の大望峠の展望台に寄り道をしてその迫力のある岩肌を鑑賞・・・・
 ただ残念ながらここから見える北アルプスは雲の中で見ることは出来ない。(この時はこちらを選んで良かったと思った。)
 後は坂道を上がって行けは戸隠神社の参道に入り手前から左折して鏡池方面の標識に従い林道を走れば鏡池の駐車場に着く。
 ヤヤヤッまだ早い時間だとばかり思っていたのに既に駐車場は満車状態でどうにか一台分のスペースを確保して湖畔に歩いて行くと、そこには確かに鏡のような湖面
 朝日を受けた戸隠連山の岩肌はあるのだが・・・・それを隠すように横一列に並んだカメラの三脚隊が陣取っていた。
 紅葉情報では今が盛りとのことだったが、対岸の多くの木々は葉を落とし湖面に映す一本のモミジだけが鮮やかに輝いて見えた。

 ズラ〜ッ並んだ三脚隊の間の隙間に立って景色を眺めていると、後から来た三脚を担いだ”おじさん”が私の持っているカメラを見ながらそこを”どけ!”と言う・・・。
 あたかも”安いカメラを持っている奴は景色を撮る資格は無い!”と言わんばかりの言い方である。<景勝地では良くある事・・・・>
 周りの三脚を立てて後ろで機械自慢に花が咲いている(つまり写真は撮っていない)人達には何も言わないで・・・・・気分が悪いのでその場を離れまだ人が少ない朝日が当たっていない奥の湖岸に
 移動し色あせ始めている一本の木の下で陽が差し込むのほ待つことにした。(この時は未だこの周辺に人は居なかった。)
 その内、日が昇るに連れてその木の天辺に光を受けて木の枝が浮き上がり綺麗なものだ。
 木全体に光が行き渡るまで楽しみに待っていると、ドヤドヤと三脚を担いだ一団が移動して来てまたもやそこをどいてくれと言う。(勝手なものだ・・・・。)
 ここでも追われるようにその場を離れしかたがないので一旦車に戻ることにした。
 空は益々青く雲も無くなって絶好の”お花見”ならぬ紅葉狩り日よりになってきたので少し足を伸ばしこの先の戸隠森林植物園のみどりヶ池まで行って見ることにした。
 ここは鏡池と異なり誰もおらず静かなものでユックリ池を一周しながら家内に『この天気が勿体無いので飯綱山の途中まで歩けないか?』と聞いてみた。
 以前、残雪の時期に歩いているので大体の行程は頭に残っており樹林帯を抜けた展望の良い所までなら1時間位で行けるだろうと考え話掛けたら、今日は腰の調子も良いので
 『その位なら大丈夫ヨ。』との返事を貰ったので急いで車に戻り、中社の前を戸隠ちびっ子忍者村方面に左折、神告げ温泉の前を抜けて林道に入って行く。(この辺の紅葉は美しい)
 西登山道ルート近道の標識の前の路肩に車を止めて準備に取り掛かる。(前回はこの標識を見逃し先まで行って上り始め帰りにここがあることに気が着いた、もっともあの時は車を神社の駐車場に
 止めたのだが・・・・・。)
 まだ斜めの朝の光が届かない樹林帯の中の比較的広く手入れの行き届いた道を歩いて行く。(斜度も無く歩き易い道が続く。)
 一旦林道を横切り更に進むと小さな祠が祭られて神社のまえに出る。(萱ノ宮)
 少し斜度を増してきた道を進むと背後に木々の隙間を通して朝日を浴びた怪無山が紅葉に彩られて輝いて見えてくる。(丁度この変が盛りなのだろう。)
 段々周りの木々の丈が低くなり空が広がり明るくなって来ると突然樹林帯を抜け、背後に新雪を纏った白馬三山から連なる北アルプスが視界に入ってきた。(この景色を見たかった。)
 今朝あった雲は消えて少し霞はあるものの麓の戸隠の集落の広がりに向こうに手前には戸隠連山、高妻山を従え横に連なる険しい峰々が見えただけで嬉しくなってくる。
 恐らく昨日新たに降ったのだろう新雪は白馬の大出原辺りが特に白く輝いている。
 


2006年10月15日(日)
三つ峠 標高 : 1785m (山梨県の山)
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【山頂にて】

【南アルプス方面の眺め】