山日記 No.6

2006年度版

2006年7月30日(日)
横尾山 標高 : 1818m (山梨県の山)                           山行記

【山頂にて】

【明野のひまわり畑にて】

【ハイジ村にて】
・いよいよ梅雨明け間近になってきたようだ。
 この土日は天気予報もクルクル変わり出足の気分が鈍るし、家内の膝の調子も相変わらず良くないようなので、先週近くの公園で見たひまわりを明野まで見に行きたくなり、
 ついでにILCさんに教えて貰った増富のラジュウム温泉で家内の温泉療法でも・・・と出かけて見ることにした。
 自宅を出発した頃は空はドンヨリしていたが、笹子トンネルを抜けると少し明るくなり、明野に着くと青空も見えてきた。
 明野のひまわり畑は雨と風で倒れて余り綺麗ではないと聞いていたがそれでもイメージどおり青い空と白い雲をバックにすると夏を感じさせてくれる。
 徐々に雲が取れ更に青空が広がって来たので近くにあった『ハイジ村』で少し遊んでしまった。(笑い)。
 その後、増富温泉に向かうと家内が少し山を歩いてみたいと言い出して地図を取り出しこの先の横尾山へ行こうと言い出した。
 信州峠に車を止め樹林帯を歩くと涼しい風が心地良く、カヤトの原に出ると金峰山、瑞垣山が目の前に見渡せ数は多くないが沢山の高山植物の花を楽しむことも出来た。
 計画は何もしていなかったのに今日は思いがず気持ちの良い山歩をさせてもらえた。(ありがたい)。
 その後、増富の湯へ向かったが、以前温泉街を抜けた時、何となく入りにくかった記憶があったのだが少し離れた所に日帰り客用の新しい施設が出来ていてここも悪くない。
 夏休みに入った日曜日の割にはそれ程混雑していなかったのでユックリお湯に漬かって帰って来た。
 今日はお天気に恵まれてスッカリ遊びほうけてしまった。(笑い)
 来週一週間仕事を頑張ればその後は楽しみにしている夏休みダ!(仕事上で何も起きなければ良いのだが・・・・)。
 家内は膝に自信が無いと言っているので北アルプスには入れないかもしれない・・・・それでも山麓から眺めるだけでもストレス解消になるだろう。
2006年7月23日(日)
自宅近くの公園散歩  (神奈川県)                                散策  

【公園にて】

【雨に打たれた花々】

【夏を待つひまわり】
・先週は雨ばかりの一週間だった。
 今週も週間天気予報は雨と曇りのマークばかりで晴れマークが無い。
 天気図を見ても太平洋高気圧の姿が見えないのはどうしてしまったのだろう。 <各地で水の被害に遭われている方々にはお見舞い申し上げます。>
 それでも、夏休みの山歩きを楽しみにしている私達はワイルド・ワン多摩店へ準備の為小物を買いに出かけてみた。
 夏休みに入った最初の日曜日なので子供ずれの買い物客が多かったがこの人達もあの夏の太陽を楽しみにしているのだろう。
 家内の膝の調子も相変わらず良くない上、私もこの陽気で体調がすぐれず今週は山歩きを諦めて近所の公園を少し歩いてみた。
 "夏の花"ひまわりも咲き出していたが、ヤッパリこの花は青空がバックにないと・・・心なしか元気が無いように思えてしまう。
 その他の花たちも長雨に打たれて傷つき近くで見ると余り綺麗ではない。
 人間も花たちも早く梅雨が明けてくれるのを待っているそんな休日だった。
 来週末は少しは太陽が顔を出してくれる事を祈って・・・・・・。
2006年7月15日(土)
山小屋にて 標高 : 約900m (長野県の山麓) 雨に降り込められて・・・・。                                

【山小屋庭にて】

【山小屋の窓から雨の庭を見る日々】

【山小屋庭にて2】
・日本海に梅雨前線が停滞して次々と発達した雨雲がやってきているようで北アルプスはその姿を見せてくれない。
 それでも土曜日は時々雨が止むので庭の草刈だけはどうにか済ませることが出来た。
 せめて「白馬Alps花三昧」の会場くらいには行ってみたいと思っていたのにこの土砂降りでは外へ出る気にもなれない。
 そんな中、私の高校時代の友人が突然訪ねて来てくれた。
 S君は学生時代にはこの近くの旅館?でアルバイトをしたりして結構有名人だったのだが・・・・(笑い)その後は社会人になってスッカリご無沙汰していた。
 今回も場所が分からなくなったと言って駅前に車を置いて雨の中を歩いて探しまわったそうだ。
 数十年の歳月はヤハリ記憶を遠いものにしてしまうのか・・・それともこの辺も少しは変わったのかナッ。
 思い出話と楽しいお酒の一夜を過ごし彼は翌日雨の中を東京に帰っていった。
 後数年もすれば毎日が日曜日になるから又ユックリ会えるだろう。(我々の世代もそんな年になってしまった)
 結局三日間雨に降り込められて何もすることが出来ず帰ってきた。

 この次山小屋に来る時には夏の高気圧に覆われた夏山に行ければ良いのだが・・・それまでにどうにか膝の調子を良くしなければと家内も頑張っているようだ。

2006年7月14日(金)
高見石 標高 : 2249m (長野県の山)                           山行記

【山頂にて】

【白駒池にて】

【青苔荘にて】
・先週の日曜日が出勤だったので、代休をこの海の日の連休と一緒にして楽しみにしていたのに・・・・お天気が良くないようだ。
 家内の膝の具合も良くならないので私達夫婦は行った事の無い八ヶ岳山麓ドライブとチョット歩くコースとしてここを選んで見た。
 それでも天気予報は曇りだったけれどマアマアのお天気に恵まれて素晴らしい景色を堪能することが出来た。(山頂では展望は良く無かったが・・・・。)
 ここ数年、海の日は大雨に当たってしまい中々山を楽しむ訳には行かない!と嘆いてみても所詮"海の日"だから・・・と諦めるしかないのかナッ(笑い)

2006年7月8日(土)
金峰山 標高 : 2599m (山梨県の山)                                 山行記

【山頂にて】

【夏空と瑞垣山】

【峠でお留守番だった家内】
クリンソウ畑で
・この時期、恒例になった山梨への桃買出しと山歩きで、思ったよりお天気が良さそうなので金峰山まで歩いてみる事にした。
 家内は最近膝の調子が良くないので大弛峠で"お留守番"涼しい空気の中で少しお散歩と読書で待っていた。
2006年7月2日(日)
高尾山 標高 : 599m (東京都の山)                             散策  

【山頂にて】

【お目当てのかき氷と】

【一丁平にて】
・7月に入って夏山シーズン前に少し歩いておきたいのにお天気が良くない。
 雨が上がっていたので高尾・城山までかき氷を食べに行ったのだが・・・・帰りに土砂降りの雨に遭ってしまった。
 こんなズブ濡れになったのは雨嫌いの私にとって始めての経験ダ!(笑い)。
2006年6月25日(日)
倉掛山 標高 : 1776m (山梨県の山)                                 山行記

【山頂にて】

【ツツジの花と】

【柳沢の頭にて】
2006年6月10日(土)
相模原北公園                                             散策  

【北公園にて】

【アジサイ祭りですって!】

【チョットいい感じ!】
・雨の季節になってしまった。!
2006年6月4日(日)
戸隠森林植物園 1200m (長野県の山)                                山行記

【奥社にて】

【桜と戸隠連峰】

【みどりが池にて】
2006年6月3日(土)
 上高地 標高 : 1500m (長野県の山)                                 山行記                      

【河童橋にて】

【大正池と焼岳】

【徳沢園にて】
2006年5月21日(日)
小楢山 標高 : 1713m (山梨県の山)                                 山行記

【山頂にて】

【新緑と青い空】

【偶然Iさんご夫婦とお会いした!】
【前書き】
・昨夜、家内が同期会に着て行く服が無い!と嘆きつつ洋服をあれこれ選んでいた。
 山に着て行く服はいろいろ買っているのに、都会に行くとなると勝手が違うといいながら・・・ヤハリ女性は大変なんだナッと思ってしまう。(笑い)
 朝、目覚めて雨戸開け窓から空を覗くと期待したほどお天気は良くなさそうだ。(霞が掛かったようなうす曇り・・・。)
 当初は道志の山を歩こうかと思っていたが、いっそのこと高い山まで上がってしまった方が良いのではと思うと”金峰山”のイメージが頭に浮かんだので、出かけてみることにした。

【行程】
・ここのところお天気がぐずついていたので、今日は久しぶりに晴れの予報が出たからか下の道も中央高速も交通量が多いような気がする。
 沿道の山並みの新緑は昨日の仏果山同様眩しい位に輝き、その山肌のあちこちに紫色のキリの花が咲いている。(こんなにキリの花ってあったのかナッて思うほどダ!)
 大月を過ぎると富士五湖方面へ向かう車と二分されやっとスムーズに余裕を持って運転できるようになった。
 車そのものも多い中をバイクの一団が右に左にバラバラに追い越しを掛けて走って行くので余計に神経を使う。 まるでスターウォーズの世界みたいだ(笑い)
 勝沼ICで高速から下りて塩山に向かう道も色とりどりの花が咲いて観光用ワイナリーも装いをこらして観光客を呼び込む準備をしているのだろう。
 中央線のガード下をくぐり、武田信玄公の菩提寺である恵林寺の前を通って牧丘トンネル手前を左折して焼山峠を目指して車を進めて行く。
 この辺りの田園風景も朝の光の中で気持良く快適なドライブを楽しみながら走っていった・・・・・そう言えば先程から工事のお知らせの看板が時々あったようナ・・・・気がして
 見やすい看板が目に止まったので車を止めてよく見ると6月9日までこの先は通れないらしい!ガ〜ンッ!迂回路を見てナビに再インプットして来た道を引き返し牧丘トンネルと
 次の室伏トンネルとの間から又焼山峠方面を目指すことにした。(この道は数年前は良く工事をしていたが綺麗に整備されて良い道になっていた。)
 金峰牧場を過ぎ林道川上牧丘線に入ろうとしたら柳平ゲートの所で多くの車が止まっている。私も車を止めて確認に行くと、ここも通行止めらしい!!(ア痛〜タッ!)
 ここから大弛峠まで14Km!とても歩く気にはならない(トホホ)< ちなみに通行止めのご案内はこちらd01000034.html へのリンク
  > 
 さて、どうしょう・・・・ここまで来てしまったし、何処へも行かなければ家内の笑いものになってしますし・・・とは言えここにいてもしょうがないので一旦焼山峠のパーキングまで行って
 考える事にした。
 こんな時に限って周辺の登山ガイド地図を持ってきていない(情けない) <今日一日自由にして上げる!かと言って自分だけ良い思いをしたらダメよとの家内の陰謀か?>
 駐車場に車を止め、綺麗なトイレをお借りしてから大きな案内版を見ると周りに結構、散策路も整備されているらしい。
 更に小楢山までのハイキング・コースもあることを知った。差し当たりこれから行きたい山も思いつかなかったのでツツジの季節には少し早いが新緑が美しいのでこのコースを
 歩いて見る事にした。
 靴を登山靴に履き替え、子授地蔵の前を通ってコースに入って行く。
 幅10〜20m位の切り開かれた防火帯か”信玄の棒道”のようなコースが小さなアップ・ダウンを繰り返しながらウネウネと続き、道の両脇には紫のスミレや黄色い小さな
 ツルキンバイ?が若葉に囲まれた緑の壁に挟まれた道の絨毯のように目を楽しませてくれる。
 旧道との分岐からやや急坂を登るとヤット空が広くなっては来るものの回りの山々まで見渡すことは出来ない。
 その先はまた平坦道になり、的岩の標識が出てくるとこの広い道は終わり落葉松林の中に入って行く。
 柔らかい針のような落葉松の新緑の間にオオカメノキの白い花が混ざり木々の間を通す光の中で浮き出して見えている。
 そんな景色の中を歩いて行くと一杯水の標識が出てきて山頂と小楢峠への分岐になる。
 ここから山頂へは白樺林の中の道を上って行く事になるが以前、ツツジの頃に来た時はこの辺が見頃だったことを思い出した。(今はまだつぼみさえ見えない)
 段々道がなだらかになり潅木の間から山頂で憩う人達が見えてくると背後にわずかに一筋雪を残した金峰山も顔を覗かせてくる。
 山頂は以前来た時より広く整備され新しい看板や標識も造られた様だが崩れかけた東屋はそのままの残っていたようだ。
 今日は富士山はどうかナッ?と思い広場に足を向けると・・・・どこかで見たようなザックを背負ったご夫婦がいて・・・お互い顔をみるなり・・・『アレッ』と声を上げる。
 ご近所で、時々山歩きをご一緒したり私の山小屋にも度々遊びにいらっしゃっているTさんご夫婦と偶然巡り合えたのだった。『イヤ〜ッ偶然ですネ。』と口から出る言葉も同じで
 今日この山を選んだ理由も同じだったことに改めて驚くと同時に世間は狭いものとは良く言ったものだと思う。
 もっともTさんご夫婦は事前にインターネットで調べて通行止めはわかっての事だったそうだが・・・・・・・。(私は行き当たりバッタリで面目ない)
 しばらく近況の四方山話と軽食の休憩を一緒にしてTさんご夫婦は幕岩を回って帰るとのことなのでここで別れ私は下山することにした。
 帰りも同じ道を歩くので旧道の標識を興味本位で選び踏み後の少ない笹薮に入って行くとこちらにも的岩の標識があり、ここから見る岩は確かに的にするにはちょうど良いような
 気がしてその由来が分かったような気がした。
 新緑の緑の壁も目に優しく良いのだがズ〜ッとだと新鮮味も薄れてきて展望も欲しくなる。(我ながら我侭だとは思うが・・・・)
 これから山頂に向かう数組のグループとすれ違いざまに『ツツジはどうでしたか?』と聞かれ『・・・・・ウム?まだ全然ですヨ!』と答えながら駐車場まで帰ってきた。
 まだお昼前なのでお天気もまずまずなので乙女高原を経由して帯那山へ抜ける林道があったのでドライブがてら寄り道をして帰ることにした。
 結果的には余りお勧めコースではなかったがそれでも窓を少し開け、サンルーフを全開にして(チョッと自慢へへヘッ)爽やかな風を受けながらのドライブも悪くはない。

【感想】

・私のいい加減さ!がもろに出てしまった今回の山選びだったが一応、青空と新緑の山歩きが楽しめたので良しとしよう。
 焼山峠からの小楢山はツツジを見るだけに行くなら距離も短く良いのかもしれないが・・・・山歩きのルートとしてはどうだろうか?(私ならもう選ばない)
 今日はヤハリ山歩きの楽しさは事前の準備から始まっているということを改めて学んだ一日だった。(大いに反省)
 夜、帰宅した家内にこの事を話すとホッとした顔付をして、偶然山頂でTさんご夫婦にお会いしたことを付け加えると『貴方は一人で悪いことはできないわネ。何処かで誰かに会うか
 分からないから・・・・。』と言って笑う。
 今週末の日曜日は国家試験の会場立会いで出勤になっているので土曜日が晴れることを祈って今週もお仕事!お仕事と頑張ります。

2006年5月20日(土)
仏果山 標高 : 747m (神奈川県の山)                             散策   

【山頂にて】

【若葉の下で】

【展望台で・・風が強い】
【前書き】
・ここのところ、関東地方はお天気がぐづつきっぱなしだ。まるで梅雨に入ってしまったようで、あの爽やかな五月晴れにまだ出逢っていないような気がする。
 先週の土日は久しぶりに両日とも雨の予報で家に閉じ込められてしまった。
 それでも日曜日の昼過ぎには雨が上がったので何時もの”城山湖のお散歩コース”を歩いてみた。
 何時の間にか雑草が伸び管理の人が草刈機で草を刈り始めている。毎年の事だがこれが秋まで続く時期になってしまったようだ。
 山小屋の草もまた伸び始めたのだろう?私の仕事も気になる季節になってしまった。
 湖畔の道には既に藤の花は終わり、キリホウの花が咲きはじめこの辺は初夏の装いになりつつあるようだった。
 今日も台風一号崩れの低気圧が通過するのでお天気が悪いと聞いていたのでユックリ起き、久しぶりに車を洗っていると青空が広がり始めた。
 家内に『チョットその辺の山まで行って見ないか?』と声を掛けると『いいわヨ!』との返事が返ってきたので準備をすることにした。
 私が『仏果山辺りまで行ってみようか!』と言うと『ウェ〜ッヒル!は大丈夫かしら?』と言いながら、長袖のシャツ、スパッツを用意して”ヒルノック!もザックに入れたようだ。
【行程】
・車に乗り込み走り出すと家の上空は青空が更に広がり若葉の緑が雨の後の陽射しを受けて照り輝いているようだ。
 家並みを抜け、丹沢の山々が見える所まで来るとまだ山々は重たい色の雲に包まれている。
 『仏果山辺りも雲の中ネ!、城山ぐらいが良いのかも・・・・。』と言う家内に、宮ヶ瀬湖畔の新緑ドライブでもするつもりで行って見ようと!答え車を走らせた。
 半原峠まで車で上がって行く頃には仏果山の周辺の雲も無くなり、若葉に包まれた山々が生き生きとして見えてくる。
 何時もの駐車スペースに車を止め準備をしてから歩き出す。(流石に今日は私達以外の車は居ない。)
 歩き始めて直ぐ、取り付きの植林帯の暗い道で早速、ヒルを見て家内が悲鳴を上げている。(笑い)
 その後は若葉のトンネルをひたすら歩くのだが今日はまだ風がかなり強く吹いている。
 革籠石山の標識を過ぎ少し行くと視界が開け宮ヶ瀬湖越しの丹沢や相模原の市街地まで見渡せる所にやってくる。
 この辺りから見る周りの山々の山肌の緑が本当に綺麗だ!それも今日の強い風になびき葉の裏と表の色合いの違いも合わせて風の通り抜けに波のように色を変える。
 山頂まで来ると誰も居ないと思っていたのだが既に数グループが休んでいた。
 家内はサッサと展望台に登って行く。(木下で休むのはヒルが落ちてきそうで嫌!なのだそうだ。(笑い)
 展望台からは頭上の青空と夏を思わせる白い雲を眺め一休み!ただ今日は本当に風が強い・・・(展望台も揺れるくらい!)
 『あの人達はあんな無防備でヒルは嫌じゃないのかしら??』と家内がポツリと指差すグループにスパッツを付け長袖を着た人達は誰も居ない。
 一通り景色を楽しんでから私達は来た道を引き返した。
 途中のベンチで水分補給の為、水筒を取ろうとして家内に近づくと白いブラウスのお腹辺りから血らしきものが滲んでいるのを発見!!<ヒルだ!>
 『ギャ〜ァ』と叫びながら払う家内・・・・・・。つば付き帽子を被り少しでも肌わ出さないようにして靴、手首、首筋にヒルノックをスプレーしていたのにと嘆くがお腹まで狙われるとは・・・。
 その後は急ぎ足で車まで戻って来たことは言うまでもない。
 駐車場で装備を解いて再チェックすると家内のスパッツにももう一匹ヒルが付いていた。(本当に気味が悪い・・・・)
 先程まで青空が広がっていた空は雲行きも良くない。
 山を下りはじめると黒い雲がどんどん広がりやがて雨粒まで落ちてきて家に着く頃には土砂ブリの雨になってしまった。
【感想】
・思わぬ青空に誘われて近くの山まで出かけてみたが将に新緑・若葉の季節を味わうことが出来た。。
 それも今日は雨の後の一時的とは言え強い陽射しに照り返されて輝く緑の山々も見ることができたのは良かったのだが・・・家内は又ヒルにやられたしまった。(可哀そうに!)
 明日は全国的に久しぶりの快晴との予報が出ている。
 家内は同期会で都心へお出かけなので私は一人で何処へ行こうか??明日の朝目が覚めたら考えよう・・・・。

2006年5月4日(木)
光城山  標高 : 911m  聖山 標高 : 1447m(長野県の山)               山行記 

【山頂にて】

【桜と常念岳】

【聖山山頂と北アルプス】
【前書き】
・昨日の朝見た夜明けの北アルプスの写真が撮りたくて4時に目覚ましをセットし一人で裏山のスキー場まで上がっていった。
 誰も居ない雪の消えたスキー場と言うのも淋しいものだが徐々に明るくなる空に頭上の一筋の雲がピンクに染まるとやがて青木湖越しの白馬三山もピンクに染まりだし
 東の空に今日一日の始まりを告げる太陽が昇ってきた。
 この数分のショーを見るためにわざわざここまで来た上がって来たのだが・・・・春の空はどこか柔らかい光になってしまって真冬程綺麗に焼けなかったようだ。
 小屋に戻ると家内も起きてきて『こんなに朝早くから何やってるの!』と半分お目玉をくらってしまった。
 今日は家内の希望通り”光城山”へ行く約束をして昨夜寝たのだが目覚ましの件は話していなかったのだ。
 コーヒーをドロップしなから見た天気予報では高気圧が更に発達して日本のど真ん中にやってくると告げている。
 今日は展望も良さそうなので光城山だけではもったいないので、展望の良い聖山経由で行こうとの私の提案に家内も乗り気になったので急いで朝食を摂って
 準備に取り掛かかった。
 聖山は山頂まで車で行ける(昨年行った時は展望が無かった)のだが未だこの時期雪が残っているかもしれないので一応雪道歩きの準備もして車に乗り込む。

【行程】
・今朝は昨日程霜は降りていないもののヒンヤリとした空気に包まれた中を青木湖半の道を抜けオリンピック道路に沿って小川村に入る。
 運転する私には背後になってしまうが新緑の里山越しに真っ白な雪に覆われた鹿島槍や五竜がその形の良い姿を見せている。
 小さな峠を越えて新緑と北アルプスの展望を見てから国道19号線へ抜けようとしたが、この道もこの冬の大雪で土砂崩れがあったそうで通行止めになっていた。
 しかたがないので迂回路に車を向けたら”しあわせの鐘公園”と言う看板があったのでチョッと寄り道をしてみることにした。
 坂道を1Km程上り数軒の農家の前を通ると丘の上に出て一挙に視界が開ける。
 そこは将に私が期待していた芽吹き始めた新緑の山々の向こうに白く連なる北アルプスの眺望だった。(感激である。)
 何の設備も無い公園でもこの景色だけあれば何も言うことは無い!広場の一角に一面タンポポが咲いていてこれが又絵にな光景だ。
 私が写真を撮るのに夢中になっていると角に設置されている無料の双眼鏡で家内はあちこちの山を覗いてあちらも楽しんでいる。
 思いがけないプレゼントを満喫して車に戻り細い峠道を進んで行くと今度は北アルプス南部が見渡せる道に出くわした。
 車を止め又景色を楽しむことになり、中々目的地に進まない。(笑い)
 『常念岳はどれ?』『あの左に傾いたような台形の山が常念でその右が横通岳、更に右が大天井で少し下がって・・・・アレッ?』燕に連なると説明しようとしたら見慣れない
 山の形が突起物のように出ている。
 もしかすると槍ヶ岳・・・・手に持っていたカメラのズームを最大にして覗くと間違いなく槍ヶ岳が見えている。
 家内もあわてて双眼鏡を車から持ち出し覗き込み『槍ダ!槍ダ!』と喜んでいる。
 普段、安曇野側からは見えないと思っていた山が見えたので思わず二人してハシャイでしまったようだ。(笑い)
 山桜が咲き、菜の花が咲き、点在する農家の庭先にはさまざまな春の花が咲く山道に視界が開けるたびに姿を現す白い北アルプスの峰々、ここだけはGWの喧騒とは
 かけ離れた山上の別天地のような気がしてきた。
 一旦犀川まで下りて国道19号線を川沿いに走ってから対岸に渡り聖山を目指して上ってゆく。
 ここも春の花と新緑が美しい道になっている。
 途中に小花見池と言う看板があったのでまたまた寄り道・・・・人工的な池とキャンプ場が併設されていたが、これまでの景色に慣れてしまうとそれほど感動は無い。
 しかも折角植えられている桜並木の中に電柱があって絵にもならない。(贅沢な我侭)
 池面に写る桜とその向こうにある北アルプスをなんて思いカメラを向けたのだが・・・・(欲張り過ぎたかナッ!) 車を更に進めると今度は道を雄の雉が歩いている。
 今まで何度も目にしているのだがシャッターチャンスを逃してきているので車から降りて追いかけることにした。
 この雉は私との一定の距離を開けて歩いて逃げるので私も歩いて追いかける、結局良い写真は撮れないまま林の中に逃げ込まれてしまった。
 かなり追いかけてしまって車に戻ると家内があきれた顔をして待っていた。
 聖山パノラマスキー場に入っても全く雪はない。
 営業の終わったスキーハウスは閑散としていてもホテルには観光客が入りマレットゴルフを楽しむ家族ずれやカップルで賑わっている。
 結局、山頂まで車で上がれてしまったので山歩きを楽しむことはなかった。(少々残念・・・勝手なものダ!)
 山頂は確かに周辺に遮る高い山は無いので360°の展望なのだが・・・快晴とは言え水蒸気があり春霞なのだろうどこかぼやけた感じで南側の八ヶ岳方面は
 全く見ることができなかった。
 ヤハリ自分の足で登った訳ではないからか?今までの思いがけない展望の数々で麻痺してしまったのか?いまひとつ喜びが無い。
 一通り眺望を楽しんで本日のメインである光城山に向かうことにした。
 一旦国道19号線まで戻り犀川沿いに明科方面に南下してゆく。
 光城山登山口は先日の雨の日とはうって変わって登山者の車が駐車場から溢れ最近開発されただろう新興住宅街まで続いている。
 私達もその中に紛れて適当な空きスペースに車を止めて歩く準備をし、お花見登山客の列にのまれて行った。
 駐車の列の間を歩き取り付きに入るとそこから山頂までズ〜ッと桜並木が続いている。
 その下に刻まれた小径を老若男女、幼い子供連れの家族、おじいちゃん、おばあちゃんをサポートした家族、若者グループetcが楽しそうに桜を見ながら登って行く。
 とは言え安曇野の平地からポコッと立ち上がった里山なのでそれなりに傾斜はあり運動靴だとズルズル滑っている人も居る登山道を皆元気に上がって行く。
 信州の人はヤハリ足腰が強いのだろう・・・首都圏のお花見ハイクとは雰囲気が違うようだ(笑い)
 一歩一歩で高度が上がり安曇野越しの北アルプスの峰々もそれに伴い白い雪を纏った姿を覗かせて来る。
 この辺のメインの頂はヤハリ常念岳なのだろう・・・・三角形の形の良い山容を満開の桜の額縁に飾り目を楽しませてくれる。
 今年も沢山の桜を見てきたが青空を背景に見上げる桜は始めてではないだろうか???
 20分も上れば一旦桜の広場になり多くの人達が満開の桜の木下で憩っている間を抜け、もう少し上って山頂にまでやってきた。
 山頂広場も桜で埋め尽くされ、その先に神社があり壁に光城山の標識が貼り付けられているだけで特に山頂標識は他には無かった。
 ただこの辺は桜の木も少ないので私達も少し戻って大きな桜の木の下で一休みすることにした。
 周りでお花見するグループの手元にはそれぞれが工夫をこらしたお重やお弁当が並べられていておいしそうだ。
 こんな光景を見てしまうと私達はあくまでも旅行者であることを認めざるえなくなってしまう。
 それにしても皆静かに桜の花を楽しみ雄大な北アルプスの景色を堪能しているのだろう。
 首都圏のお花見ハイクと違ってバカ騒ぎをしているグループは一組も居ない。
 それだけ厳しい冬の後の春を楽しみにしていたのか?そんな事を家内に話すと『この斜面を登って来てお酒を飲んだら帰れなくなるワ!』と言って笑った。
 しばらくそこで風景と桜を楽しんで又来た道を山と花を楽しみながら下っていった。
 途中に桜池と書かれた標識があったので寄ってみることにして本道からそれ、分岐の道に入っていくことにした。
 一旦沢筋まで降りると向かい側の山肌がピンクの花に覆われている。
 こっちの山は花桃の山にするつもりなのだろうか?山吹の黄色と新緑の緑、青空に白い雲と桃の花は今まで見てきた桜より色鮮やかで春を謳歌しているようだ。
 周回路の標識を見て家内が先まで歩きたいと言って歩いて行ってしまう。(私はそろそろお腹が空いてきたのに・・・・)
 ところが何処まで行っても上り坂が続いていて一向に元の場所に戻る気配が無い。
 その内、山頂中間点と書かれた標識が出て来た。?????
 上から下りてきた家族連れに聞くとこの道は光城山へ行く道だと聞かされた(トホホ)
 もう一度山頂まで行く気はないのでそこから今来た道を引き返しす事にした。周回路と桜池は何処なのだろう??と思いつつ下ってくると駐車場の角に小さな人工的な池があり、
 それが桜池だと知った。(ガックリ)
 私は池の水面に桜の花びらが浮かび、青い空や満開のさくら、できれば北アルプスや青い空を映し込んでいるのではと密かに期待していたのだが・・・・・。
 そこからは駐車している車の列を見ながら自分達の車まで戻ってきた。
 お腹が空いたので何処かで美味しいものを食べよう!と言う私に『蝶ヶ岳ヒュッテの管理人さん推薦のおそば屋さんへ行きたい。』との家内の希望で穂高温泉卿まで
 行ってみることにした。
 ナビにインプットするとここから30分と出たのでマアッ我慢出来ると思って車を走らせたのだが・・・・着いたおそば屋さん(くるまや)にはお店の外まで
 長蛇の待ち行列が出来ていた。
 GWであることを忘れていたようだ。(i苦笑い)
 しかたがないので、近くのおそば屋さんに入ったのだが・・・・・どうもめんつゆが私には合わない。(穂高では二件目で・・・この辺はこのめんつゆなのかな??)
 山小屋へ帰る安曇野の道は農家の人々が水田に水を引き田植えの準備に忙しそうだ。果樹園ではりんごの白い花と桃のピンクの花が咲いている。
 あぜ道には芝桜や菜の花が咲き誇り春たけなわといった感じのドライブを楽しませてくれた。
 大町を抜け木崎湖を過ぎると周りはまだ雪解け後の冬枯れ風景で景色が一変し寒々しい感じがしてしまう。
 今日も一日存分に楽しんでしまった。
 明日から小屋の手入れをして働かなくてはと決意してベランダで残雪の山々を見ながらワインタイムを楽しむことにした。
 〔5月5日〕
・今日もお天気が良いとの予報なので、家内がフキノトウを採りに行きたいというので大町まで買出しに行く都合上早めに小屋を出て黒沢高原まで上がってみる。
 まだ残雪が多く、昨年見つけた”フキノトウ畑”まで行けず・・・途中で1mの雪道になったので出ている訳が無いので諦める。
 <それでも、余り形が良くないと言いつつビニール袋一杯は採ったようだ・・・・オバさん、パワー全開!>
 その後、居谷里湿原を散策、美麻村のおそば屋さんでおそばの口直し(昨日の穂高のおそばがチョッとネ?だったので)開店前に入れて貰い一番客で食す。
 食後の一運動の積りで”静の桜公園”散策・・・・昔、義経を追って静御前がここを通った時突いてきた杖が芽吹いたという老桜がある。
 ヤット大町へ出て、食料、掃除用品、花壇の花などを買い込み山小屋に戻ってきた。
 小屋に戻ってからは、私は倒れた木をチェーンソーで切り倒したり曲がった木をロープで引っ張ったりの作業を夕方まで続け、家内は布団干し、
 花壇の植え付けをと二人でもくもくと働く。
 〔5月6日〕
・今日もまだ天気が良い!!
 昨日、裏山から木を切り出し(倒木や間伐材)小屋に運び適当な長さに切って杭を作り(鉈で先を尖らせる)ハンマーで打ち込み傾いた木をロープで引っ張って・・・・
 この繰り返しで腕が痛い!(普段、箸より重い物を持たないので・・・・笑い)
 それを言い訳に朝から白馬方面に散策に行くことにした。
 五竜遠見の”カタクリ園”へ”ギフ蝶”とカタクリの花を見に行ったが流石にこの大雪の後なのでまだ殆ど花が咲いていない!・・・と言うことはギフ蝶も居ない!!ので
 早々に引き上げ(例年だとこのスキー場は下まで滑り下りることは出来ないのだが今年は何とか人口的にだが雪を残し滑れるようにしている。(驚き)
 岩岳の”徹然桜”と新田の”せせらぎの里”の桜を鑑賞・・・・古い民家の軒先に流れる清流沿いの道は心休まる散歩道だ。
 ついでに”白馬大橋”で残雪の白馬三山と桜を楽しみ・・・家内も珍しく橋のたもとの”倉下の湯”に行こうと言わない??・・・ここから見る五竜や鹿島槍には
 まだ大きな雪屁が肉眼でも見える。
 帰りがてら”姫川の源流”で福寿草とカタクリの花を見ながら散策(まだ所々に残雪あり)して山小屋に戻ってきた。
 又、午前中遊んでしまったので午後からは私は昨日の続きと倒した木を細かく整理して次回来た時に燃やせるように下準備までしておいた。(疲れた!)
 家内は屋根裏部屋から布団を降ろし、干したりシーツ&枕カバー等の洗濯、床の拭き掃除をしていたと思ったら庭の一角に畑を作って野菜の苗を植えていた。
 昨年始めて小さな畑を作ってみたが・・・遅霜で殆どやられてしまいわずかな収穫しかなかったので今年は霜避けネットを張ってみたようだ。(何が出来るものやら・・・)
 5月は陽が長いので目一杯働くと7時になってしまった。それからお風呂で汗を流してからの遅い夕食となり、同時に飲んだアルコールが効いたのか、
 その後バタンキューでベットの中の人となってしまった。
【感想】
・私の昨年末のドタバタで小屋の冬支度が出来ないままあの大雪になってしまった。
 その意味では可哀そうな木々が一杯あって切り倒しながら”ごめんなさい!”と謝りつつ整理してきた。
 遊びに来たご近所の方が『ここでは高価な木はダメだいネ。みんな雪でやられてしまって・・・・山に生えてる木じゃないと・・・。』と私の作業を見ながら話しかける。
 家内と楽しみに育ててきたブルーベリーも他のナリモノの木も全滅してしまったようだ。(トホホッ)
 それにしても、そのおばあさんでさえ『こんな雪は生まれて始めてだった。』と言って嘆いていた。
 山は残雪が多いので今年のGWは上へは上がらなかったけど、夏までには普段の山に戻っていてくれれば良いと願っているのだが。
 ただその分、今までに無い待ち焦がれたような”春”を満喫出来たのだから・・・・自然の力には今更ながら驚かされてしまう。
 最終日は朝から雨になってしまったので小屋周りの修理は出来ない(私の体には恵みの雨?)ので室内の片付け物をして早めに帰京することにした。
 来る時と同じようにあれだけ綺麗に見えていた北アルプスの山々は又グレーのカーテンの向こうに隠れてしまいその姿を見せていない。
 私達も世の中の人もGW疲れが出たのだろうか?高速道路の通行量は少なく、目立った渋滞も無いまま帰宅することが出来た。
 山歩きとは違った筋肉痛が心地よく(見栄をはって・・・)これもGWのお土産として明日からの仕事の糧となれば良いのだが・・・・。
 
2006年5月3日(水)
朝日岳(乗鞍)  標高 : 2975m (長野県の山)                           山行記 

【山頂にて】

【槍・穂高をバックに】

【コロナ観測ドームを目指して】
【前書き】
・勤め人にとって、この5月のGWと8月のお盆休みは休暇の取れる年間の2大イベント週間となっている。
 私達にとっても同じ事で、毎年この週間が終わると来年はどうしようとあれこれ下調べをして一年間楽しみに準備をしてきた。
 ところが今年は例の大雪の影響が未だ残っているようで当初の計画は諦めることにした。(家族や友人に心配を掛けるだけでも良くないことなので・・・・。)
 もっとも、人間が勝手に決めたカレンダー通りに自然が合わせてくれる訳でもないので恨んでみたところでどうしようもない「山は逃げない!又来ればいい!」の我が家の家訓にのっとり
 別の山を歩くことにしていろいろ調べていたら乗鞍の三本滝PAから位ヶ原山荘まで一日一往復バスが走ると書いてあるHPを見つけた。
 しかも5月3日から運行となっている。
 これならば危険箇所もなく、日帰りであの雄大な北アルプスの景色を満喫できると家内の同意も得られたので天気の良い日を見繕って行ってみることにした。
 私達にとってのGW初日(5月2日)は生憎雨の予報になってしまったのでユックリ準備をして8時過ぎに家を出て中央高速で一路、豊科ICを目指す。
 途中、甲府辺りから本格的な雨になり、甲府昭和を過ぎると雷を伴った激しい雨に前方が良く見えない状態が小淵沢付近まで続いた。
 そんな道をバイクが水しぶきの塊になって私達の車を追い抜いて行く。
 ヘルメットにワイパーが付いていないのに前は見えるのだろうか?それに怖くはないのだろうか?そんな疑問が私の頭をよぎりながら慎重にスピードを落として運転してゆく。
 諏訪を通り過ぎ、塩嶺峠のトンネルを抜けて松本盆地に入ると雨は小降りになり空も幾分明るくなったように感じた。
 晴れていれば白い屏風のように連なる北アルプスの峰々は今日は灰色の雲の中に隠れ手前山麓の山の中腹から横一線を引かれたようにかき消されている。
 豊科ICで高速から下りる頃には北の空がダイブ明るくなって来た様な気がしてきた。
 家内は今回、GWに光城山の桜を楽しみにしていたので車窓から『雨が上がらないかしら?』としきりに里から一筋桜が山頂まで続いている山を見ている。
 光城山は豊科ICの近くにある里山で例年だとGWの頃には桜は終わっているのだが今年は開花が遅れていて丁度見頃になっているとインターネットで下調べをしていた。
 何年か前にヤハリ開花が遅れた年があり、その時始めて知った山だったがその後は何時も間に合わなく残念がっていたので今年は”是非登りたい!”と願っていたのだ。
 『山小屋まで行ってしまうと又来るのが大変だからもう少し時間をつぶそう。』と言って手帳を取り出しナビにTel番号を入力し『このお店に寄って!』と私に指図をする。
 話を聞くと最近の新聞に載った[カリントウ]のお店らしい・・・・ナビに導かれて主要道路からはずれ安曇野の田園風景の中を走ると「蔵久」の看板にが出てきて更に路地のような道に
 導かれて行くと大型バス駐車場と書かれたパーキングにたどり着いた。
 当初家内から聞いた”お菓子屋さん”のイメージと随分違う。
 駐車場の先にあるお屋敷林に囲まれた一角がどうもそのお店らしい・・・・近くに止まっていた車から降りてきたご夫婦も私達の車のナンバーを見て『新聞で・・・』と話しかけてきた。
 その車のナンバープレートは横浜ナンバーだったので、キット連休には観光がてら寄るコースになっているのかも知れない。
 大きな門をくぐり中庭を通って母屋に入ると”カリントウ”だけが置いてあるショーケースがあり、店員さんが一人優しい笑顔で迎えてくれるがどうみても料亭か何処かに迷い込んで
 しまったような錯覚を覚える。(私はどうもこのような雰囲気は苦手だ・・・笑い)frame.html へのリンク
 家内は嬉々として商品を選んでいるので私はソッと静かに外へ出てお庭を拝見してから敷地を出て安曇野のあぜ道を少し歩いてみた。
 後で家内が貰ってきたパンフレットを見ると古い造り酒屋(県の有形文化財)を改造して店舗にしたようで、あの”犬神家の一族”の撮影にも使われた建物らしい。
 安曇野巡りの途中にチョッと寄り道・・・そんな女性客には人気なのかも知れない。
 私には”カリントウ”=駄菓子のイメージがありどうもシックリこないのだが・・・・・(苦笑い)
 霧雨のような雨がまだ降り続いているので、最近行き始めた豊科のうなぎ屋さんに寄り昼食にして、家内の希望で光城山の登山口を確認してから大町へ向かうことにした。
 大町で冷蔵庫を調達し、配達を頼み山小屋に入る。
 前回の時にはまだ1メートルあった雪もスッカリ消え建物の北側にわずかに残っているだけなので敷地まで車で入れる(当たり前か・・・5月だもの)
 荷物を屋内に運び込んでから小屋の周りを一見回り雪の被害状況を確認する。
 ウ〜ムッ建物自体には大きな損害は無い様だが木や屋外設備にはダイブ痛みがきている。(ガックリだ。)
 そうこうしていると頼んでおいたボイラー修理の人が来て『どうだい!調子は?』と聞く、私はあわてて小屋の中に居る家内にお湯を出してみるように指示すると『良く出るワ!』と
 の答えが返ってきた。
 『あんたらが来る前に昨日チョッと見ておいただね・・・この位自分で直さなければサ』と言って笑いながら『又こんなになったら、ここをこうしろ!』と修理の仕方を教えてくれた。
 私は世の中一般の主に比べればこの手の事はやれる方だとの自負はあったのが、説明書にも無かったことなので全く手がつけられなかった所だった。
 また一つ勉強になった(笑い)『ところで修理代は?』と私が言うと『いいだいネ。』と言って自分の車の方に歩いて行く。
 もう寿命だ!最新式の製品はこんなに良い!と言って修理を頼むと直ぐ買い替えを進められる昨今の風潮の中で、こんな職人魂?のある人の後姿は頼もしいものだと感謝すると
 同時に大きな出費が抑えられたと内心ホッとして胸をなでおろした。
 家内があわてて追いかけて行って買ってきたばかりの”カリントウ”の小さな包みとお茶の缶を手渡し御礼を言っている。
 二人が立ち話している庭先の彼方には雲が切れ青空が広がり始めた中に真っ白な北アルプスの峰々が顔を覗かせはじめていた。
 『チョッと水源まで歩いてみない!。』長靴に履き替えた家内がサッサと裏山への小路に上がって行く。
 どうせフキノトウかコゴミがお目当てなのだろう、その手にはシッカリ白いビニール袋がぶら下がっているのだから。
 西日が差し込む林の中に入ると落ち葉に汚れた残雪がまだあちこちに結構残っていてお目当ての収穫物はみつからないようだ。(笑い)
 水源にたどり着くと私が埋め込んだパイプからコンコンと清らかな水が流れ出してその周りにはヤット、ザゼンソウの緑の芽が小指の先ぐらい丈を伸ばしはじめたところだった。
 急坂を上り汗がにじみ出すようになると稜線に出て北側には減水し湖岸を無残にさらす青木湖越しに白馬三山の連なりが見えてくる。(GWを迎えたことを実感する)
 その後は逆光の爺ヶ岳を見ながら林道をタラタラと下りながら小屋まで戻ってきた。
 陽が傾き爺ヶ岳から伸びる白沢天狗尾根の影に隠れてしまうと急に気温が下がってきたのでストーブに火を入れて改めてGWを祝いワインで乾杯した。
【行程】
・日本列島を大きな高気圧が覆うのでこれから3日間お天気が安定すると天気予報が告げている。(幸運を神様に感謝!)
 昨夜、目覚ましを4時半にセットして熟睡したので目覚めが良い。
 コーヒーをドロップする香りが部屋に漂う中で準備していると窓の外の北アルプスの峰に朝日が射し出して山肌をピンクに染めて、昨日のお天気が嘘のように素晴らしい
 青空が広がっている。
 準備を整え外に出ると庭一面霜で真っ白だ!車のフロントガラスもガチガチに凍りついていて久しぶりに霜取りヘラでこそぎ落とす作業を味わう。
 早朝なのに白馬方面に向かう車が多いのはヤハリGWだからだろう・・・すれ違う車のナンバーも首都圏や関西圏ばかりなので夜通し走り続けて来たのだろうか?
 大町に入ると田植えの為に水田にはられた水に朝日に輝く真っ白な爺ヶ岳・鹿島槍が写りこみ絵ような景色が目に入ってきた。
 『種まき爺さんが今年はまだ現れていないので田植えも出来ないわネ。』と言う家内の視線の先は一昨年上った南尾根から爺ヶ岳のジャンクション・ピークのようだ。
 私の目にもまだべったりと雪の付いた稜線がバックミラー越しにもハッキリとわかる程だ。(今年は本当に残雪が多い)
 車は快調に走り、梓湖で上高地方面と別れ乗鞍高原方面に進路を変えて更に進む。
 7時チョッと前に観光センターパーキングに着いたので一休みしてから更に三本滝パーキングまで車を進めた。
 駐車場には既に10台程先客がいておのおの準備に余念が無い様子、私達もバスを利用するので装備を再チェックしてパッキングを確認しながら準備に取り掛かることにした。
 しばらくすると軽トラックで上がって来た地元の人が『今日はバスが出ない事になった。』と周りの人に話し始める声が聞こえてきた。(???)
 家内が確認に行くと、今朝松電に確認したらそんな答えだったとのこと!この雪だからしかたないとは思うが・・・なんとなく納得できない。
 隣に車を止めていた練馬ナンバーのご夫婦は一昨日電話で確認した時には走らせると言っていたのに・・・・とかなり不満そうにつぶやいている。
 そのご夫婦は奥さんの『バスが動かないなら私は行かない!』の一言で荷物をまとめ車で降りて行ってしまった。
 その光景を見ながら家内が私の顔を覗き込んでいる。
 『貴方は一度言い出すとキカナイんだから・・・・私は山頂までは上らないからネ・・・・行っても位ヶ原辺りまでヨ。』と先制攻撃を掛けてきた。
 そうこうしている内に又一台、また一台と車が下りて行く。
 『わかったヨ!・・・12時まで上らせてくれ!時計の針が12時を回ったらその時点で引き返すから・・・。』と家内を説得して歩く準備にとりかかる。
 『だいたい、コースはわかっているの?』と畳み掛けるように家内の厳しい追及が続く。
 『ウン!』と私、実は冬場に一度は上ってみたいと以前からある程度シュミレーションはしていたのでおおよその事は頭に叩き込んであるし後は地図とGPSがあるので迷うことは
 ないだろうと思うのたが、その時はリフトを利用する事を想定していたので30分〜一時間のLossを覚悟しなければならないだろうとは思っていた。
 私達の準備が整い歩き出そうとするとスノボーや山スキーを担いだ一団も準備ができたのか?一斉に歩き始めたので家内も安心したのだろう・・・笑顔になってその一団の後を
 追うように歩き出して行った。
 いきなり真っ白なゲレンデの急斜面を登ることになり結構息が上がる。
 ここを上りきると除雪された林道を横切りまた雪原に入って行く・・・・40分程でリフト降り場を通過して林間コースに入る急斜面に取り付く。
 やがて樹林越しに高天原と剣が峰の白い巨体のような姿が目の前に広がり更に進むと右手に穂高連峰も顔を見せはじめた。
 コースは樹林帯の中を滑り降りられる様に整備され所々に番号札もぶらさがっているので先ず迷う心配は無い。
 その樹林帯を抜ける最後の急坂を上り切ると目の前に真っ白な大雪原が現れそのあまりの広さに圧倒されて足が止まって動けない。
 わずかにダテカンバの肌色の幹が密集する一帯まで進み小休止を取ることにして又歩き始めた。
 <その頃からどうも私の体調が芳しくない・・・・家内には話せないのだが・・・・又2500m病が出て来たのか???>
 休息後も足が上がらず家内との距離がどんどん開いて行く。
 あの歩き始める前の一言は何だったのだろうか?今では『今日は何処までも歩けそうヨ!』と言ってスタスタと歩くその姿がやがて雪原の中に米粒のように小さくなってゆく。
  『こんなに広いところは何処に向かって歩けば良いの?』と聞く家内に『あの鞍部の肩の小屋を目指せばいい。』と答えたのが悪かったのだろう。(苦笑)
 苦しみながら一歩一歩足を進めて行くと雪の中から丸い人工物が見えていると思って近づいてみるとカーブミラーだった。
 その向こうに聳える摩利支天岳の頂の影にコロナ観測所のドームも小さく見え始めやがて鞍部に肩の小屋の屋根も見え初めているのにその距離感が分からない。
 ヤットのことで肩の小屋まで上って来ると待っていた家内が『ここからは何処を歩けばいいの?』と聞いてくる。
 『ここからは以前歩いたことがあるじゃないか!夏道通りに歩いて行けばいいのサ。』と答えても『こんなに真っ白じゃ何処が何処だか分からないワ』と言って首を傾げる。(ムスッ)
 『あそことあそこにチョコッと岩が出ているだろ!それを結ぶように歩いて行けば大丈夫だヨ。』と答える私の声は息が上がっている。(情けない)
 又重たい足を一歩ずつ進めて行くとコロナ観測ドームが段々低くなりその後ろに穂高連峰がその全貌を現してくきて、私に力を与えてくれているようだ。
 朝日岳のピークを左にトラバースしながら蚕玉岳の手前鞍部で待つ家内が『お約束の12時を回ったのでここまでネ。』と言って笑いながら私を待っている。
 『ア〜ッ約束だからネ。』と答える私の本音は助かった!というのが本当の気持かもしれないと思うと何だか情けなくなってしまう。
 家内に追いつき、『最近お腹が出てきて体重オーバーなのかナ?・・・キツカッタ〜ッ!』と言い訳しながら剣ヶ峰とは反対側にある小ピークの朝日岳まで後少し上って休むことにした。
 誰もこのピークは歩かないのだろう・・・踏み後もない雪面に岩が露出して丁度良いベンチの役割をしているのでザックを降ろしドタッと座り込む。
 眼前には快晴の空の下に北アルプスの峰々がそろい踏みで出迎えてくれているかのように連なり見渡せ、汗で濡れた頬を5月のさわやかな風がなでて行く。
 しばらく二人でそんな景色をぼんやりと眺めなから時間を過ごすこんな一時が一番幸せを感じるような気がする。
 『あの山もあの山も歩いたわネ、みんな素敵な山ばかり・・・・・・又行けるかしら?』と私の顔をチラッと見ながら家内がつぶやく。
 『お互いに健康だったらネ。』と負け惜しみで答える私。
 振り返れば肩越しに剣が峰の頂が山頂のお社や憩う人達を含め手に取るような近さに見えている。
 『山頂まで行かなくても良いのか?』と私・・・・・『ウン、前回行ったから・・・・』と家内・・・それだけ会話すると又視線を北アルプス方面に戻し景色を堪能する。
 そんな私達の側面を又あのグライダーがかすめるように飛び去って行く。(昨年西穂で華麗な舞を見せてくれ、その時撮った写真が『第二回西穂写真展』でオーナー賞をいただいた。)
 今日は昨年より気流が余り良くないのだろう・・・・高度が上がらずさまようように周辺を飛びながらやがて山の陰に消えていってしまった。
 テントでもあれば昼寝でもしたいところだが、今日は日帰り行なのでそろそろお暇することにして山頂を後にした。
 下り始めの急斜面は午後の陽射しになって雪がダイブ腐り始めているので慎重に雪面を捉えながら足を踏み出し下って行く。
 ただその距離は短く、やがて大雪渓斜面に入ると快調に歩が進む。(あの上りの苦しさは何だったのだろう??今は快調そのものダ!)
 位ヶ原のダテカンバの広場で穂高連峰にお別れの挨拶をしながら遅い昼食(上りではバナナやパンの軽食を小休止時に摂っていた)を摂りつつ休憩をして更に下る。
 時折、私達の横を山スキーやスノーボードの人が追い抜いて行く。(広いので殆ど気にならない)
 『本当は貴方もスキーをしたいんじゃないの?』と家内がポツリと言う、『もう年だからネ!あの距離を歩いた後じゃ滑れないヨ。』と私・・・・・・・・。『そうネ。』と安心したように
 又スピードを上げて先に歩いていってしまう。
 樹林帯に入り、視界の先に雪の無い景色が段々多く占めるようになってくると更に雪は腐り、時折ズボッと踏み抜くような所も出てきて疲れる。(笑い)
 休止しているリフトの横を通り、除雪された林道を横切れば眼下に三本滝のパーキングが見えてくる。
 今朝の出発時には誰も居なかったゲレンデに家族連れや若者達がソリやボードで遊んでいる。(GWだもの・・・・・)
 その横を通って駐車場まで帰ってきた。
 時計を見ると朝日岳山頂から丁度2時間で下りて来てしまったようだ。
【感想】
・楽しみにしていた今年のGWのメイン登山はこれで終わり。
 幸いにもお天気は大型の高気圧が日本列島を覆っているのでここ数日良いお天気が続くようだ。
 乗鞍も夏場は車で(今はシャトル・バス)頂上近くまで上がれてしまうのだが、こうして下から自分の足で登ってゆくと又違う姿を見せてくれ良い山だと思ってしまう。
 ここも今年の大雪の例外では無く例年より残雪が多いと聞いた。
 それでも危険な場所は無くあの黄砂の後も新雪が降ったのだろう白い雪原に包まれた山歩きを楽しめたことに感謝したい。
 私の上りの息切れは家内の解説によるとオーバースピードと普段の運動不足によるものだそうだ(苦笑)
 確かに、この年で雪道を一気に3000mまで上って行けばそうなるかもしれない(反省と安心)
 帰り道もまだ上高地方面からの帰りの渋滞に巻き込まれることなく走れ、大町で好物の餃子をおみやげにして帰小屋した。
 お風呂にユックリ浸かって体をほぐしてから暮れ行く北アルプスをつまみにワインと餃子で乾杯!今日一日の締めくくりとした。
2006年4月30日(日)
竜ヶ岳  標高 : 1485m (山梨県の山)                               山行記  

【山頂にて】

【石仏広場から竜ヶ岳を振り返る】

【河口湖畔から富士山と】
【前書き】
・昨日から今年のGWに入った。
 何時もなら今頃山小屋に居るのだが今年は月曜日が出勤なのでニュースで聞こえてくる高速道路の下り線渋滞情報を聞きながら家でグダグダとしている。
 金曜日は久しぶりに良い天気でオフィスの窓から見える青空をみながら土曜日は何処へ行こうかと楽しみにしていたのだが・・・・。
 いざ土曜日の朝意気込んで起き、出かける準備をする段になるとどうもお天気が良くない!ので二人で顔を見合わせ諦らめて連休の準備と下調べをして過ごすことにした。
 インターネットで山の情報を検索しつつ山小屋のHPを覗いてみたが今年の北アルプスの残雪は尋常ではないような気がする。
 慣れ親しんだ鹿島槍の冷池小屋、何時も楽しい写真を掲示している南岳小屋のSさん(現在は休眠中で個人的HP)、通年営業の西穂高山荘、安曇野から見える燕、常念、蝶の
 各山小屋通信の写真を見ると私達が今まで行った時との違いが一目瞭然だ。
 ましてや、北部の白馬、唐松、五竜は押して知るべし状態なのだろう。
 私達の技量と体力では無理と判断し、地図を引っ張り出してあれこれと計画を変更し模索している。。
 (参考)http://www.kasimayari.jp/saisin.htm 例年とダイブ違うのが良く分かる。<アッ営業妨害では無く、技術と体力がある方はご遠慮なく・・・>
 話は変わって、日曜日はそこそこお天気が持ち直しそうとのことだったので、家内の提案で富士五湖”お花見ドライブと登山”が出来る山としてこの山を選び行って見ることにした。

【行程】
・連休二日目なので幾らかは交通量も少ないのではと思うがそれでも5時に目覚ましをセットして6時前には家を出た。
 相模湖ICまでの山々は又先週より木々の芽吹きが進んだのだろう、一層新緑の色合いが増し目に優しい柔らかな緑に包まれている。
 想像したよりは少ない交通量で渋滞も無く河口湖ICまで走れ、その車も西湖を過ぎる頃には少なくなって順調に走ることが出来た。
 鳴沢付近の溶岩台地には松林の中に鮮やかな山ツツジが咲いていて人目に触れずにいるのが勿体無いような景色が続いている。
 昨年、同時期に三方分山に登った時に見た精進湖畔から又桜と富士山を見たいと言う家内の要望に従いチョッと寄り道、広い駐車場には殆ど人気は無く相変わらず
 釣り人のボートだけが満員で繋がれているユーモラスな景色が目に入ってくる。
 桜は満開なのだが富士山は霞でぼやけ頭に笠を差しているのでお天気が下り坂なのだろう。
 そう言えば昨年、富士山が見たくて来たこの山で、後からTさんが富士山頂下で滑落死した事を知り驚いたものだが・・・あれから早いもので一年が経ってしまった。(合掌)

 そのまま湖を一周して本栖湖に向かい、今度は私の希望で旧五千円札裏面に印刷されていた(現千円札も)富士山を見たくて対岸周りで登山口へ向かうことにした。
 本栖湖北岸の道に入り身延方面へ抜ける中之倉トンネル手前の公園で車を止め静かな湖面に映る念願の富士山を見ることが出来た。
 逆光なのと霞んでいるので写真では分かりにくいと思うが肉眼ではハッキリと(私の願望で脳裏で合成しているのかナッ)見えたと思っている。(笑い)
 そのまま車を時計と反対まわりで湖畔の道を走らせる。
 他の湖と違いここはGWの喧騒から離れた静かな湖で私の山小屋近くの青木湖と雰囲気が良く似ていて心が和んでくる。(早く山小屋へ行きたい。)
 南岸に入り道幅の狭くなった道を進むとやがて視界が開け始めた所に竜ヶ岳登山口が見つかったのでその先の湖畔の駐車スペース(おそらく釣り人用?)に車を止め
 山歩きの準備を整える。
 登山口には真新しい看板があるのだが森林の案内が主なのか?登山道が良く分からない・・・・ルート的にはもう少し奥に入ってから取り付きがあるように書いてあるのだが・・・
 目の前に立派な階段の道も続いている。
 おそらく上で合流するだろう!!との私の判断で早速取り付くことにした。
 このルートは最近整備された道なのだろうか、まだ葉を付けていない明るい雑木林の中の急坂をジグザグに上り続けることになる。
 小鳥が囀り、足元にはスミレやキクザキイチゲが咲きその度に立ち止まり写真を撮っているので私は単調さは感じないのだが・・・家内からバードウォチングをするなら
 もう少しユックリ立ち止まりながら歩いたら・・・とクレームがついた。(笑い)
 家内は最近私がプレゼントした双眼鏡で小鳥達を探すのだがまだ慣れていないのだろう・・・中々捉えられないようだ。
 木々の間から見える湖面が稼いだ高度を知らせてくれる頃、登山道の脇に笹が見えてきて稜線が近いことを教えてくれる。
 傾斜が緩やかになってきたなと思ったら突然林を抜けて一面のスズダケ原の真っ只中に出た。
 その少し先で左側から来る本道と合流して平坦やや上りといった感じの広いなだらかな笹原の道を歩いて行けば程無く山頂に着く。
 途中、アセビの咲く小さな木の陰で高年夫婦が休んでいて私達を見ると『何処から来たの?後ろには誰も居なかったはずダ!』と怪訝そうに話しかけてくるその顔は
 かなりお疲れの様子だった。
 その横を通り過ぎ程無く着いた山頂は広々としていて真ん中に例の”山梨百名山”の標識が建ち、その横に風が強いのだろう盆栽のように曲がりくねった木が
 一本と根元に石の標識がポツンと立っていた。
 離れ離れにベンチが三基設置されていたので誰も居ないのでその一つを利用して休むことにした。
 大気の水蒸気が多いのだろう陽差しはあるのに富士山はぼやけ、南アルプスはあるべき方向にその姿を確認できない。
 毛無山だけが眼前に聳え次はこっちへ来い!と呼んでいるようだ。
 『静かな山ネ。』と家内、『GWにわざわざ選んで来る程の山ではないのかも・・・。』と私。
 バナナと菓子パンをお腹に入れていると段々風が出てきて少し寒く感じできた。
 先程まで全容を見せていた毛無山にも雲がかかりはじめてきたのでそろそろ下山することにして荷物を整えていると何時の間にか回りに数組が来ている事に気が着いた。
 (それ程広い山頂)
 山頂を後に来た道の笹原を歩いて行くと前方から続いて人が歩いて来ている。(???)
 それもすれ違い様に顔を見ると結構皆さんお疲れのようだ。
 私達は今朝来た分岐を通過して本道を下山ルートに選びしばらく進むとこれから歩く山道が下に一望できるところに出た。(ウワ〜ッ長い!)しかも、続々と登って来る人々が見える。
 (もしかして人気の山だったのかも知れない・・・失礼しました。)
 さわやかな風が笹原を渡り、あちこちで鶯が鳴いている、今朝ほどからその姿を探すが一向にその姿が見つからない(悔しい)
 それでもヤット低木の枝にいる一羽を発見して写真に収めることが出来た。(ヤッタ〜ッ)
 石仏の休息所まで下りて来て振り返ると芽吹き始めた木々に覆われた竜ヶ岳が形の良い姿を現しその中をクネクネした道が続いているのが手にとるようにわかる。
 (皆、疲れた顔をしていたのはこれだったのだ。)
 ここからは雑木林の中のなだらかでマメザクラや山ツツジの咲く道を歩き、小ピークを過ぎると樹林帯の中の急坂を下って行く。
 まだまだ上って来るグループとすれ違いながら『こっちからのルートを選ばなくて正解だった。』と家内・・・・ズ〜ッと上りの道が見えていると余計に疲れが増すそうだ。(笑い)
 平坦地に出て私達は本道と別れ青少年スポーツ施設の方へ向かい林の中の感じの良い道を進んでゆく。
 オオルリが梢から梢に飛び私達を挑発するように囀る(案内鳥と言うそうだ)、綺麗な鳥なのだが・・・・どうしてもピントが合わない。
 『綺麗な花には棘がある、綺麗な鳥には・・・何だかわからないけど、要するに思い通りにならないって事ヨ。』と言って家内が私をからかうように笑った。
 やがて今朝の登山口まで戻って来て車道を少し歩き車まで戻ってきた。
 その後は、下調べして来た本栖湖、河口湖、山中湖の桜を見て帰宅した。
 早め、早めの行動が良かったのだろう・・・たいした渋滞にも巻き込まれず家まで帰ってここれたので疲れも残らずに済んだようだ。
 標高の一番低い河口湖はもう桜は終わっていたようだけど他の花が咲いていてそれなりに楽しめた。
 家内にとっては満足な山歩きになった事だろう。

【感想】
・最近季節の山選びがパターン化して来ているような気がする。(元々パターン化しているのだが・・・苦笑)
 何か目先を変えて新しい楽しみ方を見つけないと・・・・・。
 それにしても原油の値上がりでガソリンも灯油も又値段が上がるらしい。(長野県は特に高い)
 このままでは山遊びも窮屈になってしまうのだろうか??
 今以上に収入を増やす!(無理)倹約を徹底する(出来ない)となると・・・・そうか?酒税節約の方法が残っていた!!もっとも私の夜の付き合いの方だが・・・・。
 遊興・飲食税を払う為の行為を少なくすればガソリン値上げ分は吸収できると我が家の大蔵省がのたもうている。(笑い)

2006年4月22日(土)
生籐山 標高 : 990m (神奈川県の山)                               山行記  

【山頂にて】

【山桜と富士山】

【花の集落を行く】
【前書き】
・GWに北アルプスの山小屋を開く準備で入山した人達からの情報が小屋のHPに記載され始めた。
 大変な作業の合間にこのような情報を届けていただける事に感謝すると同時に改めて文明の利器のありがたさを知る。
 残雪も例年に無く多い上にこの時期になっても降雪が続いているようにも書いてある。
 確かにこちらでも気温が低い日がありそんな日はあちらの山麓でも雪が未だに降っているようだ。
 四月になっても雪が舞うことはそう珍しいとは思わないが、こう続くとチョッと首を傾げたくなってしまう。
 当然こんな状態では山の上はまだ雪が安定していないだろうし、そうなると雪崩の心配や大きな雪尻も残っていることだろう。
 今年の北アルプス、テント行は止めた方が良い!と私の中でささやくもう一人の自分が居る事も確かだ。
 日曜日の夜に静岡に転勤で行っている長男からGWの予定を聞かれ対応した家内も何となく乗り気ではないようだし・・・・。
 『最近、中高年の山での遭難が多いよネ。富士山でも奥多摩でも又死んでいるヨ!気を付けて・・・。』と言われたらしい。
 私達は楽しみでいろいろ準備しているが家族はそれなりに心配しているのだろう。
 もう少し情報を集めてお天気の様子を見ながら決めたいとは思うが・・・良くても山小屋泊まりかなッ!。
 それに小屋の雪の後始末もあるし、冷蔵庫の買い替えボイラーの修理etcやることは一杯アル!(悩ましいところダ!)
 先週末は木・金と連続して来客がありその後、酒宴になって酔っ払っての深夜帰宅が続いてしまった。
 本当は天気予報では土曜日は快晴マークだったので八ヶ岳か蓼科山まで足を伸ばそうかと密かに計画していたのに、二日酔いで朝起きることが出来なかった。(失笑)

【行程】
・朝、家内から『昨夜はご機嫌でご帰宅だったわネ!』と言って起こされたのは時計の針が8時を回ってからだった。
 『生籐山へ行くんでしょ!』と話しかける家内はもう山歩きの服に着替え準備が整っている。『・・・・・・?』
 どうも、昨夜帰宅してからPCを立ち上げ生籐山の地図をプリントアウトしてテーブルの上に置いていたらしい。(記憶が無い)
 あわてて準備をして家内の後を追うように車に乗り込む。
 通常の道では混雑が予想されるので抜け道を走り藤野を目指すことにして山中の道を走るとこの一週間で又周辺の山々が一段と春めいてきている様子がわかる。
 途中でつつじがきれいに咲いた畑があったのでチョッと写真を撮らせていただいた。(背景の蛭ヶ岳もすでに雪はないようだ)
 藤野から和田峠に通じる道に入るとリックを背負った人達が結構歩いているのを横目に見ながら車を走らせる。
 今日は生籐山も人が多いだろうに何故行きたい!と思ったのだろう・・・・(自分でも分からない?ハハハッ)
 当然の事、鎌沢の県営駐車場は満車状態だったがどうにか一台分のスペースを確保して準備に取り掛かる。(ラッキー!)
 出が遅かった分、既に周りには人がおらず春の花が咲き誇る集落の中の道をのんびりと歩いて行く。
 私が写真を撮っていると布団を干している老婆と家内が何やら話しこんでいる。
 自分は上の神社までは行ったことはあるが生籐山までは行ったことが無いと言って笑っている。
 『気を付けて・・・・。』老婆の声に見送られて又歩き始める私達の先に小鳥達もさえずりで答えているようだ。
 今年の誕生日に贈った双眼鏡でその小鳥を追う家内を見ながら私もカメラの望遠でその小鳥を捕らえようとするが中々難しい。
 そのなノンビリした里山歩きも私は結構気に入っている。
 竹の子の里を過ぎその上の集落手前に以前来た時写真を撮った桜の木があったと思い出し楽しみにして上がって来たが今回は少し遅かったようだ。
 その桜の木の下で又家内が農産物を麓のセンターへ運ぶという老婆と話し込んでいる。
 春の陽気がそうさせるのか普段と違い遅い時間だからなのか地元の人も今日は何時に無く朗らかな感じがする。
 集落の中にある鎌沢休憩所(東屋とトイレあり)で谷越しの陣馬山を見ながら一休み、各家の庭先の花々を楽しませてもらいながら先に進む。
 しばらく木々に囲まれた道を歩くき尾根の稜線に出ると視界が開け富士山が顔を出した。
 残念ながら青空は消えうす雲の空になってしまっていたがそれでも富士山が見える山歩きは得した気分になるのは不思議なものだ。
 程無く人の声が聞こえてくると神社前の桜の広場に着いた。
 丁度桜が満開で富士山も見えるので多くの人が憩っている中をすり抜けて私達は先を急ぐことにした。
 思えば今日はここまで地元の人以外登山者には会っていなかった。
 ここからは覚悟はしていたが”おばチャマ”集団登山にまぎれながらの山歩きになり甘草水広場で満開の桜と富士山の展望を楽しんだ。
 その後は三国山、生籐山、茅丸、連行峰と、どのピークも人で溢れていて休む気になれないので稜線歩きを楽しみながら歩き続けてしまった(苦笑)
 多少アップ・ダウンはあるものの未だ冬枯れの山肌に山つつじが咲き始め足元には所々カタクリの花が咲いていてそこそこ楽しめる。
 お腹も空いてきたが休憩ポイントが見つからず最後の醍醐丸のピークをパスして巻き道を選んでみたが逆に植林帯の中で静か過ぎ暗くてここも休息には適さない。(殆ど我侭の世界)
 結局、何気ない道端で昼食を摂って陣馬へ続く道に別れを告げ下山道に下りて行くことになってしまった。
 この道も植林帯で暗くジメジメした道が続きタダタダ下を向いて降りて行くだけだがそれでも足元を良く見るとヒトリシズカやスミレの花が杉の枯れ枝の間に顔を出している。
 やがて周りが明るくなり新緑の雑木林に入ると間もなく車道に合流した。
 ここからはしばらくアスファルトの道を歩き鎌沢まで戻ることになる。
 普段は余り歩くのには適さない道だがこの時期は沿道の家々の庭が花盛りで飽きることなく歩いて行ける。
 とある民家の庭先で家内がきれいな花があると言うので覗いてみると紫色の花が咲いている。
 見覚えのある花だと思ったらミヤマオダマキだった。
 白馬の雪渓で始めてこの花を見た時にはその品の良い色合いと造形に感動し一変に好きになった花だ。
 でもまさか近郊のこんな里山で対面出来るとは思っていなかったのでカメラを向けて何枚もシャッターを押してしまった。
 その間、又家内は道端で老婆と話しこんでいる。
 今日は良く人に話しかけられるネ!と私が言うと『昔からおじいさんは山にシバ刈に!おばあさんは川に洗濯に・・・と言うでしょ。』と家内は答えて笑った。
 そう言われれは確かに老父の姿は見なかったような気がする。(ヤハリ山仕事に行っているのだろうか?)
 そんなたわいの無い会話をしながら新緑に包まれた山間の道を歩き駐車場まで戻ってきた。

【感想】
・なんで選んだのか分からないまま行ってしまった山だったのだが、里の春の花々と満開の桜に出会え楽しい山歩きを満喫することが出来た。
 前回行った時は里が桜の満開時期で山の桜はまだ咲いていなかったからキット山の精が呼んでくれたのかもしれない。
 思わぬ拾い物をしたような山歩きだった。
 これで天気予報がはずれ青空ではなかったと恨み言をいったらバチがあたるだろう。(笑い)
 どうも、連休の合間の二日間を休みにすることは出来ないようなので後半になるとしたら今週末も何処かの里山歩きでもして気晴らしをしようかナッ。
 そんな事を想う週末だった。

2006年4月15日(土)
大蔵経寺山 標高 : 716m (山梨県の山)                               山行記                    

【山頂にて】

【山桜を楽しみながら】

【桃源郷公園にて】
【前書き】
・都会の通勤途中の街路樹も一斉に芽吹き始め若葉の季節が近づいてきた。
 今週は今までの日替わりお天気が一休み一週間を通じてぐずつき気味で週末まで引きずってしまいそうな気配になっている。
 菜種梅雨に入ってしまったのだろうか??
 そう言えば先週末の荒天で又、北アルプスでは遭難が続発したとのニュースが流れていた。
 その中でも白馬乗鞍や五竜遠見は私達も身近に感じている所なので余計に身につまされる出来事だ。
 私の山小屋は標高1000m足らずの山麓にあるがそれでも都会とは随分違う世界が広がっている、まして更に1000m〜2000mも高い所は一旦天候が崩れたら
 全くの別世界になってしまうのに・・・・・。
 今回も地元の人やペンションの人がガイドとして一緒にいたとの事だが・・・これも人を連れて行くと言う事の難しさだろう?・・・・それにしてもあの天気予報でしかも
 当日から風も強く視界は10m足らずだったと言うことだからヤハリ無理をしたと言われてもしかたないだろう。
 今年は特に北アルプスは積雪が多いと聞いている。
 私達もGWの山選びには十分にこのことを頭に叩き込んでおきたい。

【行程】
・この週末の天気予報は結局好天には変わらず、土曜日は曇りで日曜日は雨の予報になってしまった。
 久しぶりにスカッとした山登りをしたかったが諦めて甲府の桃の花を見ながら周辺の山を歩こうと決め釈迦ヶ岳に行って見ることにした。
 朝の予報では西から徐々にお天気が崩れ始めていて名古屋付近でも既に雨が降り始めたと言う。(午前中勝負!か)
 家を出る頃の相模原の空はまだ明るく陽射しもあり今日一日お天気がもってくれ!と祈りながら車を走らせる。
 車窓から見える津久井城山はもう新芽を吹き出した木々の衣をまとい冬の色から抜け出し始めてモワ〜ッと浮き出して見えている。
 春の行楽シーズンに入ったようで中央道も車の量が増えその波に飲み込まれるように流れに乗って高速道路を走って行く。
 笹子トンネルを抜けると甲府の街が見渡せるが今日はこちらの方がお天気が良くないようだ、薄雲に覆われた盆地の彼方の南アルプス方面には黒い雲も出始めていた。
 (これが下り坂の雲なのか??)
 一宮御坂ICで高速から降りて河口湖に通じる御坂道に入ると周りの桃畑が曇り空にも係わらず蛍光色のようにピンクに染まり咲き誇っていた。
 帰りに寄るから・・・とそのまま通過しようとしたらどうも道の様子が変わっている。
 今まで何度か利用したコンビニも店を閉じ道路が随分広がっているようだ。
 そのままバイパスに導かれて走ってしまい昼食の調達が出来ないままドンベイ峠へ通じる道の入り口まで来てしまった。(シマッタ!)
 ザックの中にはバナナとお菓子位しか入っていない・・・・でも今から市内に引き返すのもシャクだしお天気も良くないので今日の行程は歩く時間もそう長くはないからと
 そのまま走ることにしたら今度はこの先の道がまだ冬季通行止めのままだった。(残念)
 他のルートを知らないわけでもないがお天気がお天気なので・・・・先ずは一旦引き返しコンビ二で食料を調達してから桃源郷公園に行って考えることにして車をUターンさせた。
 こんな時はカーナビは便利なもので自車位置近くのコンビ二で検索したら直ぐに見つかり食料と暖かい肉マンを購入して桃源郷公園まで持って行って一休みすることにした。
 桃の花は丁度満開を迎えているのに今日のお天気では少々物足りないものの斜面一杯に広がるピンクジュータンは何時見ても良いものだ。
 車外に出て辺りを散策してみたが冷たい北風が吹き抜けていてますます私は山歩きを中止したくなる。
 天気が悪いと、とたんに元気が無くなり"お家に帰ろう!病・・・(家内が名づけた私の病気)が出てくるのは何時ものことなのだが・・・。
 『お天気も下り坂だし寒いから帰り道に道志辺りの軽い山を歩いて帰えらないか?』との私の申し出に『エッ?折角ここまで来たのに?・・・』と怪訝な顔で家内が私の顔を覗き込む。
 『こんな時の為に一山候補をとっておいたのヨ。』と言って車内から地図を持ち出し、あの山だと指差したのが大蔵経寺山だった。
 甲府盆地を挟んだ対岸にある丘のように見える山で楽そうな感じがして、それなら行ってみるか!と再び車を出す事にした。
 笛吹川を渡り石和温泉街を抜けて山と同じ名前の大蔵経寺を目指して車を進める。
 程無くその立派な佇まいの伽藍の前にたどり着きお墓参りに来ていた人にお聞きして車をお寺の前の駐車場に止めさせていただく事にした。
 この辺は先週が桜の見頃でもう遅いヨ!・・・・などと話ながら登山口はあっちだと教えてくれた。
 準備をして教えられた方向に歩いて行ったが入り口が見つからないで右往左往しているとお寺に隣接する神社の参道の片隅に"大蔵経寺山"と書かれた小さな道標を
 見つけて歩き出す事が出来た。
 墓標と神社の間を進むと整備された桜並木と東屋のある公園を抜けて林道に入って行く。
 そのまましばらく進むと金網の頑丈なイノシシ避けの金網のゲートが道を塞ぎ、その扉を開けて中に入りさらに林道を歩いて行く。
 周辺の木々は新芽を出しはじめ柔らかな緑に衣替えをしようとしている中で山桜が咲いているという気持の良い道が続く。
 幾つかのカーブを曲がりながら歩いて行くと大きな案内板が出て来た。
 家内がその案内板の地図を見ながら納得したようにコッチだと私を導く。(今回は右回りで最初に展望台へ行くということらしい。)
 この山は私は下調べをしていなかったので黙って付いて行く事にした。
 同じようなカーブの続く林道を歩いて行くと今度は二俣に分かれた分岐点に着きどちらも同じような道で、さてどちらに行こうか?と判断に戸惑っていると家内が右だ!と
 断言して進んでゆく。(私は左だと思ったのだが・・・・)
 間もなく道は行き止まりになり崖をコンクリートで覆った時の工事現場跡?に行き着いた。
 『ヤッパリ間違ったのかしら?おかしいわネ?』と首を傾げる家内の顔を見ながら何故か笑ってしまう。
 それでも足元を良く見るとわずかな踏み後があるので『もう少し行ってみるか?』と今度は私が先頭になって、その踏み後を追ってみた。
 かなり急斜面の藪漕ぎ状態になった頃、一本の木に青いテープの目印があるのに気がついた。
 その目印を見つけると『ヤッパリ間違っていなかったワ』と急に家内が元気になって先頭に立ち斜面をよじ登って行く。(現金なものだ・・・笑い)
 木に掴まり、笹を分けてのこのルートは今はいいが草が伸びてくる夏場にはチョッと無理だろう・・・・・などと思いながら汗を掻きつつ這い蹲るように進みヤット赤いテープが
 張られた本道に合流した。(ホッ)
 その合流点には立ち入禁止の立て札が・・・・・(何のコッチャ!と言う感じだ・・・失笑)
 そこから少し下った所が展望台だとの立て札が立っていて(あの下から見えるコンクリートの壁の丁度真上辺り)霞んだ曇り空の下に甲府盆地と御坂のピンクに染まった
 桃畑が見渡せた。
 そして今日登る筈だった釈迦ヶ岳や節刀ヶ岳の間には薄っすらとだが富士山も見ることが出来た。(まずまずダ)
 ここからはもう迷うことは無く赤いテープに導かれて岩がゴロゴロした山道を歩いて行けば山頂にまで行くことが出来た。(山頂写真は家内の冷や汗ポーズだそうだ)
 勝手に苦労して登って来た山頂は木立に囲まれて展望は無く薄暗くて淋しい所だった。
 休憩するのにもう少し明るい場所をと求めて少し先まで行ってみたが同じような林間コースが続いていたので諦めて引き返してきた。
 今度は間違えないようにと慎重に下山ルートを探し山頂標識の少し下から赤いテープを頼りに歩きだしてみることにした。
 上りに利用したルートより未だ葉を付けていない雑木林の中の道なので明るい分歩きやすいがそれでも岩の多い道だ。
 軽い気持の里山歩きだと思っていたから余計にそう思うのかもしれないが結構キツイ!(笑い)
 それでも一定の間隔で地元の子供達が描いたこの山で見られる小動物や昆虫の絵の標識が掛けられているのでそれぞれの個性を想像しながら歩くのは楽しいものだ。
 中腹まで降りてきた所に今まで以上に岩が露出している場所があったので何かな?と思ったら古墳群の址だと小さな標識が木にくくりつけてあった。
 古代人は大変だったんだナッと思う反面、この場所は昔は何かの中心地だったのではとも思えてくる。(日当たりもいいし春も周辺より早くやってきているみたいだし・・・)
 そんな事を考えながら歩いていると神社の横に出てここからは広い林道を芽吹き始めた木々に囲まれて下って行くことになる。
 私は写真を撮りながらのんびり歩いて行くと先に行った家内が往きに見た案内板の前で図を真剣に見つめている。
 私の近づくのを待っていて『この時間を表す線が道と紛らわしいので間違えたのヨ。』と言い訳をしてくる。(笑い)
 先週と言い今週と言い家内は本当に地図を読めないのだろうか??
 一所懸命勉強して二万五千分/一の地図を買い何時も下調べをしている姿には頭が下がる思いだが・・・その度に『○○の男と地図を読めない女』と言う本が売れた話を
 思い出してしまう。(笑い)
 他のご夫婦で山を歩いている方々はどうなのだろう?話も聞いてみたい気がしてきた。(ハハハッ)
 それでも納得したのだろうその後は軽い足取りで山桜の咲く林道をスタスタと歩いて行ってしまった。
 何時の間にか薄日の射してきた林道に鶯があちこちで鳴いている声が聞こえてくる。
 もうこの辺ではキレイに『ホーホケキョ。』と歌っているようだ。
 どの木にいるのか?耳を澄ませながら探して見るが一向にその姿を確認することは出来なかった。
 少し風が出てきて山桜の花びらが雪のように舞う道を一人で歩いているそんな時間の経過は私自身の体も春を感じているような気がしてくる。
 駐車場が見渡せる所まで降りてくると車の横で装備を解いている家内の姿が小さく見えてきた。
 あの性格でも今日の事は結構堪えて傷ついているのかもしれない。
 お天気もどうにかもってくれて明るくなってきたような気もするので気分転換の為、富士五湖経由で桜の咲き具合を見ながら途中のレストランに寄って食事をしてから
 帰ることにした。
 気温がかなり違うのか河口湖畔も山中湖畔もまだ桜は咲いておらず冬景色のままだった。
 それでも入ったお店が良かったのか(美味しかった)家内のご機嫌も直ったようだ(笑い)

【感想】
・この山は街から見た姿とは少々異なり小さい(低い)ながら結構キツイ山歩きになってしまった。
 もとをただせば軽い里山歩き気分で行った私達が悪いのだが・・・・・。(反省)
 家に戻り改めてガイドブックを良く読んでみると概ね私達が経験したような事が書いてあった。(迷う人も結構いるようだ・・・・)
 山梨の呼称の基になったという神社が近くにあったり、古墳群があったりで普段何となく山梨は"武田信玄公"のことばかり連想してしまうがそれ以前の古代文明の
 中心地的場所だったのかも知れないと思うと事前に調べておけばロマンも感じさせててくる山歩きになっていただろう。
 待ちわびていた春が北のだがお天気がめまぐるしく変わり山選びが難しい季節にもなってきた。
 特に今年は大雪の後なので日本海側の山は残雪が多いようだ。
 北アルプスの山小屋からもGWの小屋開け準備の為に山に入った人達から情報が入りつつある。
 立山のアルペン・ルートの"雪の大谷"も壁が19m・・・・他からも例年の1.5倍等の書き込みもある。
 連休はどうしようかナッ・・・・楽しみにしているテント泊行は諦めようか・・・思案のしどころダ。
 家内は昨年見つけた"ふきのとう畑"が雪解けが遅れて間に合わないかもしれないとあらぬ心配をしている。(・・・・)
 どちらにしても後二週間、もう少し様子を見てお天気と相談しながら決めることにしよう。 
2006年4月9日(日)
物見山 標高 : 375m (埼玉県の山)                                  山行記

【山頂にて】

【山道にあったツツジと】

【鎌北湖畔の桜】
【前書き】
・四月に入り新年度が始まって朝の通勤電車に新入社員が乗り出し後半には学校が始まったのか新入生も加わったのでラッシュがきつくなった。
 毎年のことだけど連休明けまではしばらく痛勤ラッシュにもまれる時期が続く。
 都心の桜もそろそろ終わりが近づき街路樹も新芽を吹く季節になってきた。
 今週は久しぶりに山に登りたいと思っていたが土曜日に気圧の谷が通過するのでお天気が悪いとの予報だったので一休み、日曜日に行くことにして休息日とした。
 お昼頃強い雨が降った後急に青空が広がったので相模原公園まで散歩に出かけ春の花を楽しんで来た。
 夕方から又強い風と雨になり台風並みの音が雨戸の外から聞こえている。
 天気予報では日曜日にはお天気は回復するが北海道沖で低気圧が発達するので風は強く山も海も注意が必要と告げている。
 何だか最近も聞いたような予報なので臆病夫婦は又低山のお花見ハイクに切り替えることにした。
 とは言え3週も続けているので私はアイデアが無く生返事をしていたら家内がこの3コースから選べと突きつけられた一つが物見山だった。
 <ちなみに他の2コースは行った事があるので気乗りせず却下した(笑い)>
 家内曰く『埼玉県の桜名所百選に選ばれているそうヨ。』とのことだが・・・・・・。

【行程
・家内のガイドブック情報によるとお花見のシーズンは駐車場が込むとの事なので早めに家を出て最近使い始めた圏央道を目指して車を走らせる。
 高尾に抜ける町田街道沿いの丘陵が少し前まで梅の花盛りだったのに今は芽吹きの色に変わりつつある。
 今日は晴れと言っても何となく霞み花曇りと言った方良いかもしれない、そう言えば黄砂の季節にもなっているようで昨日は関東でも空が黄色かったような気がする。
 狭山日高ICで高速を降りて八高線沿いに鎌北湖を目指す沿道も春の花が咲いていて気持ちの良いドライブが楽しめる。
 鎌北湖は小さなダム湖でその堰堤に少し桜並木があるがたいしたものではない。
 その下を通ると直ぐに立派な駐車場があった。
 まだ1/3程の込み具合だったがその殆どが釣り客らしく花見をする人はまだ居ないのでユックリ準備をして歩き出すことができた。
 先ず北向き地蔵を最初の目標に歩き出そうとして湖畔を歩いて行ったが早速入り口が分からず行ったり来たりして迷ってしまった。
 多分?・・・で地図を頼りに歩きだしたが直ぐ植林帯に入ってしまったので辺りの様子が分からないまま薄暗い道を進むと車道に出てしまった。
 そこで又迷う・・・多分・・と見当をつけ歩いてゆくとチョット先の工事現場の隅に道標があったのでそのまま進むと畑の横を抜けて又暗い林の中の道に入り程無くして
 小さな祠に入ったお地蔵様にたどり着いた。
 これが北向き地蔵?と疑いながら覗いて見ると確かにそう表記された掲示板が立っていた。
 さて、ここから先は・・・又案内標識が無い! <どうもこのコースはハイカーの目線で道標が設置されていないようだ。>
 家内は『この先の山上の美しい集落があると言うユガテまで行きたい。』と言うが・・・・道が交差していて良く分からないが・・・又地図を出してここも多分・・で歩き出すと
 誰かの手書きの案内板が木に括り付けてあった。(一安心)
 山上の・・・と言う割には展望の無い暗い山道をアップダウンを繰り返しながら結果的には降りてゆく事になり林を渡る風がゴーゴーと音を立てているが一向にその集落は出てこない。
 杉や檜の林の中に突然竹林が出て来てそこを抜けると2軒程の民家がある畑の中に出た・・・・マサカネ!と家内が目配せするがどうもこれが”山上の美しい集落”らしい???
 チョットした広場には確かにユガテの標識が立っている。(ホラ見たことか・・・こんな所にそんな集落がある訳無いだろう・・・私が言った通りだ!)
 家内は肩を落とし来た道を引き返す事にした。(どうも山小屋周辺の青鬼や小川村に見るような山間の古い民家を想像したようだったが・・・苦笑。)
 ダイブ下って来てしまったようで上り返しに一汗掻きながら次の目的地五常の滝を目指す事にする。
 この間も標識が不親切で二度程道を見失う・・・下から来た人達も迷っていて聞かれるありさまだ。
 とうとう地図係の家内から地図を取り上げ私が道選びをするはめになった。(トホホ・・・・)
 低山の滝なので期待はしていなかったが・・・ソノ通りで又そこから上り返しの道がキツク感じる。
 物見山へのルートも良く分からないし何しろ樹林帯ばかりなので地形が把握できないので最後はそれこそ山勘で道を選んでゆく。
 その度に家内が『違うのでは・・・・。』と言うが、こうなればオリエンテーリングに来たと覚悟を決めて読地図法を教えながらのハイキングになってしまった。
 途中何気ない農家の庭先と墓地で春の花を見ることは出来たが全くつまらないルートに来てしまったと後悔の念が先立ってしまう。
 ヤット着いた物見山も片斜面の展望も良くない所で低山には珍しい一等三角点の石柱だけ見て引き返す事にした。
 『もう帰ろう!』と言う私に『もう一箇所、宿谷の滝を見てから・・・。』と言う家内の希望に従い又地図を見る。
 山頂からは案内板があるが又林道に出ると標識が無い???もうイイカゲンニして欲しい!!またしてもヤット見つけた登山道を下って行くと良く整備された公園の下に
 かわいらしい一条の滝があった。
 そこから又上り返し一山越えて北鎌湖に戻って来た。
 こんな低山なのに登ったり降りたりで結局四時間近く徘徊してしまい疲れきって湖畔上の四季の公園の東屋でお弁当を食べる事になった。
 今朝の出発時にはそれ程人は居なかったが流石にこの時間になると駐車場には車が溢れあちこちで花見客が宴会をしている。
 そんな光景を横目に私達は早々に退散する事にした。
 車の中で『期待ほどではなかった!』と肩を落とす家内を慰めつつ帰途についたのは言うまでも無い。(しかし本当に疲れた・・・。)

【感想】
・常々○○百名山とか・・△△百選などと言うものに振り回されるな!と言っているのにどうも家内はそれが好きらしい・・・・。
 今回は見事に裏切られチョット肩を落としているので良い薬になった事だろう。
 ここは地元の人には良いかもしれないがワザワザ他県から高速料金まで払って来るような場所ではないと思う。(私感)
 それにしても不案内な標識の数々に怒りより驚きさえ感じる、これならいっそのこと無い方がかえってマシだ。
 登山道ではないこのようなハイキング・コースならもう少し歩く人の目線にあった形でセットしてはどうだろうか・・・・・。
 ア〜アッそろそろ山が恋しくなってきた。
 GWまでの残り日数を数える今日この頃だ。
2006年4月1日(土)
弘法山 標高 : 235m (神奈川県の山)                                 山行記

【山頂にて】

【満開の桜並木を行く】

【チョット足を延ばして鉄道公園から】
【前書き】
・今週は仕事が変わって初めて迎えた年度末で結構バタバタしてしまった。(純日本的組織で働くことになった為)
 決算報告、人事異動、送別会等でまたまた毎晩遅くしかもお酒が入ってしまったので年齢的にもかなりキツイものがあった。
 それにしても意地悪なお天気は又しても土曜日だけ晴れマークがついている。
 金曜日の深夜帰宅後玄関を開けると家内のザックがもう準備されチョコンと上がり口に置かれ私を出迎えている。(苦笑)

【行程】
・朝6時に目覚ましを掛けて寝たのだがどうしても起きられずベットの中でもがいていると『無理しなくていいのヨ!』の声につい気が緩み又夢の中へ吸い込まれてしまったようだ。
 (本当はこの一言が一番怖いのだが・・・・・)
 次に目が覚めたのは9時前で強い日差しが部屋の中まで差し込んでいた。(シマッタ!)
 ベットから飛び起き、急いで準備をして階下の洗面所で冷たい水で顔を洗って目を覚まさせリビングに行き準備された朝食を口に運ぶ。
 家内が『今日は本当に無理しなくてもいいのヨ。』と話しかける姿は既に準備が整い山歩き用の服装になっていた。
 『行くヨ!。』と私、『こんな時間から何処か予定でもあるの?』と家内・・・『ウン、国道246のトンネルの上の山!』『アッそう!』こんな短い会話で家を出ることになった。
 宮ヶ瀬ダムを抜けて伊勢原方面に車を走らせる車窓の景色もどこか春めいて来ているように感じる。
 国道246に合流するとさすがにこの時間なので渋滞していて中々車が進まない。
 春休みだし陽気も良くなったので人も動き出しているのだろう。
 『こんなではとても駐車場には止められないわネ!』と家内・・・『大丈夫!その為に裏ルートを調べてあるから。』と私(本当は自信が無い)
 以前の通りすがりの記憶でトンネルの手前からアプローチがあるはずと思い込んでいたのだが・・・近くまで来ると勘違いだったのかもしれないと少し不安になってきた。
 それを察したのか『行くだけ駐車場まで言ってみよう』と家内がナビをセットしてくれたのでホッとして従うことにした。
 ここは電車の便も良いのだろう・・・人出の割には上手い具合に丁度一台の車が出て臨時駐車場に車を入れることが出来た。(ラッキー)
 歩く準備を終えると地元の方が借り出されているのだろう、ハッピを着たおじさんが親切に案内してくれるまま"桜祭り"の会場へ向かって車道を歩いて行く。
 弘法山公園入り口まで来ると一軒のログハウス風レストランがありお昼も過ぎたので覗いてみたが順番待ちになっていた。
 しかもメインがジンギスカン料理では時間が掛かるだろうし・・・でも何故ここでと疑問に思いつつ歩き始めると直ぐ上に"綿羊の里"があり羊が柵の中で遊んでいる。
 (ウムッ納得・・・)
 私達が子供の頃見た綿羊より顔の黒い綿羊の方が人気があるようで子供達も周りからせっせと草を取っては運び食べさせて遊んでいる。
 ここでチョッと童心に返って一遊び・・・してから桜の植えられた車道を弘法山と権現山を結ぶ稜線まで少し上がって行く。
 突き当たったところに案内板があり、ここから権現山までが"桜祭り"のメイン会場になっているらしく広い歩道を挟んで満開の桜並木が続いている。
 既にあちこちで家族ずれやグループの宴会が始まっていて、いかにもお花見と言う雰囲気をかもし出している。
 そんな中を歩いて行くと屋台を数軒出ていたので早速家内が何かを買っていた。(たこ焼き!)
 私も2個程お相伴に預かり更に先まで歩き出す。
 権現山の山頂広場まで来ると中国風の展望台がありその広場周辺が最も賑わいを見せていた。
 既に午後の陽射しになってしまい空気が霞んで遠くの山までは見えないが大山が桜の花越しに美しい山容を見せている。
 一通り見て楽しんだ後、来た道を戻り弘法山まで行くことにした。
 弘法山は一転して木立に囲まれた中にお堂と鐘楼があるだけのお花見とは縁の無い佇まいでそれ程広くなく休憩場所も余り無いので引き返し分岐付近の桜の木下で一休みして
 駐車場まで戻ってきた。
 それでも一時間程の散歩なので何か物足りない。
 家内が以前から行きたいと思っていたという山北鉄道公園の桜を見たい!と言うのでチョッと足を伸ばすことにして弘法山を後にした。

【感想】
・今年は先週、今週で梅と桜の満開を楽しめた。
 寒さの厳しかった今冬の影響だろうか?花の開花時期が少し遅れ気味のような感じがする。
 帰りに寄った山北鉄道公園は御殿場線が駅から山間の切り通しを抜けトンネルに入るまでの両脇に植えられた桜が線路上を覆い被さるように咲いていて中々見応えがあった。
 その絶好のアングルを求めて多くの鉄道マニアがカメラを構えて列車の通過を待っていた。
 私も俄かファンに成りすましカメラを構えて見たものの通過列車の時刻も調べて来ていないのだから・・・・・(笑い)
 こんなお花見行楽もたまには良いが・・・そろそろ見晴らしのよい高い山にも登りたくなってきた。
 帰り道は246が既に上り車線が込み始めていたので三国峠越えから山中湖へ抜け道志経由で帰宅した。
 そう言えばこの辺の山も最近ご無沙汰しているような気がする。
2006年3月25日(土)
高尾裏梅郷  標高 : 200m〜300m (東京都の山)                        山行記

【山頂にて】

【高尾ジャンクションとミツマタの花】

【紅白の梅の並木を行く】
【前書き】
・今週は三日働いたら土日になったのでアット言う間に過ぎてしまったような気がする。
 もっともその分仕事が溜まっていて毎日遅くまで事務所にいたので遊び疲れと仕事疲れで睡眠欲が勝ちそうなのに又土曜日だけお天気が良い。
 中央高速から見た裏高尾の梅林なら自宅から近いので朝寝坊も出来るので早速行ってみる事にした。
 それこそ高尾山は子供の頃から行っているので良く知っている積りだったがあの梅園の場所が何処だかわからず地図で探していると家内がガイドブックを片手に『ここヨ!』と
 教えてくれた。
 しかも以前に友人と行った事があるという。(そんな話聞いていたかナ〜ッ?)
【行程】
・朝比較的ユックリ起きてシッカリ朝食を摂ってから家を出て高尾山口に向かって車を走らせることにした。
 途中の沿道は将に梅の花盛りでまだ枯れ山状態の里に潤いを持たせ春の訪れを告げている。
 高尾山口駅に併設された駐車場は出が遅かったのでチョッと心配だったがまだ1/3程しか埋まっていなくてスムーズに駐車出来た。
 お天気は良いとは言えまだシーズンとは言えないのかも知れない。(一安心)
 ここは一日、1000円で止められるがその料金が高いか安いかは別として手軽で便利な所なので助かる。
 案内のオジサンも沢山いてキレイな大きいトイレもあるのでユックリ準備をして歩き出すことにする。
 何時もの高尾山方面とは逆に一旦国道20号線に出て来た道を引き返すように高尾駅方面に向かってしばらく歩道を歩いて行く。
 この辺の古い民家の庭には殆ど梅ノ木があり今が盛りとばかりに咲き競っている。
 二本目の橋を渡ってから土手沿いに国道から分かれるとそこから満開の梅並木が続いていて青空をバックに紅白の花が陽の光受けて鮮やかに浮かび上がっている。
 桜並木はいろいろな所にあるが梅並木と言うのは初めて歩くような気がするが・・・・。
 新興住宅と古民家の混ざり合った中を進んでゆくとやがて川が渓流状になり木製の橋を対岸に渡ると今までの喧騒とはかけ離れた里山歩きの雰囲気が出て来た。
 その雑木林の中の道に入って行くとまだ冬枯れの林の中で屈み込んで接写レンズを付けた初老の男性が2〜3人小さな花の写真を撮っていた。
 ここにも春を待ちわびていた人が居たようだ。(笑い)
 その先の天神梅園を抜け大きな病院に突き当たると遊歩道は終わり車道に出て小仏峠への道を歩いて行く。
 日当たりの良い長閑な集落の中を細い舗装道路が続き時折バスが数台連なってハイカーを一杯乗せて私達を追い抜いて行く。
 数軒の民家の庭先には春の花が咲き始め里山ハイクを楽しむ私達の目を楽しませてくれここがあの高尾山近くだと言う事さえ忘れかけてしまう。
 ただそんな風景の中に高尾ジャンクションの橋梁がかなり高いところで空を覆うように造られている光景はチョッとビックリしてしまった。
 この静かな集落も背後に中央線、中央高速、そして新しく圏央道と交通の要所としてここに住む人々には何の恩恵もなく人と物資がただ通過するのを見ているだけの
 現代社会を支える裏方を引き受けてしまったのだろうか?
 そんな事を思いながら写真を撮っていると前方にある無人の農作物販売台で家内が何やら物色している。
 『これだけ梅の花を見れば当然梅干でしょう!』と言って南高梅の梅干を買って口に含んでいる。
 私はそれを見ただけで口の中がスッパくなってきた。(笑い)
 カタクリ、ショウジョウバカマ、ミツマタの花に珍しいオキナグサと梅以外にも多くの花達に出会え私の足が中々進まないので家内も道端へ座って風景を楽しみながら私を待っている。
 中央線のガード下をくぐって二股の道を右に曲がって少し斜面を上がると中央高速の架橋下の向こうにお目当ての小下沢梅園が見えてくる。
 先日、高速道路から見て是非来たいと思った梅園で今日もその見事な花は満開で私達を迎えてくれた。
 程よく白い花の中にピンクや赤い花が混ざって品の良い和服の帯のような模様を山肌に描き出している。
 流石にここには人が集まっていたがそれでも混雑と言う程でも無くユックリ花を楽しんでいると何時の間にか家内はこの梅園を見渡せる斜面に座って何か食べている。
 これこそ花より団子!の諺をそのまま表現する姿にシャッターを押してしまった。
 今日の目的は達成出来たのでどうしようかと迷ったが天気も良いので更に奥にあると言う小仏梅園まで足を伸ばしてみることにして又歩き出した。
 小仏のバス停を過ぎ段々山が迫ってきて寂しい道になってきた頃大きなお寺の上に梅園が見えてきたが上り口が分からない。
 結局、お寺の中に入ってみたが流石に墓石と一緒では花見気分にもなれないのとそろそろお腹も空いてきたので引き返すことにした。
   (ここが小仏梅園かどうかは定かではない!)
 帰り道はバス停まで来たら家内がこのまま歩いたのではお腹かがもたない(今日はチョッと歩くつもりでお弁当を持ってこなかった)と言い出したのでバスで戻ることにした。
 始めは少なかった乗客も停留所毎に増えてほぼ満員になった頃、私達だけが国道20号線に出た所で下車し、高尾山口まで戻ってきた。
 この時間になると流石に駐車場は満車で家族ずれなどで賑やかだ(そうだ!今は学校も春休みに入っているし・・・・納得!)
 帰宅がてら最近お気に入りのイタリアン・レストランで食事をして帰宅した。
【感想】
・日本人が桜で大騒ぎをするようになったのは江戸時代中期以降だと何かの本で読んだ記憶がある。
 それ以前は春の花としては梅だったそうだ。
 今日の梅園コースを歩いていると何となくその理由が分かるような気がしてきたから不思議だ。
 確かに天神様に祭られる菅原道真公の歌でも「東風(こち)吹かば匂いおこせよ梅の花あるじなしとて春な忘れそ」と読まれており私も梅の方に一票としようか。
 でも来週辺りは桜が満開になるだろう・・・そうなればヤハリ”お花見”ハイクに行きたくなるだろうナ〜ッ。(笑い)
 たまには、このように里山をノンビリ歩いて春を告げる花々を楽しむのも良いものだ、特に先週のように雪の世界から帰ってくると余計にそう思った一日だった。

 
2006年3月21日(火)
車山 標高 : 1925m (長野県の山)                                   山行記

【山頂にて】

【気象ドームに向かって】

【もう一つの山頂】
【前書き】
・朝目覚めると空はどんよりしており、昨夜も少し雪が舞ったのだろう、ベランダに数センチ雪が積もっていた。
 当然、北アルプスの山々は厚い雲の向こうで前衛の山々も霞んで見える。
 台所の冷蔵庫も調子が悪いので食料は残して置けないので家内が残り物で手際よく朝食を作っている間、私は外のタンクから灯油を運び各部屋のそれぞれのストーブへ給油をして
 次回に備える。
 この次は五月の連休になってしまうかもしれないがそれでもここではまだストーブは手放せないので使った分は補給し、ポリタンクにも予備を蓄え玄関脇の物置に運びこんでおくのが
 習慣になっている。
 室内に戻るとメガネが一瞬にして曇り外との気温差を実感する。
 その曇りが徐々に取れてくるとテーブルの上に豪華?な朝食が準備され暖かなお味噌汁からは湯気が立ち食欲をそそる。
 ユックリ朝食を摂ってからコーヒータイムを楽しみ次回には消えているだろう窓からの今シーズン最後の雪景色を眺めお天気の回復を祈りつつ後片付けの準備に取り掛かった。
 家内は水周りを私はベットメーキング&掃除機かけ、荷物の車への運び込みとアンウンの呼吸で作業が進み一時間もしないで済んでしまう。
 その後は最後の水抜きをしておしまいだ。
 そういえばボイラーの調子も悪い、連休には冷蔵庫買い替えとボイラーの修理代で出費がかさみそうだ。(トホホ・・・)
 小屋北側の物置はまだ雪に覆われ入り口まで行けない。
 ここもダメージを受けていなければ良いのだが・・・これから雪が解けると今年の大雪の被害がハッキリしてくるだろう。(恐ろしい!)
【行程】 
 山小屋に別れを告げ車を大町方面に向け走らせる。
 今日も休日なのでスキー場に向かう多くの車とすれ違いながら私達はスムーズに街を抜け豊科ICから長野道に乗った。
 ここまで来ても霞んだ空はハッキリせず松本盆地を囲む山々は何処もその姿を見せてくれない。
 岡谷ICで高速から降りて諏訪市内を抜けて国道20号線から霧ヶ峰方面へ進路を変えて一気に高度を上げる。
 二週間前、鷲ヶ峰へ登った時に通った道だが更に雪は消えて道路上には凍結箇所も無く霧ヶ峰スキー場まで上がってこれた。
 弱いながらも陽射しはあり明るいのだがここまで上がってきてもヤハリ眺望は無くあの時のような周りの山々を見渡せる感動は無い。
 車山肩のバス停(夏には広い駐車場があった)横の駐車スペースに車を止めて準備にとりかかる。
 雪の量はそれほど多くはないが流石に標高が高いので一応、アイゼンとワカンをザックに付けて歩き出す。
 冬季休業のレストランの横からわずかに分かる夏道に沿って踏み出す足元の雪は硬く歩き易い。
 正面の雨に削られた浅い谷筋が雪に覆われて登山道のように見え直登したくなるが、高山植物保護の為立ち入り禁止の看板が夏に来た時あったことを思い出し、
 ルート通り南面に大きく回りこむ道を進む。(それに所詮距離が短いので回り道くらいが丁度良い)
 途中に吹き溜まり状になった所があり道が完全に埋まり一見トラバースするような感じの箇所でチョッと緊張する。
 その後はクラストしたなだらかで広い道になって快調に歩いて行ける。
 ここは空が広いので視界が良ければもっと楽しめたのだが・・・と思うと残念だ。
 積雪量は少ないが風は強いのだろう、足元の雪面にはさまざまな風紋が出来ていてその自然の造形美についつい目が行ってしまい風景が楽しめない分、何時もと違う目線でこれも又
 興味深い。
 今日はまだ歩いた人が居ないようでそのキレイな模様の上に家内の足跡だけが続いていて時折広がる青空と真っ白な雪面に一点家内の赤いヤッケがだけが色彩となって映えている。
 道が左に大きくカーブする地点まで来るとおぼろげながら蓼科山から八ヶ岳が視界に入ってくるがそこまでが視界の限界か・・・。
 更に進むと前方に気象レーダーのドームが現れここからはそれを目当てに歩いて行けば程無く山頂に着いてしまう。
 山頂からは二週間前に絶景を楽しませてくれた鷲ヶ峰が八島ヶ原湿原越しに見えその横にはかすかに美ヶ原の白い大地が覗いている。
 『浅間山は見えないの?』と家内が悔しそうに探すが残念ながら霞のベールの向こうに飲み込まれその方角さえ確認することは出来なかった。
 山頂標識にはわずかに"エビの尻尾"が出来ているので気温は低いのだろう・・・そのまま気象ドームの反対側まで行くとその影に多くのボーダー達が憩っていた。
 彼らから"このオッサン達は何処から来たの?"と言った奇異な目で見られてしまった。(笑い)
 確かに彼らから見れば突然気象ドームの大きな建物の裏から現れた私達は変な存在なのだろう。
 逆に私個人としてはあのボーダーファッションと言うのがどうも好きになれない。
 日々の通勤ラッシュの中で一番近くに来て欲しくないヘッドフォンからシャカシャカ音を漏らし携帯電話を一時も離さずに傍若無人に振舞う若者層を連想してしまう。
 自分の息子達がスノボーを始めた時にはガックリと来た記憶が蘇る。
 その後その仲間達と付き合ってみると全てのボーダーがそうでは無いことは当たり前のことだけど理解できたのだが・・・・・。
 しかし、今回の冬季オリンピックのニュースを聞いていても他の競技選手とはやはりどこか違うように感じるのは私だけだろうか・・・。
 こんな事を言う事事態がもう古い親父世代と言われてしまう原因なのだろう。(苦笑)
 結局、異世界に迷い込んだ私達はドームをグルリと回って南面の誰も居ない山頂でバナナの軽食タイムをとることにした。
 頭上に居座る大きな雲が太陽を隠した出したりでこれ以上のお天気の回復は期待できそうもないので少し心残りもあるのだが山頂を後にして来た道を引き返すことにした。
 途中まで下ってきた時一瞬強い風が吹き抜け前方を歩く家内の姿さえ見えないブリザードのような状態になり驚かされた。
 程無くまた元の静けさが返ってきて何事も無く駐車場まで戻ってきた。
 丁度これから登ると言う広島から来たご夫婦が準備をしていて『今日は美ヶ原へ行ったが風が強く視界が無いのでこちらに回ってきた。』と話しかけてきた。
 又、この連休は山が荒れて各地で遭難騒ぎがあり、八ヶ岳でも亡くなったパーティーがあったとの話も聞いた。
 私達は土曜日の早朝に家を出てその後は夕方の天気予報しかテレビを見ていなかったのでこの土日がそんなに山が荒れ模様だったとは全く知らなかった。
 (又家族が心配しているだろうナッ)
 車の中で一休みしてから白樺湖経由で山を降り諏訪南ICから中央高速に乗って帰宅の途についた。
 まだ明るい内の帰宅も珍しいが周りの山々が見えないのは重ね重ね残念な気がする。
 スキー帰りの車の渋滞前に走れたので更に楽をしようと今日は八王子ICまで走ることにした。
 小仏トンネルを抜けると圏央道と交差する高尾ジャンクションの工事もダイブ進み谷合にジェットコースターのコースのような橋梁が出来かかっている。
 これが出来ると我が家から中央高速はかなり近く便利になるのだが・・・一方高尾山の自然破壊を心配する反対運動があることも知っているので素直に
 喜べない気もする。(ここでこの問題を討議する気は無いので・・・ここまでにしておきたい)
 その工事現場を通過する時、小さな谷間の山肌に紅白の梅林が見事に咲き誇っている場所が眼に入った。
 雪景色を楽しみ帰って来た我々の目には強烈な印象になり来週末お天気が良ければ見に来ようと決めて帰宅した。
【感想】
・思わぬ状況で手に入れた今回の四連休を思う存分遊んだ気がする。
 お天気的には恵まれた!とまでは言えないがそれでも自分達なりには満足出来る日々を過ごす事が出来たと思う。
 今までのように余裕を持って計画出来た時より中身が濃いように感じるのは不思議な気もするが。(笑い)
 この次山小屋を訪れる時には雪もスッカリ消え遅い春が来ているだろう。
 どれだけの雪の被害が出ているか?チョッピリ不安と又山々に会えることの楽しみが織り交ざった今回の春休みだった。

2006年3月20日(月)
上高地 標高 : 1500m 付近 (長野県の山)                             山行記

【山頂にて】

【焼岳をバックに】

【明神岳を目指して】
【前書き】
・土曜日に黒斑山に登ってから佐久平まで下り小諸ICから長野道に乗って長野ICまで車を走らせた。
 途中の景色は既に雪は無くどこもかしこも冬枯れのままの山並みで一番色がない時期なのだろう、それでも畑には人が出て春の準備を始めているようだ。
 後一ヶ月もすれば「杏の里」も賑わいを見せ山々も新緑に包まれるのだろうがもう少しの辛抱だと思う。
 高速から降りて長野市外を抜け国道19号線を走ると平行して流れる犀川の流れが雪解け水で濁り激しい。
 この辺は季節が良ければ並々と水を湛え山の緑を映し私も好きな景色なのだが今は泥水の濁流になっているは残念だ。
 国道19号線から別れオリンピック道路を白馬に向かうと正面に見えてくる北アルプスの峰々はもう鉛色の空と境目が分からなくなっていた。
 白馬のジャスコで買い物をして車に戻るとおまけに雨粒がポツポツと落ちてきた。(嫌だナ〜ッ)
 降り始めた雨が段々本降りになってきて車止めから山小屋まで雨の中を荷物を運ぶのが億劫になってきたと話しながら青木湖を過ぎると一転雨が雪に変わっている。(助かった!!)
 冬季通行止めの道を山小屋近くまで進め除雪が済んでいる行き止まりに車を止めて荷物を担いで山小屋を目指し歩き出す。
 二週間前に比べ1mは雪解けが進んだのか?雪の壁は低くなっていた分、所々ズボッと踏み抜きかえって歩きにくい。
 一旦、山小屋までたどり着き、鍵を開けてから家内に雨戸明けと各部屋のストーブを付けるように頼んで私はまた車まで戻ることにした。
 何か普段の景色と違う?と思いつつ辺りを見渡すと山小屋の周辺にスノーシューで歩き回った跡が沢山あり何時もならキレイな雪面が傷だらけになっている。
 おまけにイーグル(カマクラ)を三基作って遊んだ痕跡も残っていていよいよブームもここまで来たか!とショックを受けながら車に戻ると除雪した雪塊の影に
 ”大便”までしてありティシュが散乱していた(参ったナ〜ッ)
 小屋からスコップを持ってきて後始末をしたが私のスノーシュー嫌いは本物になりそうだ。
 車と小屋を数回往復し小屋周りのチェックをしてから小屋に入ると家内がワインの準備をしてくれていたので先ず乾杯!(恒例の行事)
 窓の外は雪が降っているもののヤハリ3月も下旬になり気温も高いのだろう、部屋の中はだいぶ温まっていてユックリくつろげる。
 夕方の天気予報によると明日は全国的に雨で大町以北の山沿いは本格的に雪になるとのことなので明日はのんびりすることにして早々にベットに入った。
 日曜日は自然に目が覚めるまで寝ることにしていたが7時過ぎには空腹の為ベットから抜け出しコーヒーをドロップしてユックリ朝食を摂りつつ窓の外に降る雪を見ていた。
 考えればこの冬初めて山小屋での雪が降る景色をみることになった。
 庭の木に小鳥がやってきて遊んでいるそんな静かな一日になりそうだったのだが以前から私の退職祝いに家内が欲しいと言っていた翡翠の勾玉を見に糸魚川まで行くことにして
 山小屋を出発、勿論ついでに日本海の海の幸と温泉もセットで楽しむのを条件にしてではある。
 『翡翠の勾玉はブナの新緑と太陽と生命の起源(胎児)を現し祖先を敬う為のものだったそうヨ。』と家内が熱ぽく語り日本の古代文明の中でこの糸魚川から全国に流通していたことから
 是非ほしいと思っていたそうだ。
 そんな薀蓄を聞きながら雪道を日本海に向け車を走らせる。
 途中大雪のニュースにもなっていた小谷村周辺も雪解けが進みもうその面影はない程、里には雪がない。
 日本海が見えてくる頃には雪が雨に変わりお目当てのお店周りをしてみたが結局お気に入りの勾玉は見つからず最後に行ったホテルの社長が趣味で翡翠を加工しているという
 レストランで食事をして帰ってきた。(これが又美味しかった!)
 今回はその社長が海外旅行中とのことでまた次回のお楽しみ・・・・ということになったが、私にはこの定食の方が楽しみだ。(笑い)
 帰り道、姫川温泉でユックリ温泉に浸かって日頃の疲れを癒し酒屋でワインを調達して山小屋に戻った。
 一日中降っていただろう雪も流石に春の雪なのだろう10cm位の積雪で解けかけて色が汚くなった雪面をキレイに雪化粧で覆い隠している。
 夕方の天気予報では今夜低気圧が日本列島を通過し北海道沖で急速に発達、その後日本海に寒気が入り北海道・東北は大荒れ、関東以西は高気圧に覆われて晴れ!日本海側は
 一時的な冬型で雪の予報となっていた。
 松本・甲府・岐阜は晴れマークで富山は雪と晴れマークになっているので悩む所だが・・・・・等圧線の込み具合までは山小屋のテレビではわからないので候補地を八方尾根・唐松岳か
 焼岳(リンドウ平)か乗鞍高原と決めて地図の準備だけして後は明日の朝起きてから何処にするかは最終決定しようと話し、久しぶりに夫婦だけの酒宴がつづき夜が更けて行った。
【行程】
・朝5時に目覚ましで起きてカーテンを開けると薄明かりの中、既に雪は止んでいるものの北アルプスの峰々は雲の中のようだ。
 朝の天気予報でも松本は快晴だが大町以北山沿いは所々雪の予報なので行き先を焼岳に決めて小屋を出発。
 大町を過ぎると餓鬼岳から南の山々は朝の光を浴びて浮かび上がっている。(蓮華、爺、鹿島槍は雪雲の中で見えない)
 安曇野に入ると常念岳が一際青空をバックに新雪の峰が輝いて聳えている。(期待がもてるゾ)
 上高地線に入り快晴の道を中の湯まで入って行くと急に積雪量が増え駐車場に車を止めると隣で車の雪下ろしをしている人と出会った。
 その人は昨日、焼岳に入り吹雪の中、膝までのラッセルを繰り返し結局山頂まで行けずに引き返してきたと言う。
 先行してくれた山岳会のメンバー達が交代でラッセルしても直ぐ埋まってしまう位の雪だったそうだ。
 リンドウ平までは?の問いにも同じだろう・・・との返答だったのでこのお天気は勿体無いが私は直ぐ諦めて上高地に変更することにした。
 春の山の雪は降れば多いことも知っているので昨日の雪はそれだったのだろう。
 そういう時は近づかないに越したことはない。
 釜トンネルに向かい(この周辺は駐車禁止なのでバスかタクシーを利用しよう)登山届けを出して歩く出す。
 そう言えば昨年新釜トンネルが開通して入り口が広く明るくなっていた。
 以前はヘッドライトが必要だったトンネル内もどうにか予備灯だけを頼りにして歩ける位になっている。
 1310mの暗黒の世界の向こうに待っているものは・・・・何時も期待と不安の20分を歩き出口の明かりが見えてきて目がその明るさに慣れると白銀の世界の先に青空をバックにした
 焼岳が見える感動は何度味わっても飽きることはない。
 確かに今日はその白い峰もたっぷりの雪を抱いてゴツゴツした火山独特の岩稜まで覆い隠している。(行かなくて良かった)
 おまけにあれほど快晴だった青空に少し雪雲も出初めている。
 工事車両が通っているからかツルツルになった雪道を進み焼岳が背後に変わる頃、最後のカーブを曲がり大正池越しの穂高連峰が見える地点に来た時のもう一つの感動の瞬間は
 ・・・・今回は残念ながら味わうことは出来なかった。
 今日は陽射しがあるのに雪雲が峰々を覆い隠してしまっている。
 大正池ホテル横のトイレの前まで来ると団体が2組いてスノーシューの準備をしている。(一組が20〜30名のツアーだろう)
 一つしかないトイレも長蛇の列だ。(団体には困ったものだ)
 私達は諦めて大正池から田代池へのコースに入ってやっと静かな冬の上高地散策を楽しむことが出来た。
 田代橋の袂のトイレは誰も居なかったのでお借りしたが代わりに猿の群れが近くにいて家内が怖がっている。(笑い)
 その脇を若い二人組の女性が平然と歩いて行った・・・・・。
 ここから河童橋までの梓川沿いの道は清流と枝を赤くしたケショウヤナギを見ながらの土手歩きになる。
 今日は神々しい穂高の峰々を眺めながらと言う訳には行かなかったがそれでも申し訳なさそうに明神岳だけがわずかに残った青空をバックに私達をも出迎えてくれている。
 もし横に穂高連峰がなければこの明神岳も名峰に数えられるだろうに・・・・しかし今日はその主役がお休みなので何時もより際立っているようにも感じ微笑ましくさえ思えてくるから
 不思議だ。(笑い)
 河童橋に着き上半分を雲で隠した岳沢をバックに記念撮影をして対岸に渡り昼食を摂る為の場所を探す。
 前回は河畔でのんびり日当ボッコをしながらお弁当を食べて水鳥が近くを散歩した記憶からすると今日は寒く風避けを探すのにも苦労する。幸い大きな木の根元が
 ポッカリ空いていたのでそこに潜り込み昼食タイムとした。
 その間にも段々雲が多くなり風も更に強くなってきたので早々に引き上げることにして河童橋を後にした。
 先ほど大正池トイレ近くにいた団体が圧雪された車道を全員スノーシューを着けたままガシャガシャと音を立て奥へ向かっていった。(団体って大変なんだナッ少しは同情してしまう。)
 バスターミナルまで来るとまだ眠ったままの建物の影でここでも多くのグループが風避けをしながら休んでいる。
 私達のように今日は天気も良くないので勝手に帰ろうとは気ままに決められないのだろう。
 雲は量を増し既に陽射しは無く雪までもが舞いだした。
 帝国ホテル前までくると雪は本降りになり静けさの中にその赤い屋根だけが唯一の色彩として目に映える。
 それでもまだ入ってくる何組かのグループとすれ違い私達は大正池まで戻ってきた。
 針の先のような細かい雪が舞う静寂の中に唯一鉛色の湖面に水鳥が遊んでいる光景を横目に上高地に別れを告げた。(又来年・・・・)
 一旦溶けかかった路面に又雪が積もり始めている。
 今朝来た時には見えていた焼岳も今は全くその存在さえわからないような雲の中に隠れてしまっていた。
 そのまま、まるでタイム・トンネルに吸い込まれるように現実の世界へ向かい真っ暗な釜トンネルに入り歩き続ける。
 やがて見えてきた出口の先にはあの雪と静寂の世界とは別物の陽の光と車の流れる姿だった。
 帰り道の上高地線は明るい春の陽射しに包まれ安曇野まで戻ってくると快晴の高い空に雲ひとつ無く、白いテーブル状の美ヶ原の彼方には南アルプスもまだハッキリと見えている。
 穂高町の”Vif”農産物直営所で私はそば定食、家内はステーキランチを食べて一休み・・・家内の視線の先には春の野に顔を出し始めたフキノトウだろうか??